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自己紹介〜過去を遺産に。情動失禁の日々
60代前半、男性、北海道在住。還暦を過ぎ病を得て健康に自信がなくなると、ここまでの人生でよかったこと、楽しかったこと等、思い出すし他人に教えたくて仕方なくなります。
好きな音楽や本、スポーツ、子育てや闘病の経験、都度思ったことなどを綴ります。病んでから涙もろくなりました。ちょっとイイ話ですぐ泣けます。感情の振れ幅が大きくなりました。そうした日々の喜怒哀楽や情動失禁もひとりよがりにならないように
私の好きなカバーソング(61)「Moon And Sand(月と砂)」キース・ジャレット、チェット・ベイカー、ケニー・バレル
キースジャレットのスタンダーズトリオのアルバム「Standards, Vol. 2」(1983)で知った曲です。キース自作の「So Tender」に続く2曲目で、この曲から隠れた名曲の沁みる演奏が続きます。
月夜の浜辺での一夜の逢瀬を描いた作品で、1941年に作られベニーグッドマン楽団によって最初に演奏されました。このキース版ではイントロとアウトロが印象的で、特にアウトロでは同じメロディが3回繰り
私の好きなカバーソング(60)「Gone Too Soon」マイケル・ジャクソン、リチャード・ティー、トレインチャ
オリジナルはマイケルジャクソン1992年のアルバム「Dangerous」収録です。マイケルが最も脂が乗り切った時期の傑作ですね。
「Gone too soon」は”あまりにも早く去っていった”という意味です。13歳のとき血友病治療の血液製剤からエイズに感染し18歳で亡くなった少年(男性)への追悼として作られた曲でマイケル作ではありません。当時まだエイズの治療薬はありませんでした。マイケルはエイズへ
私の好きなカバーソング(59) 「You Don't Know What Love Is(あなたは恋を知らない)」その2 ソニー・ロリンズ、エリック・ドルフィー、キース・ジャレット
前回(58)の続きでこの曲の2回目です。なお曲の紹介順に意味はありません。結果的にジャズの名演ばかりになりました。
ソニーロリンズはアルバム「サキソフォン・コロッサス」(1957)の2曲目です。1曲目「セントトーマス」が明るく陽気だったのが一転してシリアスムードで背筋が伸びます。このギャップにシビれます。
エリックドルフィーは米国のジャズ音楽家でアルトサックス、バスクラリネット、フルートを奏で
私の好きなカバーソング(58) 「You Don't Know What Love Is(あなたは恋を知らない)」その1、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、ビリー・ホリディ、マル・ウォルドロン
この曲はジャズレジェンドたちがこぞって取り上げます。名演や定番ばかりで選ぶのに苦労したので2回に分けて紹介します。
曲は1941年頃映画音楽として作られ、その後多くのミュージシャンに取り上げられ、スタンダードになってます。
インストルメンタル作品が多いですが、歌詞は叶えられない恋に落ちたり、失恋して落ちこんだり、眠れない夜を何度も過ごすまでは、あなたは恋のことをわかっていないという意味のようです
私の好きなカバーソング(57)「Sometimes It Snows In April」プリンス、ディアンジェロ、コールドプレイ
4月21日はプリンスの命日です。天に召されて8年経ちます。
私が暮らす北海道では温暖化で昔より減ったけど4月になっても雪が降る日があります。季節は春なのに気温が低く雪が降りそうな気配を感じるとき、頭の中をこの曲が静かに流れて厳かな気持ちになります。
この曲はプリンスが1986年に製作し主演した映画「アンダーザチェリームーン」のサントラ盤「パレード」のラスト曲です。映画を見てないのでどういう場面で使
私の好きなカバーソング(55)「Off The Wall」マイケル・ジャクソン、シリル・エイミ、石川紅奈
オリジナルはマイケルジャクソン1979年の同名アルバム中の曲です。マイケルジャクソンがソロになって初のアルバムで、ここからマイケルはキング・オブ・ポップへ登りつめていきます。
off the wallとは『いかれてる、突飛な、ありきたりでない』という意味のスラングらしいです。歌詞は ”ルールに捉われず型破りに生きていこう、型にとらわれなければ人生捨てたもんじゃないさ” 的な意味のようです。
フ
私の好きなカバーソング(54) 「Mona Lisas and Mad Hatters」エルトン・ジョン、ハート、ザ・キラーズ、ルーマー
エルトンジョン初期のアルバム「ホンキーシャトウ」(1972)の後半に登場する宝石のような曲です。このアルバムにはロケットマンやホンキーキャットなどヒット曲もありますが自分はこの曲を強く推します。
