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「友達の友達→元カレ・元カノ→SNS」…… 情報源の変遷の「歴史」。

 誰から聞いたの?

 こうした同じ質問に対して、この何十年かで答えが変わってきた、と思う。

「友達の友達」

 もう、今はほぼ聞かれなくなったのだけど、一時期、よく耳にしたのが「友達の友達」という言葉だった。それは、新しい話題や、一般的なテレビなどの情報とは違うことを話すときに、情報源として使われていたはずだった。

 多くの場合は、直接知らなくても、友達が話題に出したから、ということを根拠に話されていたのだけど、ちょっとでも冷静に考えたら、「友達の友達」は他人に近いのでは?そんなに遠い情報は、大丈夫?などと思えてくる。

 ただ、その話題の新しさや、耳に残る感じを優先させたい人には、そんな情報の正確性のようなものは、当時でもあまり気にしていなかったから、広く使われていたのだと思う。

 だけど、この「友達の友達から聞いた」という使われ方は、いつの間にか少なくなり、今はほとんど聞かれなくなった印象がある。

「元カレ・元カノ」

 「友達の友達」が使われなくなった後に、聞かれるようになったのが「元カレ・元カノ」という言葉で、これは、「友達の友達」に比べると、情報の正確性や、信頼性が高いと感じる。

 彼氏や彼女として、一時期とはいえ、それだけ仲良くなったのだから、話されることは、本当に近いのではないか、と聞き手としては感じるから、「友達の友達」よりも多用されるようになったのだと、勝手に推測していた。

 だけど、例えば、交際力が高い人間が、この「元カレ・元カノ」が語れば、情報が豊富そうだけど、それほどでもない人間が、この言葉を多用すると、説得力が下がりそうだし、交際力の高さを偽装する時に、ついこの言葉を使ってしまう人もいるかもしれない。

 だから、一瞬、「友達の友達」よりも信頼性が高いと思わせて、やっぱり、そうでもないのではないか、と思われ始めたせいか、または、いつまでも「元カレ・元カノ」を話題にするメンタリティが、問題視されたせいなのか。さらには「元カレ・元カノ」だから、情報としては、少し古くなっていると思われたのか。

 そのあたりは、よく分からないし、この言葉が「友達の友達」よりは、まだ生き残っているのかもしれないけれど、この「元カレ・元カノから聞いた」という言葉も、あまり聞かれなくなった印象がある。(私が知らないだけで、まだ多用されていたら、すみません)。

「SNS」

 今は、どこで知ったの?という質問には、ツイッターやインスタグラムなどのSNSの名前が出てくるはずで、自分自身がスマホも携帯も持っていなくて、SNSも、このnoteを使い始めて1年という初心者なので、見立て自体がズレる可能性も高いのだけど、それでも、今は「情報源」は、「SNS」だと思う。

 これも、実際のユーザーから見たら、全く違うかもしれないが、リツイートという行為は、「友達の友達」というような感じに見えるし、ブロックしたり、また復活したり「元カレ・元カノ」といった関係性なのだろうか、と思ったりもする。

 何しろ、一般的にも、現在では、そのフォロワー数が「中央値:631フォロワー」という分析をしている人↓もいるので、情報の量が圧倒的に多いのが、「友達の友達」や「元カレ・元カノ」との大きな違いだと思う。

 そして、SNSでも、この10年間での変化は、とても大きい

 2011年では、この数字↓が出ている。

Twitterユーザーのフォロー数では「1~5人」が22.7%、「0人」が18.3%を占めている。フォロー数の平均は57.7人、フォロワー数では平均54.4人となる。

 10年前のデータで、この数字なので、この何年かの情報に触れる量の増大は、おそらくは、感覚的なものに影響を与えるような劇的な変化なのではないか、と改めて思った。


 そういう比較をすると、「友達の友達」や「元カレ・元カノ」の時代は、情報の牧歌時代のように、とてものどかなものに感じる。


(この急激な変化による軋みの一つとして、炎上という現象も起こるのかもしれない)。





(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしいです)。


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