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幻の魚イトウ(Super-rare fish:Itou)@東京都台東区上野 廻転寿司三浦三崎港上野店

2022/05/18訪問

この日はいつものように、午前中に国立競技場にて東京2020大会のオリンピックレガシーを色々調べてました。

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国立競技場トラック&フィールド

この場所においての東京2020大会(オリンピック&パラリンピック)レガシーはまた近い内番外編でレポートさせて頂きます(^o^)

さて、国立競技場最寄り駅の一つ千駄ヶ谷から秋葉原で降り、徒歩で御徒町~アメ横~上野駅へ向かう道中左側に、とある廻転寿司屋が目に入りました。

廻転寿司三浦三崎港上野店

そのまま素通りしようとしたのですが、入口に設置しているメニューボードに恐るべき魚の名前が…

幻の魚 イトウ

『え~嘘でしょ?上野の廻転寿司でこの魚?!』と心の底から思い、この魚のためだけにゼッテー入らなければと思い店内へ(^o^)

何故わたしがここまで興奮したかを自分なりに説明致します。

1977年 釣りキチ三平19巻 北海道湿原のイトウ釣りwith名人谷地坊主(やちぼうず)

↑この魚を知ったのは子供の頃夢中で読んでたこのマンガです。北海道の大湿原で2m級の化け物サイズを釣るため、三平がイトウ釣り名人の谷地坊主先生とタッグを組んで臨みます。

イトウを捕獲しようとする谷地坊主さんの図

この魚、大きなヤツは蛇、カエル、ネズミ、鳥のヒナなどを食べることもあるらしく、北海道のアイヌの間では、イトウが鹿やヒグマを飲み込んだという伝説があるほどどう猛で悪食な魚とされています。

では実際の魚はどんな見た目かと言うと↓

『怪魚ハンターが行く!(武石憲貴Blog)』さんより

↑正にこれです。イトウは、サケ目・サケ科・サケ亜科・イトウ属の淡水魚。漢字で書く和名はいくつかありますが、魚偏に鬼の表記が多いです。

釣れる場所ですが、天然物は北海道にしかいません。猿払川(さるふつがわ)、朱鞠内湖(しゅまりないこ)、天塩川(てしおがわ)あたりが有名で、釣り人からは日本3大怪魚の一つとも認識されイトウを釣り上げる事に男のロマンを感じ、それだけの為だけに北海道へ行く人も後を絶ちません(^o^)

『かつてイトウは、北海道全域の42水系、青森県の2水系、岩手県の1水系で生息が記録されていました。しかし現在、青森県や岩手県では生息の報告がなく、北海道でも安定的に生息している河川はわずか6水系で、存続が危ぶまれている5水系を合わせても11水系にすぎません。こうしたことから環境省のレッドリスト(2007年)は絶滅危惧IB類(近い将来絶滅の危険性が高い種)に、また北海道レッドデータブック(2001年)では絶滅危惧種に指定しています』…とされてます。

つまりこのような事情から、天然物は絶滅危惧種に指定されており、幻の魚と呼ばれているのです。

最近は青森県で養殖も行われてますが、東京で一般的にこの魚を出す飲食店はまず無いでしょう。豊洲市場に出たなんて情報は私がよく行く浅草会員制寿司屋のマスターからも聞いた事がありません。

今回のこれはおそらく養殖物ですが魚介馬鹿一代の私でも生まれて初めて食べる魚です。

イトウの握り1皿730円

回転寿司で1皿この値段だと、大トロに匹敵してるでしょう。回らない鮨屋なら倍以上するかも。しかしこれは養殖と言え希少価値が高いのです。そんな幻の魚イトウを食ってみましょう。

見た目は白身。若干オレンジ色がかってます。
最初の一貫

醤油につけ、口の中で数回噛み締めると思わず『旨い!』と感じました。クセは全くなく旨味が強く甘味もありました。しかし飲み込んだ瞬間、『ん?もしかして…』と、ある思いが過りました。

最後の一貫

二貫目は味を意識しながら慎重に噛み締めましたが、やはりある事に気付き別の寿司も注文しました。

佐渡島産サクラ鱒
醤油をしっかり付け…

食ってみたら先ほどのイトウとほぼ同じ味でした。一体どういう事か?すでにお分かり頂けた方もいらっしゃると思います(^o^)

醤油をこのまま盃のように味わってみました。

そうです、どの魚も同じ味だったのは醤油が原因だったのです。ただ最初に言っておきますが醤油自体をけなしてる訳ではありません。むしろ旨いです。ただ、私みたいに本来魚自身が持つ微妙な風味を楽しみたい人にはこの調味された醤油は全く合いません。典型的なチェーン回転寿司屋の醤油でした。

そういう訳で、生まれて初めて食べる幻の魚イトウは身肉の味が醤油にマスキングされ全く分からず、正に『幻の魚』となりました(>_<)

味が分からなかったのは残念でしたが、いつの日にか実際に養殖を行っている青森県鰺ヶ沢町に行き、イトウ尽くしを思いきり食べたいと思う気持ちが強くなりました(#^.^#)


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