作曲エルトン、作詞バーニートーピンの名コンビです。エルトンジョンしか作れないと思わせる繊細なメロディーに若きエルトンの瑞々しいボーカルとピアノが光ります。
歌詞はニューヨークという大都会で暮らす生きづらさ
私の好きなカバーソング(53)「バッハと鉄人ジャズピアニストたち」キース・ジャレット、ジョン・ルイス、ブラッド・メルドー
カバーとはちがいますが、ジャズピアニストはよくバッハを演奏します。クラシックのように譜面に忠実に演奏するものとアドリブを取り入れジャズのリズムやアレンジで演奏するものがあります。
私がジャズピアニストの最高峰と思っているキースジャレットは前者です。クラシックのアルバムも多く、バッハ作品をいくつも出してます。でもキースがアドリブを封じ譜面に忠実であるのならクラシックの一流演奏家を聴けばいい、というこ
私の好きなカバーソング(52)「Reach Out I’ll Be There」フォー・トップス、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、ザ・スパイダース
学生の頃ダイアナ・ロスさんにハマり聴きまくった時期がありました。きっかけはダイアナ主演の「マホガニー物語」という映画を観たことで、主題歌「マホガニーのテーマ」がそれからしばらく耳に残ってました。
ダイアナロスがシュープリームスを離れ、ソロになってから世に出した多くの曲の中で、自分はこの「Reach Out I’ll Be There」が一番のお気に入りでした。
オリジナルは米国のR&Bコーラスグ
私の好きなカバーソング(51)「Goin’ Home」アルバート・アイラー、アート・ペッパー、ハンク・ジョーンズとチャーリー・ヘイデン、宮沢賢治
原曲はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章のメロディです。小中学校の音楽の授業で教えられた記憶があります。それぐらい有名な曲です。
ドボルザークの弟子の米国人が詞を作り、このタイトルをつけてます。日本では『家路』というタイトルが有名ですが、同じメロディで別の詞になる『遠き山に日は落ちて』もあります。そしてなんと宮沢賢治が1924年(大正13年、100年前です!)に日本語詞をつけた『種
私の好きなカバーソング(50)「All I Do(キャンドルにともした恋)」スティービー・ワンダー、タミー・テレル、ジュリアス・ロドリゲス
スティービーワンダーさんのアルバム「Hotter Than July」(1980)からです。
このアルバムは超名曲の「Lately」、「Happy Birthday」を収録してます。
この曲はアルバムの2曲目でサブスクだと単品の曲を聴くのでしょうが、できれば1曲目の始まりから流れで通しで聴くのがお勧めです。理由は1曲目と2曲目のつながり(切り替わり)がしびれるほどカッコいいからです。また1曲目のイ
私の好きなカバーソング(49) 「Falling in Love with Love(恋に恋して)」ヘレン・メリル、キース・ジャレット・トリオ、ソニー・ロリンズ
学生時代にジャズ好きの友人が貸してくれたカセットテープでこの曲を知りました。すごい名曲が入ってるんで聴いてみて、と言って渡されたのがこの「ヘレンメリル・ウィズ・クリフォードブラウン」でした。名曲というのは「You’d be so nice to come home to」のことでしたが、この曲もスキです。ヘレンメリルのハスキーボイス、クリフォードブラウンのトランペットが素晴らしくジャケット写真も素
もっとみる私の好きなカバーソング(48) 「Feel Like Makin’ Love(愛のためいき)」ロバータ・フラック、リー・リトナー、ジョージ・ベンソン
愛のためいき、という邦題がついてますが直訳すると「make love したいわぁ」という身も蓋もない詞の曲です。オリジナルはロバータフラックさんの1974年の同名タイトルのアルバム収録でヒット、翌年にマリーナショウさんがカバーし、これも大ヒットします。
ロバータフラックのオリジナルです。
大ヒット曲だけにカバーがたくさんありますが、フュージョン系のものを2つ紹介。フュージョンはいまスムースジャズ
私の好きなカバーソング(47)「I'm Not in Love」10cc、アダモとジェーン・バーキン、ダイアナ・クラール、松田聖子
英国のロックバンド10ccの1975年の作品で英米で大ヒットしてます。
"アイラブユーとどうしてもっと言ってくれないの” と結婚8年目の妻に言われたメンバーが、何度も繰り返すとイベント化しことばの価値がなくなると考え、" I'm not in love with you "という言い方を選んだということです。愛してる、と儀式のように繰り返しても意味ないんだよ、という教えでしょうか、実際この2人は長