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自由律

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定型の音数や季語にこだわらず自分のリズムで詠む俳句。毎週火曜日更新。
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2022年10月の記事一覧

自由律 #03

自由律 #03

やったことないゲームの実況を観る

鍋掴みを鍋敷きに

思いの外仰々しい抹茶ラテが来た

やはりこの質問が来た

厨房から煙が出過ぎている

古着を求めて高円寺駅に到着した。
都内で古着散策といえばこの街、高円寺。個性的な店の数々は来訪者を飽きさせることはなく、ついつい奮発させられてしまう。

比較的リーズナブルなものから高価な年代物までを幅広く取り扱う店にはよく掘り出し物がある。そこで一目惚れを

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自由律 #02

自由律 #02

気を遣わせてることを分かってはいる

速く動くと寒い

難しいことを難しいままで

曖昧な気候が呼んだ蕎麦という選択

店員じゃないがテーブルをそっと拭く

見よう見まねのコイントスをしたばかりに

吉本興業所属のピース・又吉直樹さんを敬愛している。

YouTubeチャンネル「渦」をきっかけにして「カキフライが無いなら来なかった」(幻冬舎) (2009年)を知り、注文。Amazon Primeで

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自由律 #01

自由律 #01

手羽先をそこまでしか食べないのか

自意識の万国博覧会だ東京の夜

自分だけに可愛がられていると信じていた野良猫が近隣住人に撫でられている現場を目撃

幼い子供に敬語を使う

よく知らない人だけど髪切ったのは一目瞭然

なんかワクワクさせる寒さ

袖に潜る高級腕時計

この雨で一番濡れてる人登場

家族構成を小出しにしてくるのは脈なし

二階席も満席なら持ち帰りにすべきだった

自販機を同時に押し

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