神沼三平太@怪談を書く人

実話怪談作家以外にも色々やってます。ガジェット好き。最近は配信とか動画収録環境を整える…

神沼三平太@怪談を書く人

実話怪談作家以外にも色々やってます。ガジェット好き。最近は配信とか動画収録環境を整える必要性があって、バタバタしています。勉強が足りない!

マガジン

  • ただの日記

    Twitterに書き込んだ内容をまとめて日記にしてます。続くかは不明。

  • 雑穢(掌編怪談集)

    色々な方から聞き集めた不思議な体験談を、短くまとめた掌編集です。文庫本で4ページ(40文字×16行×4)以内を目安にしています。時間に余裕が取れた時に更新されます。

  • 自己満足の世界(作業記録と雑記と私感

    神沼三平太の作業記録と雑記と私感です。

  • 実話怪談の周辺

  • 音雑穢

    実際に起こった短い不思議体験談を読み上げた音声ファイルを掲載しています。朗読ではなくvoicepeakを使っています。 基本的に別マガジンの「雑穢」(https://note.com/3peta/m/m904441f93182)を更新した際に、音声版も作成して公開する予定です。

最近の記事

怪談朗読動画始めました

まぁ、作家故にチートではあるのだが、僕には今までに商業ベースで書いた実話怪談が、二千話以上ある。3行怪談の雑穢は短すぎるので除外しても千話。竹書房との契約では、著者は自分で朗読をしても動画化しても問題ないことになっている。つまり、誰にも断ることなく怪談を千話以上朗読できるという環境。チートだ。 過去に書いた書籍は、絶版にはなっていないが、商品として動いているかというと、なかなか厳しい。では自分でYouTubeで朗読動画を作って、こんなの書いてたんだよ、というのを伝達するのは

    • 予告(『恐怖箱 呪禁百物語』より)

      拙著から一話ごく短い話を朗読してみました。

      • 雑穢#1033

        「タコが、出たんですよ」  怪談の聞き取りをしている時に、そんなことを言われてどう反応すればいいのか戸惑いを禁じ得なかった。 「海にいる、足が八本の」 「ええ。八本の」  なるほど。空に揚げる方ではないと。つまり海に棲む頭足類で、たこ焼きの具になる方のタコということだ。 「——伺いましょう」  道雄さんが仕事から帰宅したのは午後十時を回っていた。仕事でミスが幾つか重なった結果の残業が響いている。  夕飯も軽く食べてきたが、アルコールは入っていない。  少し気持ちも沈んでいる

        • 雑穢#1032

           ポイント制のコンドミニアムを契約しているので、年に何度か色々な施設を別荘として使っている。文筆業をしているが、筆が進まない時には、気分転換と称してポイントの安い平日を狙って滞在するのだ。  パートナー氏はフルタイムで仕事をしている。だから誰もいないがらんとした自宅で執筆や作業をすればいいだけなのだが、自分の悪い癖として、筆が進まない時には、ちょっと気分転換をと、積み本を読んでしまったり、本棚の整理を始めてしまったり、気がついたら地崩れのようにゲームに手を出してしまったりする

        マガジン

        • ただの日記
          28本
        • 雑穢(掌編怪談集)
          33本
        • 自己満足の世界(作業記録と雑記と私感
          35本
        • 実話怪談の周辺
          7本
        • 音雑穢
          25本

        記事

          雑穢#1031

           数年前から、急に祖母の夢を見るようになった。祖母が亡くなってからもう十五年以上も経つのだから、何故今更頻繁に夢に出てくるのかまるでわからない。  思えば彼女も哀れな人だった。祖父とは若い頃に死に別れ、子供五人を一人で育て上げたが、最期の二年間で詐欺に遭って身上を潰し、さらには子供たちの財産まで抵当に入れていたことが判って縁切りされた。  だから彼女は祖父の入っている墓ではなく、彼女を哀れんだ実妹の買った墓に入っている。この妹という人も生涯独り身で、つまりその墓には姉妹二人し

          雑穢#1030

           小学五年生の時に、隣の棟で小学生が転落死した。同世代なので、大変ショックを受けた。  それから数ヶ月後に、集団登校の年下の子達から、奇妙な話を耳にした。エレベータには車椅子の人が後方を確認するための鏡が設えてある。夜になると、男の子の姿がその鏡に映るというのだ。その子は〈ジュンちゃん〉という名で、死んだ後で寂しくなったので、子供を攫いにくるという。  話を聞いて違和感を覚えた。転落死した男の子の名前はサトシといい、残された一家も事件の直後に引っ越している。すると〈ジュンちゃ

          雑穢 #1029

           碧さんが小学四年生の頃に、学校のトイレにお化けが出るという噂があった。四階建ての校舎の三階の女子トイレ。その奥から二番目の個室が、放課後になると使用中でもないのにドアが閉まっていて、中にお化けがいるという話だった。  ある日の放課後、彼女は愛ちゃんと玲奈ちゃんという友達二人と三人でそのトイレに行った。するとその個室のドアが閉まっていた。ドアは何故か息でもしているように指先一本分ほどの隙間で開いたり閉じたりしていた。  三人は素知らぬ顔でトイレから出た。 「あれって、たぶん

