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いろいろなことを、考えてみました。

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自分の能力の足りなさを自覚しながら、いろいろなことを、考えて、書いて、考えました。
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#最近の学び

「病気についての常識」で、改めて確認してみたいこと。

 なるべく外出しないようにしているけれど、昨日は、出かけた。  帰りの電車は、人がぴったりくっつくほどの距離だった。午後8時くらいになっているのに、乗れないくらい混んでいたから、もう1台待って、それでも、けっこう混んでいた。列の一番前で待っていたから、座れた。隣の男性が少しせきをする。同じ車両の遠くの方で、せきをする声が、複数聞こえる。  この前は、これまでだったら、駅の男子トイレは手を洗わない人も結構いたのに、3カ所ある洗面台の液体せっけんが全部、空だった。スーパーのアル

少しでも、残酷さを減らすために出来ること

 なんとか、少しでも世の中が良くならないだろうか。  そんな漠然とした思いは、濃淡は変わっても、いつも心の中にあるような気がする。それは、純粋に利他的なことではなく、そうなったら、自分ももう少し楽になるのではないか、といった打算的な気持ちも込みだったりする。  同時に、戦争など大きな悲劇があると、何も出来るわけがないから、なるべく考えないようにしてしまう時もある。そんな人間の「少しでも世の中が良くならないだろうか」といった願いには、何の力もないのだと思うこともある。 星

バイデン大統領の髪型と、富裕層

 いつの間にか、アメリカの大統領選がおこなわれる年になっていて、今もバイデンとトランプが有力な候補だと知った。  今も、いろいろな意味で最も力のある国のトップを、この二人のどちらかしか選択肢がないとすれば、それは、ちょっと怖いことだと思う。 バイデン バイデン大統領が、どんな人なのか。それを少しでも知る知識も情報もなく、それほどの興味も持てないせいか、わからないままだ。  だけど、最初にバイデン大統領をテレビ画面で見て、そして、久しぶりにまた見かけたけれど、その印象は変

「推定人口2%」の「人気者」になりたかったけれど、なれなかった理由。

 学校というのは、強引なシステムだと、もう学校に行かなくなってかなりの時間が経ってからでも、やっぱりそんなふうに思うことがある。 小学校 生まれてから7年くらい。まだ、いろいろとおぼつかない時期なのに、急に同じ歳、という区分けで、狭い教室にかなりの人数を入れられ、そして、一斉に同じことを習う。  小学校という場所に行って、勉強をするらしい。  そんなことをぼんやりと思っていても、何をしたらいいか分からないし、その前に幼稚園とかに一緒に行っていたり、もしくは近所で知ってい

「脱げかかった靴下」は、どうして面白いのだろう?

 冬になると、いわゆる発熱系の厚い靴下ばかりをはいている。  コタツにも入って、あたたかいと思っていて、そこから出るときも、ちょっとためらうくらい寒い日もある。  そんな冬の日、在宅で作業をしていて、座っている時間も長くなって、だけど立ち上がって、1階へ行こうとしたら、妻が笑っていた。 靴下 何も面白いことをしていないのに、かなりうれしそうに笑いながら、私の足元を見ている。  私自身も、ちょっと違和感があったのだけど、それは、靴下が脱げかかっていて、その様子は、ビロー

事件の空間。

 そこは、ただ楽しそうな空間だった。 上野公園 新しい年になってから、アートを見たくて、上野に出かけた。  上野駅が改築されてから、改札を出ると、信号もなしに、すぐに上野公園につながるようになった。  とても人がたくさんいて、妻と二人で、ちょっと驚いたりもして、でも、目的の美術館へ向けて歩いた。  途中に公園内の大きな交差点のような場所がある。  そこには、いつも人でいっぱいで入店することができない印象のスターバックスコーヒーがある。  目的地へはそのまままっすぐ

YGで始まり、NYで締めくくる。

 コロナ禍が完全に収束したわけではないので、外出は今も控え気味になっている。  それでも出かけるときは、当然だけど、電車などの公共交通機関を利用し、東京都心部に向かっていると、電車の中などで、NYのキャップを、意外と多く目にすることに気がついた。  それも、おしゃれな女性が身につけているように思えた。  あの帽子が、野球帽と言われていた頃から考えると、ファッションという概念から、最も遠いはずだったのに、NYのマークがついているから、とはいえ、こんなにオシャレとして扱われ

