「結婚の条件」としての「経済力」は、細分化して考えたほうがいいのかもしれない。
ラジオをなんとなく聞いていたら、内容は「結婚相手」に求める条件になっていた。リスナーからのメールでは、周囲の人に聞いたら、口を揃えて「経済力」というのですが、どう考えればいいでしょうか?ということだった。
結婚相手に求める「経済力」
随分と昔から、こんな話はされているけれど、番組のパーソナリティは、経済力は、とても高い人ほど、場合によっては、大げさにいえば、一晩で財産を失うようなこともあるから、そういう時に、経済力を決め手として結婚したら、どうなるのでしょう?みたいな話もしていた。
テレビのアナウンサーから、フリーとしてラジオのパーソナリティを長く続けているから、「経済力の高い人」を一般よりは多く見ているはずで、「経済力が高い」ほど、動くお金も大きく早くなり、そのための変化の凄さも知っているから、そんな言葉が出てくるのかもしれない。
昭和の「経済力」
「昭和時代」では、一般的に「経済力がある」というのは、いわゆる一流企業に勤めている、ということとほぼイコールだった。大きい企業ほど給料も、終身雇用率も高いはずだったから、どこに勤めているか?と経済力の高さが、かなり直接的に関係していたと思う。
今の結婚の条件としての「経済力」は、昭和時代の後の平成時代には、経済の停滞や下降、もしくは格差が広がったこともあって、この「昭和時代」の「経済力」の思考は、より強化されてしまった可能性はある。
ただ、平成時代になってからは、「昭和時代」だったら考えられないような、銀行の倒産までが起こる時代になっていた。
だからこそ、ラジオのパーソナリティのように、「経済力の安定」は難しくなってきたのだとも思う。
そうであれば、結婚相手の条件として「経済力」を考えるのであれば、それを決め手とすることへの良し悪しは別としても、すでに「経済力」という言葉一つではなく、もっと細分化する必要があるのでないかと思う。(さらに余計なお世話なのだけど)。
細分化する「経済力」
「結婚相手」の「条件」としての「経済力」は、「昭和時代」の価値観が、今も強く残っている可能性がある。
だけど、それは、もう少し詳細に考えれば、大きくて倒産しにくそうな企業に勤め続ける力に近いのだから、「経済力」というよりは、「組織所属力」や「組織適応力」と表現した方がより正確なのではないか、と思う。
ただ、今の時代は、磐石に見えた企業でも、ずっと安泰なのは難しいと思うし、そうなると、とても安直な見方だけれども、今の「組織所属力」の最高峰は、GAFAと言われる米国系の企業に勤めているような人が「経済力」が高い、ということになるのかもしれない。
身の回りで、「アマゾン」の倉庫で働いた話は少しだけ聞いたことがあるけれど、「グーグル」や「アップル」や「フェイスブック」で働いている、という話は聞いたことがないので、自分にとっても、かなり遠い話でもあるのだけど。
(それでも、この本↓を読むと、自分の能力は別として、一度はグーグルに勤めたい気持ちになります)。
「単独経済力」
ただ、もっと純粋にお金を稼ぐ力、と考えていけば、組織に属することなく「単独」でも「経済力が高い」人は、いわゆる自営業や自由業に属する人が多いのだろうけど、そういう人たちは「単独経済力のある人」と表現した方が正確だと思う。
もちろん、違法なやり方をしても稼ぐ、という「単独経済力」は存在すると考えられるけれど、結婚の条件として、そこをあげる人はほぼいないとは思うので、今回は除外して考えたい。
さらには、「単独経済力」が高くても、「自分だけの単独経済力」なのか「世のため、人のためも目指す単独経済力」なのかは、こんなに単純に分けられるものでもないし、その時によって変わるものかもしれないけれど、結婚の相手として考えるのであれば、かなり重要な違いだとは思う。
「経済力」も、今の時代は特に、少なくとも「組織所属力」なのか。「単独経済力」なのかの違いは見極めた方が、より、その人のことを分かる可能性があるような気がするけど、どうでしょうか。
ただ、社会には、一般的には見えない経済の大きい流れみたいなものがあって、そこが分かる人にとっては、私では分からないし、知ることもできない「〇〇経済力」が存在する可能性はある。それについては、知っている人に教えてほしい気持ちもあるけれど、ちょっと怖いことかもしれない。
(他にもいろいろと書いています↓。よろしければ、読んでいただければ、うれしいです)。
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