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プレゼンテーションを始める前の最重要な”3つのポイント”

プレゼンテーションを始める前に、私が思う“3つのスキル”についてお話します。

プレゼンテーションを作成し、観衆にあなたのメッセージを伝える場合、資料制作や発表の情報を収集するだけでは十分でなく、あなた自身のスキルや、人間的な魅力、そしてプレゼンテーションに必要なスキルも不可欠です。

プレゼンテーションをする前の姿勢や考え方、それらを正確に掴むこともまた、非常に重要です。この3つは、プレゼンテーションをするうえで極めて相互に関連しており、私にとって非常に重要な要素であると考えています。


【重要ポイント1】距離感を縮める関わり方。

初めに、人間的とも言えるスキルについてお話致します。

プレゼンテーション当日、どんな人が集まり、自分のメッセージがどれだけの人に届くか、そんな事を考え、緊張の時間を過ごすのは当然の事です。

自分のプレゼンテーションを聞いてもらうのが初めてな、お会いしたこともない人たちがおられるそんな中でも、自分の話に心を開いて耳を傾けてくれたり、笑顔を見せてくれたり、共に泣いたり笑ったりできることができたら本当に嬉しい事です。これは、プレゼンテーションの準備だけではなく、話し方やコミュニケーションの上手さによるものでもあると考えています。

そんな時間を作り出す為にも、初対面の人と交流する際、自分自身を表現することが大切だと考えています。しかし、プレゼンターとして、単にスライドを表示して話を進めるだけでは、伝わりにくく、後に反省することもあるでしょう。私の場合、自分自身を開示し、相手との距離を縮める努力を行い、人間として認めてもらえるよう、話し方と接し方に注意を払っています。

❶【褒める】

褒めることは、私のコミュニケーションスタイルの一つです。しかし、ただ単に褒めるだけでは意味がありません。

ある女性がブランドのカバンを持って現れた場合、素晴らしいカバンだと褒めるだけでは、「カバンを褒めただけ」という表現になってしまいます。これは冷徹な褒め方の一例であり、残酷な印象を与えるかもしれません。

そこで、素敵なカバンだけでなく、その女性のセンスや魅力にも焦点を当て、それを暖かい言葉で褒めるよう心がけています。

「あなたの素敵なカバンには、あなた自身の魅力が表現されていますね!」

というように、内面の美しさにも触れることが大切だと考えています。
私は常に人々の内面に焦点を当て、そこから人を、褒めるようにしています。

プレゼンテーションの前には、来場者たちを見て回り、彼らの魅力を見つけ、そこから褒めるようにすることで、会場全体の雰囲気を和ませることができます。

褒めることは、プレゼン以外の私生活でも同様に重要です。

カップル、夫婦、友人、上司や部下との会話でも、人々を褒めることで、人間関係を深めることができます。内面の美しさにも注目し、さりげなく褒めることで、信頼関係を築くことができると思うからです。


❷【安心感を持っていただくためのコミュニケーション】

私が大切にしているのは、共感です。プレゼンテーションを聞く人たちが、私の言葉に触れた瞬間から、その場に居心地のいい空気を感じて欲しい。私たちが初めて会った瞬間から、心と心が繋がっているような感覚が生まれることをイメージしながらお話しております。

私が発信する言葉は、新しいことへの一歩を踏み出そうとしている人たちに、手を差し伸べるようなものでありたい。だからこそ、私はプレゼンテーションを終えた後に、彼らが抱く不安を解消するために、自由な選択肢を提示しています。

私のプレゼンテーションを聞くことで、何かを購入しなければならないわけではありませんし、応援することも強制しません。私は、ただ安心して聞いて頂けるよう配慮しています。私のメッセージが心に染み込むような共感を意識し、そのまま自由に行動してくれたら嬉しいです。

私たちが共に過ごす時間が、まずは思い出として残るように願っています。

❸【レスポンス】

私にとって大切なことは「レスポンス」です。
レスポンスとは、反応することを指します。誰でもレスポンスできていると思われるかもしれませんが、実際には、私の思うレスポンスが出来ている方が少ないように感じています。

