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正しい自己認知の結果MBTI診断が初めてしっくりきた話


仕事大好きで目の前の仕事をただがむしゃらにやってきた私にも、スペシャリストかマネジメントかコースを選ぶ時がきた。
それにあたり深いところの自分をもっと知りたくなった。
以来、自分について多面的に知っていこうと思うようになり、同時に自分でも定期的に自分自身を振り返るようになった。
もともとリーマンショックの大打撃をもろにくらった時代に就活をしていたので自己分析は得意だし好きだった。

2年前のMBTI診断結果

ちょうどリーダーに上がるタイミングだった。
当時の結果はENTJだった。

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同じタイプはスティーブ・ジョブズとか、なんだかもうすごい人ばかり。
一瞬「え、私すごくない?!」なんて嬉しくなり、リーダーになることへの自信のなさが吹き飛んだ。
でも、なんか診断結果にしっくりこない。特に以下の3つ。
冷静沈着なリーダーという表現も感情の起伏が激しい私とは違う気がする。

・自主的にテキパキと問題解決を図ることで、その場を統制
・論理的、効率的にシステムやプロセスを設計し、全体の流れを創ることが得意
・チームメンバーがやるべきことに取り組むため、自らが熱意を持って活気づける

本当は違うんじゃないか?そう思って3回くらいやったのだが、何度やってもENTJ[指揮・強い意志を持つ指導者]と出る。
何度も出るなら、自分が気付いてないだけでそうなんだ、と思うことにした。

そして1年後もやってみるのだが、やはりENTJだった。
自分が思ってるリーダー像はグイグイ引っ張るというよりみんなが自分の強みを生かせる環境を提供できる人だ、と1年リーダーを務めて改めて感じていたので、ここでもやはり違和感が残る。
一方で、全人口でも割合が少ないENTJなのがなんか嬉しいし、説明文の内容の大半は思い当たっていた。

そもそも正しく自分を見れていなかったことに気付く

これは社外上司との1on1が大きなきっかけだった。
頑張ってる自分が好きだけどなんかいつも辛いし悲しい、そんな私のジレンマの原因を上手い具合に社外上司は気付かせてくれた。
自分が思ってる以上に、今の私で十分すごいし頑張っているんだと認知させてくれた。
その上で、自分は今後どうなっていきたいのか、一緒に向き合ってくれた。

すごく勤勉、インプットに貪欲だしそれをアウトプットできている
決めたことを絶対成し遂げるために色んな案を出せる
周りを巻き込むのが上手い、ビジョナリー

この辺りは自分では自分を厳しく評価して今まで素直に受け入れられなかったが、社外上司がPJで感じてくれている根拠とアカデミックな知見に基づくフィードバックで初めて自分を受け入れる感覚を知れた。

もう一つのきっかけが、私も立ち上げに携わっている組織開発のコミュニティのあるシーンで言われた一言だ。

もしあなた自身がこうなりたいという理想像を目指して日々人と接してるなら、それは違うかも知れないよ。相手にもそれはきっと見えてるよ。

「理想像」
これ、私自身はなんだと思ってるんだろう?

高いスキルを持っていないと尊敬されない、人がついてこない

多分これだ。
私は何か一つ高いスキルがあるわけではない。だから慕われないかもしれない。あぁ、もっともっと圧倒的に頑張らないと。自分に負けたくない。失望されたくない。憧れのあの人みたいに世界を変えたい。

そんな恐怖に駆られて毎日必死だったことに気付いた。
気付けると、すごく気持ちが楽になった。

年1のMBTIを今年もやってみた

そしてつい先日。思い込んできた理想像を捨ててクリアな気持ちでMBTIをやってみた。

結果はENTPだった。

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2年間何度やってもENTJだったのに。

ENTPも全人口に占める割合が少ないし、ENTJ同様分析型に変わりないのだけど、今度の解説はしっくり感がすごかった。

・さまざまな領域から多種多様な情報を取り入れて、意味のある形に統合することができる
・率直に意見を述べ、常にエネルギッシュで、未来のことや変革することを考えるのが好き
・変わり者だと思われることに対して悪い気はしない、むしろ普通の人であることの方が怖い
・何事にも"必ずできる”という姿勢で他者の限界を引き上げることができる
・論理を駆使して人を説得することが得意
・飽き性で様々なことに手を広げるが、うっかりミスする
・一般常識とされる考え方や仕組みに疑問を持つ

今までの人生のあらゆる場面がしっくりくる。

・色んなことをインプットしてそれを繋ぎ合わせて新しいことを考えるのが大好き。だから幼少期から読書が好き。
・暗記科目より理数科目の方が好き。受験勉強より大学の研究とか答えのない勉強の方が楽しかった。
・悪口陰口ばかり言ってる人と昔からよくぶつかる、嫌われる、合わない。そんな人とも仲良くなることに時間とエネルギーを使いたくない。
・みんな仲良しを重んじる日本文化が時々辛い、浮いてしまう時がある(ボストン育ちのせいだと思ってたが多分違う)。
・企画は得意だし好きだが、肝心のコツコツ系や細かい仕事が苦手。最後までやり遂げられる人を昔から尊敬しているし親友はこのタイプが多い。
・一つのことを成し遂げてチームが評価されることは嬉しいが、自分だけ褒めれるのは嬉しくない。「私が1人でやりました」と言ってしまう人とは合わない。

外界への接し方が、「判断的態度」→「知覚的態度」に変わっただけでこんなに腹落ち度が違うのか

しっかりしないとみんなが不安になって私のこと受け入れてくれない
正しい判断で引っ張っていくために常に自分を高めるべきだ

という理想像を手放し

その場で思考を巡らせる臨機応変な瞬間が楽しい
みんなで力を合わせれば計画がなくても乗り切れる

という自分の本当の思考に気づけたのが絶対に大きい。

時々人と大きく衝突してしまい、私としてはただ深く本音で話し合いたかっただけなのに…と落ち込むこともあった。

しかしこれも私のディスカッション好きが悪い方向にいき、相手の意見を木っ端微塵にしてしまったり、ストレートに意見を言いすぎたり、立場や空気を読めなかったことも少なからず影響していたのか、ととても納得できた。
今まで迷惑かけた人々に謝りたい。
と同時に、それすら学びに変えて人生を楽しんでしまう自分がいる。

まとめ

自己認知ツールは色々あるが、やる前に自分が思い込んでいる理想像(こうありたい)を捨てる感覚を持つことが大事だと個人的には思った。
そうしないと結局理想像を思い描いて診断ツールに回答してしまう。
間違った自己認知が進むと余計に本人も周りも苦しむ。

今回しっくりきたENTPの悪い部分もすごく自覚があるので改めて胸に刻もう。
これからは周りの人に助けてもらっていることにもっと感謝して言葉で伝えていこう。
色々な人の良いところを組み合わせて、今までにない新しい突破口を作るのが私は好きだし得意なはず。
せっかくの長所は存分に生かして世に貢献しよう。

生きやすくなった新しい私、おめでとう!


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