灰皿の時代。

 街の中華屋に入ったとき、昔ながらの木目模様で、縁が鉄の薄い板で囲われている机の上に、灰皿があった。  今の時代だと飲食店に最初から灰皿があるのは珍しかった。それに、銀色で軽く、この灰皿を知らない人から見たら「UFO」のように見える形も久しぶりに見た。それも、銀色で比較的新しく、おそらくは今年買ったばかりではないか、と思えるほどだった。  まだ、灰皿は新しく作られている。  それは需要がある以上当然のことなのだけど、こうして具体的に形として見ると不思議な感じがした。

「人権」の「現在地」を確認する。(後編)。

 ラジオ番組で「人権機関」という言葉を聞いて、本当になじみがないことに気がついて、それで少しでも調べると、自分が「先進国」の「民主主義」の社会に生きているのに、「人権」について、どれだけ知らないのかが改めて分かった。  ただ、それが、自分が勉強不足で無知なだけではなく、日本という社会の環境にも関係があるのではないか、ということを、もう少し考えたいと思った。 啓発と実効性(法務省「人権週間」) https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.ht

汽車の窓から、「貝塚」を見つけたことを、考える。

 歴史の教科書で、モースという人が、貝塚を発掘した、という話は知っている。そのことは、暗記や歴史が苦手な私でも覚えている。それが、日本の考古学の始まりと言われていたようだったからだ。 大森貝塚の発見 ただ、それがどのような経緯だったのかを知ったのは、もっと年月が経ってからだった。  このことを知った時に、なんだか不思議な気持ちがした。  基本的に、こうした考古学に関するものは、地面を掘って発掘する、というイメージで、モノが見つかってから、初めてそこに遺跡があった、と気づ

鉄道オタクだけ、どうして細分化された名称があるのだろうか?

 テレビを見ていて、鉄道オタクと言われる人たちの言動が、なんだか面白かったりもする。 『笑神様は突然に 2023年冬2時間SP』  少し昔の番組で、それは、あんなに夢中になっちゃって、みたいな、どこかからかうような気持ちもあるのかもしれないけれど、だけど、その夢中の度合いがあるラインを超えると、それは、どこか敬意のようなものが混じった思いにもなる。  そんなことを思うようになった。 鉄道オタク 同時に、『笑神様は突然に』で「鉄道BIG4」の姿を見ていて、このメンバーの

「植物は動かない」からこそ、「成長」と「変化」を続けられる。と思った。

 家の柿の枝を切る。  電線にかかりそうだから、高枝切りバサミを使って、何本も切る。  切れ味が悪くなっているから、はさんで、ひねらないと、枝が切り落とせない。  だけど、確かこの前、わりと新しいノコギリを買って、その切れ味が良くて、だから、多少の太い枝も切れるようになって、なんとなくうれしくて何本も切ったはずだ。  これで、しばらく安心だ。  そんなことを思ったのは、つい最近のはずだったのに、もう、こんなに伸びている。  どうして、こんなに伸びるのだろう。 庭 

「常識」を支えているのは、誰なのだろうか?

 転職をテーマにしたドラマを見た。  実際の転職エージェントが、どういうものかは知らないけれど、何度か見ていると、基本的には、転職を望む人たちに対して、時には本人も気づいていないような、本当の希望のことまで考えて、転職を促す、というオーソドックスなストーリーだと思った。  だけど、私は転職エージェントを利用したことがないので、実際は、こんなに丁寧に付き合ってくれるのだろうか、とも思った。 転職の常識 そのドラマの中で、こうした言葉が言われていた。  30歳を超えると、

「大金に目がくらむ」、ということ。

 普段は、お金をたくさん持つことはない。  だから、隣町の郵便局で、10万ほどを下ろして、自転車で帰ってくる時は、微妙に緊張もしているし、妻も心配するので、いつもならスーパーに寄るのだけど、まずは、真っ直ぐに家に帰ってきて、お金を置いてから、再び買い物に出かける(うちだけの)システムになっている。  100万円が束になって、あの弱そうで細いけれど、実は強い紙でくくられている姿を見たのは、もうかなり前のことで、それも、短い時間だったけれど、あの感じになると、紙幣というよりは