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日系人のお客様:おばあちゃんの茶碗蒸し

大阪城に梅が咲き始めましたね!
寒さにまけず外国人向け料理教室を開催中のヨーコさんです!

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さて、今日は5年近く前のお客様の思い出。

初めてのお客様をベルギーからお迎えして1ヶ月。ベルギーのBal family が書いてくれたレビューを見てメールをくれたのが、アメリカ、サンフランシスコ在住のMatt。

■日系人の奥様へのプレセントは料理教室

ちょうどレッスン日が奥様の誕生日なので、Osaka Kitchenの料理教室をプレゼントしたい!という素敵すぎるリクエストによって5組目のお客様になってくださいました。

なんでも、奥様が日系人でそのおばあちゃんが作ってくれた茶碗蒸しがとっても美味しかったので、茶碗蒸しが作れるようになりたい!とのこと。

がってん承知ございます! 

ということで、ちょうど桜の頃🌸
茶碗蒸しに鯛の西京焼き、白和えをおかずに、豆ご飯と潮汁という春の特別メニューに挑戦してもらうことに。

当時はまだ派遣で働いていたので、お仕事は半休をもらい、18時開始のディナークラススタート!奥様Danaはカナダ、バンクーバー生まれで家族は皆日系のため、見た目はごくごく普通の日本人。

みんな日本料理は寿司だと思ってるけど、家では寿司なんて作らないよねー。代わりに大量に漬物作ってたよ、おばあちゃんが。

なんて話を聞きながらどんどん料理が進みます。料理の手際も良く、仲の良さがうかがえるおふたりが素直にうらましい!

そして、無事にお料理完成!

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茶碗蒸しはおばあちゃんの思い出の味だけれど、作り方を聞いてなかった上に、ものすごく作るのが難しいと思いこんでいたようで。 卵と出汁に調味料を足して、蒸すだけ、という事実を知って、びっくりしてました。日本人がオーブン使った料理はハードル高めな感覚ですかね?思い出の味に近く仕上がったようで、私も一安心。

一方Mattは潮汁に感動。西洋系で肉食ベースに彼にとっては、魚の骨から出汁が取れる、ということが驚きだったみたいです。
思わずドヤ顔の私。ふふん!


食後にはご依頼いただいていたケーキを。

私が大阪で一番美味しいと思っているPatisserie La Plageまで
チャリを飛ばして準備した、3種のチョコケーキ。

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(こちらお店のブログからの借り物写真、お出ししたケーキとはちょっと違いますが) 
食後にお出しすると「なんて上品な甘さ。チョコの味に深みがある」と大絶賛。私もお相伴させていただきましたが、予想通りとっても美味しかったです!

アメリカのケーキに比べると、日本のケーキは夢のように美味しいらしい。
そらそやろ。アメリカ人には悪いけど。

■北米日系人のジレンマとは?

食事をしながら日系人Danaの家族の話で盛り上がりました。

バンクーバーで育ったということもあり、学校など、周りいるのはいわゆる普通(というか、リベラル寄り)のカナダ人。バンクーバーが移民の多い国際都市だけれど、がっつり日系家族で育ったのでカルチャーギャップに悩んでいたらしい。

とくに、家事は女の子の仕事、という暗黙の了解が家庭内にあって、弟はひたすらゲームをしているのに、「Danaチャーン、テツダッテ〜〜」と自分は食事の手伝いに呼ばれる事に違和感を感じていたそうです。

外国に住んでいる日系人だからこそルーツとしての日本に敏感になり、結果として私たち日本在住の日本人よりも保守的になる、というのは海外在住日系人のあるあるらしい。

周りに真逆のカルチャーの人がいて比較しやすい分、差がより感じられるんでしょうね。たしかに、思春期とかけっこう辛そう。
ま、今はもう大丈夫だけど、とDanaも言っててひと安心。

そして、旦那さんがトイレに立った時にこっそり教えてくれました
「旦那さんの好みの料理を教室で習って家で作るって、ものすごくアジア人な感じ。ウエスタンな女性はそんなことしないかもね。」

さすが!全部わかってるんだね、大人やん!

ちなみに、大人なDanaが後日トリップアドバイザーにあげてくれた茶碗蒸し写真がこちら。

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自分の方が美味しそうに作っとるやないかーい!!!
先生としては嬉しいけど、若干負けた気がして微妙やわw


仲良しなお客様に楽しませてもらった5回目の料理教室でした。

それでは、
May cooking be with you
(料理とともにあらんことを!)

現在準備中のオンライン料理教室に必要な照明などの機器購入にに当てさせていただきます! 購入後のレポートもお楽しみに!