私が大切にしているのは、話を聞いて応答することでなく、その姿勢こそが重要であるということです。それはメラビアンの法則でも証明されています。

言葉での伝達は全体の7%にすぎず、残りの大部分は動きや反応から表れるものだと言われています。そこで、ひとつの実験をしてみました。

男女間で「好き」という言葉を伝えるケースを考えたとき、はっきりと言葉で伝えるよりも、相手に醸し出される感情表現が重要であることがわかりました。

私が言いたいのは、レスポンスは言葉だけでなく、相手に感じさせるものであるということです。言葉で伝えることが全てではなく、自分の体から表現することが重要なのです。

❹【同調する】

繰り返しになりますが、私にとって大切なことはコミュニケーションは、相手の会話に共感することです。

「今日はいい天気ですね。」
「はい、本当にいい天気ですね。」

このように相手の会話に同調することが大切です。天気の話題でも、見知らぬ人とでも会話が成り立つように、以外にも同調会話し易い話題は沢山あります。例えば、「ご出張ですか?」と聞かれた時には、「はい、仕事なんです。」と答え、「休日でもお疲れさまですね。」と同調することが重要です。同調しない人よりも、同調する人の方が多いと思います。

しかし、同調できない人もたくさんいて、コミュニケーションが途絶え、プレゼンターが孤独感を感じてしまうこともあります。

例えば、休み明けに友人と会った時、「休日に東京ディズニーランドに行ってきたの。すごく楽しかったよ」と言われたら、「本当に楽しそうですね!私も行ってみたいです。」と相手の話に共感することが大切です。もしあなたが、自分が行った場所の話をしようとすると、相手の話を邪魔することになり、同調できていないことになってしまいます。

話の長い人や、自分勝手な人もいますが、そのような人達とも同調してコミュニケーションをとることが大切です。そうすることで、相手の気持ちを理解し、良好な関係を築くことができます。

❺【笑顔にする】

さて、もう一つのコミュニケーションにおいて、私が重要なポイントとしているのは、相手を笑顔にすることです。更に簡単に言えば、相手を笑わせることです。

私自身は、関西で生まれ育った生粋の関西人です。よって、「ボケる」ことを常に考えがちです。しかしながら、来場いただいた方々には楽しんでいただき、笑顔で帰っていただきたいという気持ちから、自分なりに工夫をし、その土地で通用するジョークを使ったり、面白い話を真似てみたり、単なる言葉遊びを取り入れたりして、場を盛り上げるよう努めています。

このようなコミュニケーションの取り方を、5つ挙げて話させていただきましたが、プレゼンテーションにおいて、受け手にどの程度伝わるのか、事前に決まってしまっているのではないかと考えています。

そのため、プレゼンテーションを行う方々は、この点をしっかり意識し、お客様との距離感を縮める努力が、真の噺家としての条件であると私は考えます。以上が、プレゼンテーションにおいて、最も重要な3つのうちの1つです。

【重要ポイント2】営業ロジック

商品や応援をしてもらうために使うプレゼンテーションは、営業の一種であることは明白であり、上手に話せるだけでは生産性が出ない事の方が多いように感じます。

生産性のあるプレゼンテーションを行うためには、営業としての成果を意識することが肝心であり、また、その知識を備えておく必要があります。

少し質問です。洋服を買い物する際、しつこいスタッフにつきまとわれた経験はありませんか?不快に感じ、素敵な商品を手にすることができないケース。

そんな消費者体験から学び、お客様と良好な関係を築き、商品を提案し、購入に至るのかを分析したり、値段について触れた場合、どのような返答をすることによって、お客様が購入に至りやすいかのロジックを持っておく必要があります。

29歳からのプレゼンテーションキャンパスでは、動画での解説を行いますのでご興味があれば、ぜひ受講してみてください。技術を磨けば、プレゼンテーションだけでなく、普段の営業でも活用できる”営業コミュニケーションマニュアル”になると思います。今回は、詳細をお伝えできないことをお許し下さい。

【重要ポイント3】骨子ロジック

では、プレゼンテーションを作る上で最も重要な3つのうちの三つ目最後ですね。それは、プレゼンテーションを制作する前に、何を最も伝えたいのかということを、整理できているのかということです。

このことについては下記に使いをしながら解説をしたいと思います。

骨子ロジックピラミッド

私は何かプレゼンテーションの資料を作るとき、闇雲に最初から資料制作をするということは殆どなく、“まず何を一番伝えたいのか”このことを考えるようにしています。

まずは自分の成したいことをたった一言に凝縮すると、「志」というのは、見えてきます。そしてその志を、どうしてしたいのかということの説明が、実は「理念」なんじゃないかと、私はそう考えています。

