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Dream Dads (B.P. & Jason)

エレファント6」、1990年代〜2000年初期のアメリカにおけるアンダーグラウンド/インディー音楽シーンを語るには欠かせない、ジョージア州アセンスを拠点とした、DIY音楽のコミュニティである。インタビュアーのYoko Nipsがまだ大阪に在住し、アメ村のレコード屋KING KONG でギターポップコーナーを担当していた2000年、「エレファント6」のバンド達にいち早く目をつけ、まだ駆け出しのof Montreal (オブ モントリオール)や Elf Power(エルフパワー) といったバンドを日本に呼び、「エレファント6ナイト」を京都メトロで主催した。オブ モントリオールは、思い出に残っているライブとして今でも、その「2000年京都メトロでのライブ」を挙げる。
そういった繋がりで、5月11日に行われた 4533 studio 主催の月いちイベント" Honey’s Tuesday" (vol.45) には 偶然ニューヨークに来る予定になっていた、B.P. こと ブライアン プールの出演が決まった。自身のバンド The Late B.P. Heliumや、ギタリストを勤める Elf Powerof Montreal など、様々なバンドで活躍する彼が、今回は ジェイソン(Melt Up, Sunwatchers) と共に、Dream Dads として出演してくれた。
自己紹介をお願いします。

Bryan: 僕はBP、ブライアン・プールです。ドリームダッズです。

Jason: 僕はジェイソン。ドリームダッズです。この近くに住んでますが、出身はサウスルイジアナ。沼地だね。僕の足には水かきがあるよ。

Bryan: (笑)僕はジョージア州アセンスに住んでます。今はこっちに来て、ジェイソン家に泊まってて、ようこ(Yoko Nips) がハニーズでプレイしないかと。

2人はどのように知り合いましたか?

Bryan: ジェイソンとは、アセンス(ジョージア州)で知り合いました。道端で会って、とても良いやつだなって。ジェイソンが、バンドを始めて、かっこいいな、と思ってて、いつか一緒にプレイできたらと思ってた。で、ダークミートというバンドで一緒にプレイ出来るようになった。


「エレファント6」について、教えて下さい。

Bryan: 僕はアセンスに住んでるんだけど、90年代半ばに沢山のキッズが、ルイジアナ州のラストンから、ジョージア州のアセンスに引っ越してきた。彼らは小さな町出身で、クールな場所を探していて、結局アセンスに落ち着いたんだ。南部の殆どは保守的だけど、アセンスはその反対でオアシスみたいな存在だった。僕はラストンから引っ越してきたそのキッズ達に出会って、意気投合して一緒にバンドを組んだり、お互いのバンドでプレイしたりしていた。オリヴィア トレマ コントロール、ニュートラル ミルク ホテル、ジャービルズ、ミュージック テープス、エルフ パワー、オブ モントリオール、グレート レイクス、などなどなど。クールなバンドが、クールなシーンを作っていた。90年代半ばは、サイケデリックでアヴァンポップ (avant-pop) なバンド(*実験的な要素をもつポップバンド)が沢山いた。なんというか、僕らは「ジョン&ヨーコ」のよう、だったよ。


ブライアンさんは、ツアーの経験が豊富ですよね。

Bryan: そう、僕はラッキーだね。エルフパワーでツアーを沢山しているし、オブ・モントリオールで12年間プレイした。クールな事を沢山したよ。


ジェイソンさんは、ニューヨークに住み始めたきっかけは?

Jason: 僕はアセンスに住んでたんだけど、僕が入ってたバンド、「ダーク・ミート」のレーベルが当時ニューヨークだった事もあり、ニューヨークによく来るようになった。で、ニンフ(NYMPH)というバンドの人に会ったんだけど、その時彼がレコードを作ろうとしていて、一緒にできる人を探してたんだ。なので僕と僕のバンドメイトのジムがニューヨークに来て、一緒にレコードを作ったし、そのバンド(NYMPH)でツアーもした。そうして、ニューヨークに引っ越したくなった。何か起こってる所に行こう、ってね。ニューヨークに2011年に引っ越してきたよ。

ニューヨークで、お気にいりの場所は?

Jason: Fort Tilden (フォート・ティルデン)、ビーチかな。すごく好き。でも施設とかで考えると、なんだろうね、、、セントラル・パークは大好きだな。すごく好き。僕はバーには、あまり行かないんだけど、、、そうだ、このパンデミックで一番悲しかったのは、ウィリアムスバーグのスナッキー(アジアンレストラン)が閉まってしまったこと!働いてる人も知ってるし、みんなフレンドリーだし、フードはいつも美味しいし、いつも行きたい場所だったね。

Bryan: ジェイソンがもう言ってしまったけど、以前はよくセントラルパークに行っていたよ。僕の姉がマンハッタンに住んでいたんだ。あとは、、、友達が関わってる音楽会場のグローブへはいつもライブを観に行っていた。好きだったな。それと、なんだっけ、エチオピアフードのレストラン、、、

Jason: BUNNA CAFE ね!!そこもみんな良い人が働いていて、大好き。
実は昨日も行ったんだけど、自分がオーダーした物だけじゃなく、ブライアンがオーダーした物も全部食べた(笑)。

近々、リリースの予定はありますか?

Jason: ソロアルバムを、2ヶ月前に、Melt Upという名前でリリースした。バンドキャンプから聴けるよ。聴者率がどんどん上がって、空まで届け、メルトアップ!


Bryan: 僕は今年は、沢山のプロジェクトがあります。まず、タイニー スティックス。そしてノルウェイ人と一緒にやっているバンド、先週までその一人がニュージャージーにいたんだけどね、ティーンエイジ・ファンクラブみたいなバンドで、Grand Union (グランド・ユニオン)。

あと、何年間も関わってるElf Power (エルフパワー)。僕が、彼らの古いレコード”When the Red King Comes" をリミックスした。25周年記念(!!) のデラックス版でリリースする。

それとフォース・マンション、僕の友達、ジョーとピーターとやのバンドで、7曲をレコーディングしてもうすぐEPが完成する。ジョーはグランズというバンドをやってる。曲が美しいんだ。他にも幾つかあるけど、、、とりあえず今はこれらを中心でやっているよ。

Jason: 僕はサン・ウォッチャーズというバンドもやってる。バンドキャンプをチェックしてみて。沢山のリリースがあるよ。

今日のバンド、Dream Dads について教えて下さい。

Jason: ドリームダッズはもともと、僕とBPと、あと2人メンバー、ジムとロブとで、ジョージア州アセンスで結成した。何度かショーをして、一回レコーディングをして、それだけだったんだ。BPが今回のユニットを名付けようとしていたのだけど、”Dream Dads” を蘇らせたらいいじゃないか、って。簡単だし、すごくクール名前だよね、僕はすごく気に入ってるんだ!


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