息切れじじい

60年余、いい音楽を聴き、本を読み、スポーツの名場面を見て、おいしいものをちょっと食べ…

息切れじじい

60年余、いい音楽を聴き、本を読み、スポーツの名場面を見て、おいしいものをちょっと食べ、これといった趣味や得意技はなく、仕事で疲れ、病を得て現在に至ります。ロートルぽんこつの息切れ引退ドクターでございます。

マガジン

  • 私の好きなカバーソング・頭の中の音楽遺産

    さまざまな音楽をジャンルや新旧、和洋にこだわらずいっぱい聴いてきました。今はサブスクやYouTubeで1940年代の音源から最新のモノまで簡単に聴けるすばらしい時代です。時代に関わらず輝く曲、カバーソング、人生に彩りを与えてくれる音楽の数々をジャンル不同の個人的視点で紹介したいです。

  • 相撲、野球、スポーツ関連

    相撲や野球にサッカー、大スキなスポーツ関連で、思ったことを好き勝手に書いてます。

  • 今日の情動失禁・喜怒哀楽

    こころが動かされるできごとが毎日のようにあります。そして年を経るごとに喜怒哀楽の振り幅が大きくなっています。日々のニュースから感じたことを、なるべく気持ちが冷めないうちに、不定期で書いていこうと思います。

  • 病気とつきあう〜脳出血に見舞われて

    2019年の暮れのある晩、脳出血を発症しました。約半年入院し、退院して3年以上経ちました。そこから始まった心身の変化がいまの自分の生活や行動、思考に大きな影響を及ぼしているようです。3年ひと区切りなので、病を得て何を感じ何を思ったか、何が変わったのか、セルフドキュメントとしてここに少しずつ書いていこうと思います。闘病記ではありません。病気になったことを悔やんでも仕方がないし、愉しむ気持ちも少しはあって面白おかしく書いてみました。楽しい話ではないですが暗い話でもありません。きわめて個人的な体験です。すこしでも興味のある方は気軽に読んでください。

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自己紹介〜過去を遺産に。情動失禁の日々

 60代前半、男性、北海道在住。還暦を過ぎ病を得て健康に自信がなくなると、ここまでの人生でよかったこと、楽しかったこと等、思い出すし他人に教えたくて仕方なくなります。  好きな音楽や本、スポーツ、子育てや闘病の経験、都度思ったことなどを綴ります。病んでから涙もろくなりました。ちょっとイイ話ですぐ泣けます。感情の振れ幅が大きくなりました。そうした日々の喜怒哀楽や情動失禁もひとりよがりにならないように公開します。

    • 私の好きなカバーソング(58) 「You Don't Know What Love Is(あなたは恋を知らない)」その1、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、ビリー・ホリディ、マル・ウォルドロン

      この曲はジャズレジェンドたちがこぞって取り上げます。名演や定番ばかりで選ぶのに苦労したので2回に分けて紹介します。 曲は1941年頃映画音楽として作られ、その後多くのミュージシャンに取り上げられ、スタンダードになってます。 インストルメンタル作品が多いですが、歌詞は叶えられない恋に落ちたり、失恋して落ちこんだり、眠れない夜を何度も過ごすまでは、あなたは恋のことをわかっていないという意味のようです。 曲紹介を兼ね、まずはジョンコルトレーンです。アルバム「バラード」(1961

      • 私の好きなカバーソング(57)「Sometimes It Snows In April」プリンス、ディアンジェロ、コールドプレイ

        4月21日はプリンスの命日です。天に召されて8年経ちます。 私が暮らす北海道では温暖化で昔より減ったけど4月になっても雪が降る日があります。季節は春なのに気温が低く雪が降りそうな気配を感じるとき、頭の中をこの曲が静かに流れて厳かな気持ちになります。 この曲はプリンスが1986年に製作し主演した映画「アンダーザチェリームーン」のサントラ盤「パレード」のラスト曲です。映画を見てないのでどういう場面で使われたのかわかりません。映画自体は興行的に大コケだったようですが、このアルバムは

        • 私の好きなカバーソング(56)「Love…Thy Will Be Done」Martika(マルティカ)、プリンス、松田聖子

          この曲はプリンスと米国のシンガー、マルティカの共作で、マルティカのアルバム「Martika's Kitchen」(1991) に収録されてます。マルティカが書き留めてあった詞(祈りの言葉)を見たプリンスが感動して、曲をつけて提供したということです。いかにもプリンス作のバラードで、美しいとしか形容できないメロディです。 タイトルの「Love…Thy Will Be Done」は「御心があるように」とか「御心のままに」と訳されていて宗教的な意味合いです。歌詞も主を讃え、その愛に感

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        自己紹介〜過去を遺産に。情動失禁の日々

        • 私の好きなカバーソング(58) 「You Don't Know What Love Is(あなたは恋を知らない)」その1、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、ビリー・ホリディ、マル・ウォルドロン

        • 私の好きなカバーソング(57)「Sometimes It Snows In April」プリンス、ディアンジェロ、コールドプレイ

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          63本
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        記事

