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SaaSの活用が進むにつれてデータの所在がバラバラになるジレンマ

スリーシェイクの手塚です。
Incubation事業部にてSecurify(セキュリファイ)Reckoner(レコナー)の事業統括を務めています。

詳しい事業紹介は以下をご覧いただけますと幸いです。

スリーシェイクでは様々なSaaS連携を容易に実現するクラウド型データ連携ツール「Reckoner(レコナー)」を提供しています。
今回は、Reckonerの製品開発における私たちの思いも含めてお話したいと思います。



今や企業内のデータはSaaSの中にある

いきなりですが、皆さんSaaSを利用されていますか?
当然ながら、ほとんどの企業が利用していると思います。

もちろん当社も数多くのSaaSを利用しており、数えてみると利用しているSaaSは50を超えています。
※ 代表が大のSaaS好きというところもあるのですが...

実際、ガートナー社が調査しているデータでもSaaSの利用が右肩上がりに拡大されていることが示されています。
https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/11-13-2023-gartner-forecasts-worldwide-public-cloud-end-user-spending-to-reach-679-billion-in-20240#:~:text=Worldwide end-user spending on,Vice President Analyst at Gartner.

様々な業務をラクにしてくれるSaaSですが、実は潜在的に大きな落とし穴があると考えています。

それは利用しているSaaSが増えれば増えるほど、データがどんどんサイロ化していくというジレンマを抱えている点です。

例えば、会計システムのSaaSを導入すると、そこには会計のデータが蓄積されます。
同様に、SFA/CRMには営業のデータや顧客データが、人事情報のSaaSには人事情報が保管されます。
さらに、NotionのようなツールをWiki用途で使用することも一般的です。

もちろんSaaSだけではなく、周辺業務ではExcel / スプレッドシートなどが利用されていますし、システムのデータはAWSのようなIaaSの中に、場合によっては外部から受領するようなCSVファイルやExcelデータも存在します。
これらの状況を考えると、データのサイロ化は避けられない現象だと思われます。

結局のところ、個別最適から全体最適したくなる

SaaS製品を導入する際、担当者や部署が異なることもあり、全体最適よりも個別最適で導入するケースの方が多く、むしろそれが一般的な状況です。

一方で、企業活動は当然ながら連鎖的につながっているため、データの活用、多角的な分析、データを組み合わせた業務自動化へのニーズは高まっています。
しかし、様々なSaaSの中にデータが分散している状態では大きな仇(かたき)になってしまいます。

もちろん、All in OneなSaaSであれば実現できるかもしれませんが、残念ながらそこまで都合の良いサービスはなかなかありません。
※ ちなみに唯一All in Oneになりうる一番可能性の高い製品はExcel / スプレッドシートだと思っています。
そしてSaaSにとっての最大の敵でもあります(笑)

API連携って意外と難易度が高い

このような状況になると、データ連携をして解決しようと考えるようになります。

最近では様々なSaaSがAPIの提供をしており、データの接続性自体は担保されているケースも多いのかなと感じています。
しかし、私の体感を含めてその敷居は依然として高く、適切に使いこなせている人はごく少数なのではないでしょうか。

その理由は以下にあると考えます。

  1. 専門知識が必要でプログラムを構築せねばならず、エンジニアの工数を使えない

  2. 製品ごとにAPIの仕様がバラバラで、仕様を合わせるのが大変

  3. ETLやiPaaS製品などを利用しようとするが、できることが限られたり想像以上に難易度が高くて面倒

すなわち、API連携における課題は接続性や実現性の問題ではなく、実装性の問題の方が比重として大きいのではないかと考えています。
結果的に「手動運用で人力で頑張る」のようなケースが往々にして発生します。
なにより実は3つ目の「メンドクサイ」が一番強い理由だったりします笑

いろんなSaasを繋いでラクにしたいReckoner

SaaSをつなぐ。
業務が変わる。
ビジネスが進化する。

クラウド型データ連携ツール「Reckoner(レコナー)」

Reckonerのプロダクトテーマです。

Reckonerを通じてAPI連携・データ連携のToil(労苦)をなくしていけたらと、そんな思いでプロダクトテーマを作りました。
直近でReckonerのユーザー数が急伸していますが、特にユーザビリティについては高く評価いただいています。

非エンジニアのユーザーが大半を占めており、この領域に一石を投じることができるのではないかと本気で感じています。
今後も、より便利に・簡単にSaaSのデータが連携できるように開発していきたいと思います。

スリーシェイクでは一緒に働く仲間も募集しておりますので、ご興味があればぜひご応募ください。


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