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【映画レビュー】1日に4本も映画を観たおはなし。

どうもこんばんは、斎藤海鈴です。

1DAY Free PASSPORT(以下ワンデー)というチケットを利用し、人生で恐らく6回目ぐらいの映画館で4本を鑑賞する、大変に濃い1日を過ごしてきました。

このチケットについての感想と、映画のレビューをさくっと書いてみます。

◎ご注意◎ネタバレと筆者の疲労蓄積を避けるため、ストーリーの説明は殆どありません。気になった方は公式サイトなどをご覧下さいませ。



ワンデーとは何ぞや?

イオンシネマによる、多少の制約はあるものの「上映スケジュールが被っていなければ、1日に何本でも映画を観られて、ソフトドリンクも飲み放題で2500円」という破格のチケットです。コロナ禍による集客減を打開する方策と拝察いたしますが、人気のキャンペーンのようで今回が第3弾だそう。

まあ、確かにそうですよね。だって、一般料金で1800円~1900円のところを、1本分にドリンクとポップコーンを足したくらいの値段で好きなだけ居座れる。映画館を愛する方には垂涎のシロモノでしょう。こちらの方面には明るくないわたしでも、あまりのコスパに思わず熱弁してしまいます。

今回初めて利用してみて、1日で4本も観られたため大満足。ドリンクはMサイズで500㎖近くあり、これまたもう十分!といったところ。


【1本目】花束みたいな恋をした

朝一番の上映。8時台だというのに受付には長蛇の列がありました。

上映時間の20分後くらいにやっと入場できたため、肝心の主人公カップルの出会いのシーンを見逃しました(´;ω;`)

これはもう京王線の広告【120分バージョン】と言われても全く違和感がありません。事実、京王電鉄が特別協力をしているため強ち間違いではないのですが、ね、、、。

ただ、調布の映画館で調布を舞台にした映画を観る、という行為にはアツいものを感じました。調布と思しき映画館で二人が鑑賞しているシーンには一種のメタ認知をしそうになった程。

上映後にJKたちが「カップルで観に来たくない」と話していました。これには全力で同意。

・例え話でしか物を語れない人間にはなりたくない
・調布は良い街
・いくら多忙を極めようとも、ハウツー本とスマホゲームには溺れるな

こんなことを学びました。何だか着眼点がオカシイけれど、まあいっか。


【2本目】ファーストラヴ

島本理生さん、好きになりそうです。既に読了してある『ナラタージュ』以外にも、もっと読みたくなりました。

心理学を齧る分野である教育学を専攻し、教職課程で触れて気に入った法学の好きなわたしとしては中々そそられる映画でした。ただ、法廷のシーンで照明や検察官の態度に演出がかかっていたのが残念。このメリハリは要らない気もするなあ。

ただひたすらに北川景子さんが美しく、芳根京子さんの演技が素晴らしい。

板尾創路さんは悪役(?)のイメージしかありませんが、これでいいの?

中村倫也さんを好きになるひとたちの気持ちが、何となく理解できました。声も、佇まいも、良いですね。

中盤は登場人物たちの持つ物が地獄のハッピーセット過ぎて、いたたまれない気持ちになりました。あと数か月で二十歳になるまで、絶対にじぶんの事を守り抜きたい。女たちが辛い目に遭っているとも言えますが、これを安直に「だから女は立ち上がるのだ」等と構図を作ってしまうのは思考停止のような気がするため、深く考え続けたい。

4本の中で最も気に入った作品、かも知れません。

【3本目】すばらしき世界

うん、世界はすばらしい。

主人公の生い立ちを除けば、いたって普通の日本の暮らしや情景が切り取られているのに、その一つひとつが美しい

登場人物たちのぎこちないコミュニケーションにおかしみを感じたり、普段は出くわさないような人に感情移入したり。

ひとの良さも悪さもぎゅぎゅっと詰まった作品です。言葉が足りずもどかしいですが、ファーストラヴと同じくらい好きな作品!

社会派映画、これがわたしの好きなジャンルかも⁉近々原作を読んでみるつもりです。


【4本目】樹海村

ホラーは苦手ジャンル。劇場で観たことはありませんでしたが、Twitterで監督へのインタビューか何かを見かけて気になっていました。

伝統的な信仰は勿論、仏教のシーンもあり、キリスト教を彷彿とさせるモチーフもありました。何でもありだなこの映画

昼食や休憩を挟んだとは言え、4本目ともなると疲労との闘いでした。

目の疲れも体の疲れもある。夕方なんだし、無理に見る必要も無いじゃないか。でも、怖くて椅子から離れられない。何よりも、割安で映画鑑賞をできる折角のチャンスなのに観ないのは勿体ない。そんなせめぎ合いを繰り広げながらも、どうにか結末を見届ける事が出来ました。

はっきり言って怖いです。何の前触れも誇張もなく序盤から人が死にます。後ろの観客も「『犬鳴村』より怖いかも」と話していました。軽い気持ちで観てはいけません。恐怖のせいか、上述したMサイズのドリンクを気付けば飲み切っていました。

ホラーとオカルトがお好きな方は、どうぞご自由に。

工藤遥さんのファンも止めておきましょう。いや、リリウムを乗り越えた方たちなら平気なのでしょうか?


【総評】

これまでの人生で映画をきちんと鑑賞する事も、劇場に足を運ぶという経験も殆どなかったわたしに、コペルニクス的転回が起きました。

どちらも楽しい。そして、邦画って思ったよりも面白い。

大きなスクリーンから語り掛けてくるからでしょうか、映画の台詞というものは不思議な説得力を持つ、これぞ「格言」なのだと納得が行きました。

文化や娯楽に触れるって、良いですね。心の栄養源を学びました。

これからは好きなアーティストが主題歌を担当する作品は勿論、気になった映画や劇場にはお金を惜しまずにいようと思います。

ではでは、安らかな眠りを祈って。



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