その理念を想像したときに、社会がどのように変化するのか、ということを、映像で見える世界が「ビジョン」なんではないかなと思います。以前、ソフトバンクの孫正義氏が、分かり易い解説として、このビジョンのことを教えてくださっていました。

バック・トゥ・ザ・フューチャーという映画に出てくるデロリアンタイムマシーン。あれに乗って、未来5年後、10年後に旅した時、世界がこうなっていたよと、まるで見たかのように語られのがビジョンなんだと。

この志を持ち、理念を遂行することによって、どんな世界に、5年後、10年後なっているのかということを、見たかのように語れる。このことがすごく重要なのではないかと思います。見てしまった以上、それを逆算し、何から始めなければならないのか。どのような、数字目標を持たなければならないのかが、見えてくるはずです。

そこで初めて設定できるのが「目標」だと思います。ここで初めて数字目標というのが設定できるのです。数字目標が決まると、その目標をより効率的に達成するための「戦略」を考える必要が出てきます。

戦略という言葉は、色々なシーンで、色々な方が使われていますが、戦略とは一体何かという質問すると、意外と返ってこないっていうのが実情です。「戦略」とは、“戦いを省く”と書いて「戦略」と書いています。

つまり、いらぬ戦いは、省いてしまうことにあります。だからこそ、最短で効率的に目標達成できる策を練るということが、戦略ということになります。戦略は一つだけではなしに、2つ、3つ、4つと、専門家を交えて、考えることが重要だと思います。戦略が決まったら、今度はこれを実践するために、どんな道具が必要になるのか、どんな人材が必要になるのか、誰に任せるのか、そういったことが、考えられてきます。

そこで、戦略を実行する「戦術」として、どのような道具を使うべきかを考え、それを準備するということが必要になってきます。その戦術を持って、ビジョン通りに動いていくと、「いついつはこれをする。」「あのときにはこうする。」と言う、発想が生まれ始め、「計画書」と呼ばれるものが、作れるようになります。

これを最初に、作っておかないと、プレゼンテーション資料はブレてしまいます。そして、これを軸に、自分の中に府に落としていないとプレゼンターも話しながら、どのような目的で、今、檀上に立っているのか、自分で迷子になってしまう可能性があるわけです。

そうならないためにも、「志」「理念」「ビジョン」「目標」「戦略」「戦術」「計画」これをまず整理し、プレゼンテーション制作、そしてプレゼンターとして当日を迎えるということが重要になります。


プレゼンテーションを行うときに、私が最も重要にしている3つをお話させていただきました。

「意外と泥臭いんですよ。プレゼンテーションって笑」

ですので、苦労を重ねてプレゼンテーション資料を制作し、プレゼンターを務めた人は、この様な声を漏らしてしまうことがあります。

「実は、この資料を作ったり、あの日、プレゼンターを務めるのに、こんなことやあんなことや、見えないことを沢山やってあの日があったんだよ。」

ちょっとかっこ良い美談な話しをしてしまう人がいます。
私からすれば、そんな話は必要ありません。

その日の苦労を語れば語る程、あなたの価値は下がる。

言いたい気持ちは非常にわかります。ですが、プレゼンターというのは、夢を与える仕事です。そんな苦労話を、誰も聞きたがりません。

したいときは、私のようにnoteで、プレゼンテーションを上手になりたい。そう思う人たちが、もしいるのであれば、教えてあげてもいいと思いますが、あなたの苦労話を聞いたって、本来の目的は、あなたの苦労をねぎらうことではありません。

この点は、特に注意していただきたいと思います。
プレゼンターは、美しくなければなりません。
これが私の考える“プレゼンターの美学”です。

意外と自分という人間を、ちょっと考えてみると、かっこいいんじゃないかと錯覚してきました笑。ここだけの話ですから、許してください。

今日は、プレゼンテーションを制作する前の必要なスキルについてお話をしました。今日はnote(文字)でお伝えしておりますが、いつの日か、動画による解説をしたいと考えております。

動画ができ次第、皆さんにお伝えさせて頂きます。
ぜひお付き合い頂けると幸いです。


著作
44310(SISISANTO)
代表 森川慎也

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