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さよなら。輪ゴムシューズ。

 ずっと、新しいのを買って欲しい、と妻に言われていた。

 ジョギングシューズを履いて、河川敷の道を走っている時に、あまり経験したことのない変な抵抗を足先に感じたら、そのシューズのつま先のところの靴底が何センチかはがれて、パコパコと口のように、走るたびに開いていた。

 その時は、もう捨てなくちゃ、新しいのを買わなくちゃ、とすぐに思ったのだけど、帰ってきて、つま先のあたりに輪ゴムをつけたら、次の時に、なんとか走れた。

 足先に微妙なホールド感が出て、少し快適になったような気がした。場合によっては、輪ゴムの数を増やすことがあったのは、途中で、輪ゴムが切れることがあったからで、その時は2本や3本にしていた。ホールド感が強くなり、その変化が、ちょっと面白くなったりしていた。

 その状況で、だけど、走るとは言っても、本当にたまに走るくらいなので、そのまま、「輪ゴムシューズ」を履き続けた。それに慣れてしまっていたのだけど、妻から見たら、新しいのを買って欲しい、という気持ちで、何度も言われていたのだけど、輪ゴムを変えながら、そのまま履いていたのは、靴を買いに行く面倒臭さと、このシューズを買った時と、使ってきた時間みたいなものに、変に意味を見出し過ぎていたせいもある、と思う。

2007年購入

 もう10年以上前に、介護をしていた母が亡くなった。その時に、義母の介護は続いていたのだけど、たぶん、それまでよりも負担が減るのでは、と思っていた。

 だから、これまで全くできなかったに近い、少し走ることをしたいと考えた。その時に、久しぶりだし、足に負担をかけたくないし、と思い、少し奮発しても、そこそこちゃんとしたジョギング用のシューズを買おうと思った。

 そして、買うのならば、自分にとっては、兼松江商が扱っていた頃から、好きだったアディダスにしたいと思った。今、考えたら、スポーツ専門店に行ったほうが良かったのだけど、靴屋に行ってしまって、初心者で年齢も高めでも大丈夫なシューズにしてください、とリクエストを出して、当時でいえば、7000円くらいのシューズにした。

(すでに同じものはないようですし、写真とは違うのですが、購入時の自分のイメージとしては、こうしたシューズ↓です)。

 少し、横がきついかも、などと思いながらも、勧められたし、運動用だから、このくらいのフィットしたほうがいいのだろう、と言い聞かせるように履いて、河川敷を走った。かなり快適で足も軽く感じた。最初の意気込みに比べたら、ものすごく少ない回数しか走らなかったけれど、それでも、10年以上は経っていたし、壊れても仕方がなかった。

 昨年からは、コロナ禍によって、外出も減らし、場合によっては、河川敷に人がたくさんいるので、なわとびをするようになり、同時に、リフティングもするようになり、その時にも、輪ゴムシューズだったのだけど、さすがに、ちょっと足元が気になるようになった。

2021年 新しいシューズ購入

 普段、履く靴も、何年かぶりに買った。
 それで、少し勢いがついたのか、同時に、コロナ禍で、インターネットで買うことにも慣れたせいもあって、靴を買ったサイトを見ていたら、意外とシューズも安く売っていることに気づき、買うことにした。

 サイズもいつも履いている25、5にして、注文をして、届いた。

 ピンクが入っているのだけど、妻には、可愛いと評判が良かった。

 さっそく履いて、妻とボールを蹴ったり、リフティングをした後に、なわとびをした。(本当はボールを蹴ってはいけないのだと、分かっています。すみません)。

 ボールを蹴っているときは、まだ慣れていない感じがしたが、なわを飛んでいるときは、とても快適だった。シューズの性能も上がっているようだし、輪ゴムシューズは、やはり長年使って、少しへたってきていたのだと、改めて思った。


 さよなら。輪ゴムシューズ。
 ありがとう。

 変な気持ちだけど、だけど、そこには自分の時間もあるような気がした。

 それでも、やはり、捨てることは決まったので、写真に撮った。

 さようなら。



(他にもいろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしいです)。


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