          私の好きなカバーソング(55)「Off The Wall」マイケル・ジャクソン、シリル・エイミ、石川紅奈

          オリジナルはマイケルジャクソン1979年の同名アルバム中の曲です。マイケルジャクソンがソロになって初のアルバムで、ここからマイケルはキング・オブ・ポップへ登りつめていきます。 off the wallとは『いかれてる、突飛な、ありきたりでない』という意味のスラングらしいです。歌詞は ”ルールに捉われず型破りに生きていこう、型にとらわれなければ人生捨てたもんじゃないさ” 的な意味のようです。 フランスのジャズシンガー、シリル・エイミさんです。中低音でしっとり歌っていてオリジ

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          私の好きなカバーソング(54) 「Mona Lisas and Mad Hatters」エルトン・ジョン、ハート、ザ・キラーズ、ルーマー

          エルトンジョン初期のアルバム「ホンキーシャトウ」(1972)の後半に登場する宝石のような曲です。このアルバムにはロケットマンやホンキーキャットなどヒット曲もありますが自分はこの曲を強く推します。 作曲エルトン、作詞バーニートーピンの名コンビです。エルトンジョンしか作れないと思わせる繊細なメロディーに若きエルトンの瑞々しいボーカルとピアノが光ります。 歌詞はニューヨークという大都会で暮らす生きづらさがテーマで、モナリザは笑わない女性、マッドハッターはドラッグの売人を指すというこ

          私の好きなカバーソング(54) 「Mona Lisas and Mad Hatters」エルトン・ジョン、ハート、ザ・キラーズ、ルーマー

          私の好きなカバーソング(53)「バッハと鉄人ジャズピアニストたち」キース・ジャレット、ジョン・ルイス、ブラッド・メルドー

          カバーとはちがいますが、ジャズピアニストはよくバッハを演奏します。クラシックのように譜面に忠実に演奏するものとアドリブを取り入れジャズのリズムやアレンジで演奏するものがあります。 私がジャズピアニストの最高峰と思っているキースジャレットは前者です。クラシックのアルバムも多く、バッハ作品をいくつも出してます。でもキースがアドリブを封じ譜面に忠実であるのならクラシックの一流演奏家を聴けばいい、ということになるのでキースは短いのをちょっとだけ。 今回のオススメはこちらです。米国の

          私の好きなカバーソング(53)「バッハと鉄人ジャズピアニストたち」キース・ジャレット、ジョン・ルイス、ブラッド・メルドー

          私の好きなカバーソング(52)「Reach Out I’ll Be There」フォー・トップス、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、ザ・スパイダース

          学生の頃ダイアナ・ロスさんにハマり聴きまくった時期がありました。きっかけはダイアナ主演の「マホガニー物語」という映画を観たことで、主題歌「マホガニーのテーマ」がそれからしばらく耳に残ってました。 ダイアナロスがシュープリームスを離れ、ソロになってから世に出した多くの曲の中で、自分はこの「Reach Out I’ll Be There」が一番のお気に入りでした。 オリジナルは米国のR&Bコーラスグループ、フォートップスの1966年の大ヒットです。1971年にダイアナロスがカバ

          私の好きなカバーソング(52)「Reach Out I’ll Be There」フォー・トップス、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、ザ・スパイダース

          私の好きなカバーソング(51)「Goin’ Home」アルバート・アイラー、アート・ペッパー、ハンク・ジョーンズとチャーリー・ヘイデン、宮沢賢治

          原曲はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章のメロディです。小中学校の音楽の授業で教えられた記憶があります。それぐらい有名な曲です。 ドボルザークの弟子の米国人が詞を作り、このタイトルをつけてます。日本では『家路』というタイトルが有名ですが、同じメロディで別の詞になる『遠き山に日は落ちて』もあります。そしてなんと宮沢賢治が1924年(大正13年、100年前です!)に日本語詞をつけた『種山ヶ原』という作品もあるのです。 「遠き山に日は落ちて」はキャンプファイアの定

          私の好きなカバーソング(51)「Goin’ Home」アルバート・アイラー、アート・ペッパー、ハンク・ジョーンズとチャーリー・ヘイデン、宮沢賢治

          私の好きなカバーソング(50)「All I Do(キャンドルにともした恋)」スティービー・ワンダー、タミー・テレル、ジュリアス・ロドリゲス

          スティービーワンダーさんのアルバム「Hotter Than July」(1980)からです。 このアルバムは超名曲の「Lately」、「Happy Birthday」を収録してます。 この曲はアルバムの2曲目でサブスクだと単品の曲を聴くのでしょうが、できれば1曲目の始まりから流れで通しで聴くのがお勧めです。理由は1曲目と2曲目のつながり(切り替わり)がしびれるほどカッコいいからです。また1曲目のイントロ前にぶつっ、ぶつっというアナログレコード盤に針を落としたときのようなノイズ

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          私の好きなカバーソング(49) 「Falling in Love with Love(恋に恋して)」ヘレン・メリル、キース・ジャレット・トリオ、ソニー・ロリンズ

