ポストを作ってもらった話
ご近所の方に、ポストを作ってもらいました。
こちらの要望も聞いてくれて、外側は赤。内側は白に塗ってくれました。
ブロック塀の外側に郵便物の入り口があって、そのまま、内側に通じているので、塀に穴が空いているような形になっています。だから、そこに片方が大きく開いたポストをつけないと、郵便物は庭の土の上にそのまま落ちてしまいます。
そこにつける形は微妙に珍しいので、例えば、外に立っている独立したポストは最初から、そのスペースがないのですが、郵便物を差し込むところと一体化しているポストを付けようとすると、ブロック塀を壊すような大掛かりな作業が必要になります。
だからオーダーメイドのポストが必要なのですが、今回、ご近所の方に頼んで、作ってもらうことにしました。
とても完成度が高く、可愛い仕上がりにしてくれました。
ありがたいです。
ポストの歴史
昔は、そこに合わせたポストを妻の父親が木材で作ってくれていて、それを、妻が何度も直しながら使っていました。
それが、いつの間にか壊れてしまったので、その後は、応急処置として、コンビニに頼んだお節料理が入っていた、比較的丈夫で、大きめの発泡スチロールの箱を、妻が改良してくれて、使用していました。
そのポストの入り口に合わせるように、片方を大きく穴を開けた上に、ブロック塀の釘に引っ掛かるように、いろいろと調整をしてくれました。
応急処置のつもりだったのですが、ここに合わせたポストがなかなかなかったのと、外側を、妻が緑に塗ってくれたりもして少し強度が増したこともあり、使い続けました。
欠点は、雑誌のような大きめの郵便物が来ると、奥行きがないため、その郵便物に押されて、ポストごと落ちたり、発泡スチロールなので、強く押し込まれた場合には、破損したりしていました。
その度に、ああ、これはもうダメだから、やっぱり新しいものを買わないと、と思いながらも、妻が何とか直し続けてくれたので、使えていました。
今な亡き妻の父親もとても器用な人で、部屋にある丈夫な洋服ダンスも作ってくれていますし、妻にも、妻のお姉さんたちにも、手のひらに乗るような小さなタンスを製作したものも見ましたが、本当によく出来ていました。
妻も、そのためか、器用なので、それに甘えて、申し訳ないのですが、そんなに力がいらない限り、いろいろな修理をお願いすることになっています。
台風が来る時は、ひもで固定したり、あまり強い風の時はポストを外して家の中に入れたり、時々、飛ばされたり、中に雨が溜まったりしながらも、使い続けていました。
それが、限界になったので、今回は、ご近所の方にお願いしました。
完成度の高さ
ご近所の方は個人タクシーの運転手をされていたのは知っていましたが、それより昔に大工をしていたことがあったそうです。それが素直にうなずけるような完成度の高いポストです。
多少の大きい郵便物にも対応できるように、縦を長くするのではなく、ポストの投函口に合わせて、やや横長ですが、ポストの箱の奥行きを長くしてくれました。これで、厚めの雑誌などが投函されても、これまでのように、庭に落下することはないでしょう。
そして、細かいことは分かりませんが、ブロック塀に固定するような処置をしてくれたので、これで、台風が来ても大丈夫になりました。
外側は赤く、中は白く塗ってくれました。
ポストの取り出し口も、開け閉めがキチンとできる扉がつきました。
こんなに完璧に、この場所に合わせて作ってもらって、とてもありがたかったので、少なくて申し訳ないのですが、お礼を差し出した時も、最初は受け取ってくれなかったようです。
ご近所との関係性
妻は、この町で育って、ご近所の方々とも、「〇〇ちゃん」と呼び合うような関係性を長く作ってくれているので、こうして、オーダーメイドのポストを作ってくれるような事があったと思っています。それも含めて、改めてありがたいと思いました。
ポストをつけてくれている日に、さらに大きい音がしていると思ったら、家の庭の小さな鉄製の門（これも、今回とは違うご近所の方に作ってもらったようです）の開け閉めがキツくなっていたので、それがスムーズになるように、グラインダーを使って、削ってくれていました。
さらに、その後に、鉄製の門の中に水が溜まったりすると、そのままさびてしまうことがあるから、と、その方に言われたこともあり、今度は、妻が門をペンキで塗ってくれました。
私は、時々、顔を出したりして、声をかけたりすることくらいしか出来ずに、申し訳なかったのですが、こうして作ってもらわなかったら、次のポストは、ちょっと困ってもいたので、本当にありがたいと思っています。
できたポストは庭の中で、赤い色と形が可愛くて、すでに愛着を持てる存在になってきているように思います。
開け口の取っ手も、白く塗ってもらいました。
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