          2024/02/15

          やっと採点が最後の佳境に入っている。 要するに最後の科目三クラス分150人弱の採点に取り掛かりつつあるということだ。毎回の小課題と期末の大課題二つの合計点で決まるので、まずは一日で小課題のコンプリートを目指す感じ。たぶんそれだけでも朝から始めて丸一日深夜まで掛かると思う。 それにしても採点が嫌いだ。苦手とは違う。理由はすごく単純で、生産的でないから。いや、理屈としては大変重要な仕事だということは理解している(それで人生が決まる人もいる)。だが、採点している側からすると、何も

          多忙にしてしまう

          今日も忙しい忙しいで時間が通り過ぎていく。 師走は言わずもがな。一月は行く。二月は逃げる三月は去る。四月は死ぬ。今年も同じように五ヶ月間はあっという間に終わってしまうのだろう。その間に何か成果が挙げられるだろうか。人生をより豊かにできるだろうか。 年末から今月の十二日まで、二月末に出版される単著の原稿を書いていた。あっという間にそれから一週間経っている。一月は学期末の季節。本業で試験やら成績つけやら。その合間に今度はゲラが上がってきて1/3程度読んだところで止まっている。

          2023年の振り返り

          果たして今年何をやったのかなんて、もうまるで覚えていない。だから色々な記録から振り返るしかないのだ。ソースは自分の写真のアルバムなど。 1月 どうやらこの頃は自作キーボードを作って色々と遊んでいたらしい。まだ現在の配列などはまるで出てこない。ChatGPTが出てきたが、山手線の駅とか聞いて、嘘を笑っていた気配が残っている。 あとは二月末に出る怪談本の原稿を書いたり採点したりで終わった模様。 2月 例年通り採点と成績出し。あとは実話怪談本の単著を出す。 「実話怪談 揺

          もう二年まだ二年

          ヒビカイ共著者のねこや堂さんが朗読してくださったんですよ! 素敵な朗読でございます。 ヒビカイは電子専門の書籍ですので、Kindle Unlimitedなどでペラペラとめくっていただけますと幸いです。 今後も時々人力朗読の方もアップするかもしれません。ヒビカイの販促の一環です。 ヒビカイー366日の怪談#2024 Kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQCMZKL1

          河童キーボードをVial対応にした

          色々とぐちぐちとやっていたら対応できたようだ。 hexファイルは以下の通り。これをQMK Toolboxなどで焼き込めばVial対応になる。はず。少なくとも手元のはそうなってる。一応最新版。 ただし、キーマップは単にレイヤー1にアルファベット26キーといくつかの記号を並べただけのものなので、vialで入れ替えてくれれば良いんじゃないかな。これは試しにVialで件の変態配列に並べ替えてみる実験をしたというのがその理由なので、そのうち変態配列をデフォにしてもいいけど、まあ、今

          河童キーボードをVial対応にした

          変態配列再び

          なんだ、スペースキーもエンターキーも別レイヤーに置けば良いんじゃない。そう思っていた時期もありました。普通に使いづらいですね。まぁ、慣れの部分でだいぶ違うとは思うのですが、エンターキーはともかく、スペースキーは表に出しておいた方が良さそうです。 逆にそのくらいしかネガティブな要因がないというか、普通に使えてしまうので、27キーあればいいというか、30キーもあると一日に一度も触れないキーが出てきてしまうというか、割と持て余しております。 ほぼなくても良い右下の3キーは削って

          実話怪談の周辺#7 現在進行形の怪談をどう扱うか

          昔々のことを思い出す。 当時実話怪談は「完了した話」しか書いてはいけないという派閥があったと思う。現在進行形の話はいけない、という派閥だ。厳密にそれが怪異であったことを確認してからでないと叙述してはならない、という訳だが、それを証明するのは実のところ大変難しい。 「怖かった」は主観的体験であるが、「怪異」は客観的でなくてはならない、という非常にストロングスタイルな立ち位置ということもできる。実話怪談は、実際に起きた怪異現象の報告書であり、オカルト現象や心霊、死後の世界の証

          実話怪談の周辺#7 現在進行形の怪談をどう扱うか

          変態配列に変態配列をぶつける話

          今この記事を書くために使っているのが、N100の載った8インチのモバイルノートなのだが、これがやたらとキーボードが小さい上に配置が変態と来ている。五万円強も出して買ったので使わないという手はないのだが、なかなか癖があるので内蔵キーボードで日本語を打とうとも思えなかった。そこで何とかすることにした。毎度お決まりの変態配列話だ。 無論小猫配列を使うという手は悪くない。ただ、このキーボードはスペースキー周りにマウスボタンやらなにやら色々とあるので親指が窮屈なので、そっち方面には行

          変態配列に変態配列をぶつける話

          GPTs怪談作家猫沼先生

          色々と作業が詰まったので、お遊びで怪談作家の猫沼先生(本名:猫沼三平太)に登場してもらった。 怪談作家猫沼先生 https://chat.openai.com/g/g-hdxWHVTla-guai-tan-zuo-jia-mao-zhao-xian-sheng 要するに怪談チャットボット。怪談作家が取材した色々な体験談をもとに話してくれるという設定。試しに会話してみよう。 あなた:猫沼先生、最近取材した何か面白い怪談はありますか? 怪談作家猫沼先生:あ、こんにちは。

          GPTs怪談作家猫沼先生