          学生時代にジャズ好きの友人が貸してくれたカセットテープでこの曲を知りました。すごい名曲が入ってるんで聴いてみて、と言って渡されたのがこの「ヘレンメリル・ウィズ・クリフォードブラウン」でした。名曲というのは「You’d be so nice to come home to」のことでしたが、この曲もスキです。ヘレンメリルのハスキーボイス、クリフォードブラウンのトランペットが素晴らしくジャケット写真も素敵です。 後年CDを購入、録音が1954年でクインシージョーンズのアレンジと知り

          私の好きなカバーソング(49) 「Falling in Love with Love(恋に恋して)」ヘレン・メリル、キース・ジャレット・トリオ、ソニー・ロリンズ

          私の好きなカバーソング(48) 「Feel Like Makin’ Love(愛のためいき)」ロバータ・フラック、リー・リトナー、ジョージ・ベンソン

          愛のためいき、という邦題がついてますが直訳すると「make love したいわぁ」という身も蓋もない詞の曲です。オリジナルはロバータフラックさんの1974年の同名タイトルのアルバム収録でヒット、翌年にマリーナショウさんがカバーし、これも大ヒットします。 ロバータフラックのオリジナルです。 大ヒット曲だけにカバーがたくさんありますが、フュージョン系のものを2つ紹介。フュージョンはいまスムースジャズというのかな。 フュージョン音楽は当時クロスオーバーとも呼ばれ、ジャズとロック(

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          私の好きなカバーソング(47)「I'm Not in Love」10cc、アダモとジェーン・バーキン、ダイアナ・クラール、松田聖子

          英国のロックバンド10ccの1975年の作品で英米で大ヒットしてます。 "アイラブユーとどうしてもっと言ってくれないの” と結婚8年目の妻に言われたメンバーが、何度も繰り返すとイベント化しことばの価値がなくなると考え、" I'm not in love with you "という言い方を選んだということです。愛してる、と儀式のように繰り返しても意味ないんだよ、という教えでしょうか、実際この2人は長い夫婦関係を続けたようです。奥が深いです。 曲の途中に出てくる印象に残る女性の囁

          私の好きなカバーソング(47)「I'm Not in Love」10cc、アダモとジェーン・バーキン、ダイアナ・クラール、松田聖子

          私の好きなカバーソング(46)「Spring Ain't Here」パット・メセニー、ジョン・ピザレリ、デイヴィー・ムーニー

          今回も春モノです。タイトルにspringが入った曲で、忘れてはいけない一曲です。 ジャズギタリストのレジェンド、パット・メセニー率いるパットメセニーグループ1989年のアルバム「レター・フロム・ホーム」収録です。 自分が初めて買ったパットメセニーのアルバムですが、名曲揃いの超名盤で個人的には最高傑作と思います。同じ思いの方も少なくないと思っています。CDの日本語ライナーノーツを松任谷由実さんが書いていて驚いたのも覚えています。 この曲は米国のジャズ・フュージョン・ソウル系テ

          私の好きなカバーソング(46)「Spring Ain't Here」パット・メセニー、ジョン・ピザレリ、デイヴィー・ムーニー

          私の好きなカバーソング(45)「It Might As Well Be Spring(春の如く)」 アストラッド・ジルベルト、ビル・エバンス、カサンドラ・ウィルソン

          全国的には季節は春と思いますが、当地(北海道)はまだ冬で積もった雪が完全に融けるにはまだ3-4週かかりそうです。今回も春を待つ曲です。 この曲は1945年に映画の挿入歌として作られ、まだ春じゃないのに春が来たかのような浮き立つ気持ちを歌っているようです。 春をテーマにした日本の歌もやってくる春への期待や希望を歌う前向きな曲が多いです。童謡の「春よ来い」、キャンディーズの「春一番」とか。 松任谷由実の「春よ、来い」と童謡の「春が来た」はまた別ですが。 自分は北海道で生まれ育ちま

          私の好きなカバーソング(45)「It Might As Well Be Spring(春の如く)」 アストラッド・ジルベルト、ビル・エバンス、カサンドラ・ウィルソン

          私の好きなカバーソング(44)「ラブミー・テンダー」エルビス・プレスリー、原田知世、カエターノ・ヴェローゾ、RCサクセション

          携帯電話が普及する前は職場からポケットベルを渡されました。急ぎの用があると鳴り、近くの電話を探し折り返します。最初は鳴るのが面白かったのですが、24時間持たされるとさすがにウンザリしました。ポケベルも初期は電子音がピーピー鳴るだけでしたが年々高機能化し、液晶画面に短いメッセージが出たり、呼び出し音がメロディになりました。 自分はポケベルの着信メロディにこの曲をずっと使ってました。優しいメロディが好みだったからです。この曲といえばプレスリーですが、もちろんリアルタイムで聴いてい

          私の好きなカバーソング(44)「ラブミー・テンダー」エルビス・プレスリー、原田知世、カエターノ・ヴェローゾ、RCサクセション