私の好きなカバーソング(93)セルジオ・メンデスさん追悼 「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」ジョルジ・ベン、オスカー・ピーターソン、アル・ジャロウ、アストラッド・ジルベルト
9月5日にセルジオ・メンデスさんが天に召されました。83歳ということです。私はサンバやボサノバに限らずブラジル音楽をよく聴くし、最近もここでセルジオさんの作品を紹介しました。今回は追悼をこめてニュースサイトでも真っ先に出てくる代表曲です。
Wikipediaによるとマシュ・ケ・ナダとは当時のサンパウロのスラングで「なんてこった」という意味らしいです。ブラジルのシンガーソングライター、ジョルジ・ベンさんが書き、1966年のセルジオさんのカバーで大ヒットし、世界に広まったということです。
ここでは40年後のブラックアイドピーズのWill.I.Amさんプロデュースの2006年バージョンです。
作者のジョルジ・ベンさんの1963年のオリジナルです。
カナダ出身のジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンさん(1925-2007)は超絶技巧のレジェンドで、1967年のカバーです。複数のパーカッションが入るだけで一気にブラジル世界になりますね。
こちらも超絶技巧を誇るボーカリスト、アル・ジャロウさん(1940-2017)の1993年のライブです。メンバーがスゴくて、生ギター:エリックゲイル、生ピアノ:ジョーサンプル、ベース:マーカスミラー、キーボード:フィリップ・セス、ドラムス:スティーブ・ガッド、パーカッション:ポウリーニョ・ダ・コスタということで、90年台フュージョンオールスターズといったところです。
アストラッド・ジルベルトさんの日本語バージョンもありました。1970年リリースです。ボサノバブームでアストラッドさんは日本でも大人気だったのでしょうね。