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「タコが、出たんですよ」 怪談の聞き取りをしている時に、そんなことを言われてどう反応す…
ポイント制のコンドミニアムを契約しているので、年に何度か色々な施設を別荘として使ってい…
数年前から、急に祖母の夢を見るようになった。祖母が亡くなってからもう十五年以上も経つの…
小学五年生の時に、隣の棟で小学生が転落死した。同世代なので、大変ショックを受けた。 …
碧さんが小学四年生の頃に、学校のトイレにお化けが出るという噂があった。四階建ての校舎の…
引っ越しに際しては荷物を厳選した。 家電製品も持ち込まず、大物はマットレスだけ。一階…
義母の葬儀で帰省していた妻が、骨壷に入った遺骨を持ち帰ってきた。 葬儀は家族葬というよりもさらに小規模で、妻と義妹二人の三人のみで取り行ったようだ。妻は長女であり、喪主を務めることになったと聞いていた。 しかし、世は疫病の流行下で集会は憚られるとはいえ、たった三人の葬儀というのは少々異様にも思えた。ただ、それが故人の意思だというのだから従うばかりだ。 「あの人、昔から遺骨なんてそれこそゴミに出してくれれば良いのにとか、冗談とも本気ともつかないことを言っていたし、結局お父
雑穢とは、実際に体験した人の存在する、不思議で、背筋をぞっとさせるような、とても短い怪談…
雑穢とは、実際に体験した人の存在する、不思議で、背筋をぞっとさせるような、とても短い怪談の呼称です。今夜も一話。お楽しみいただけましたなら幸いです——。 母親が買い物に行っている間、留守番をしていた。アパートの鉄階段を誰かが足音を立てて上がってくる。一人ではない。三人組の足音だ。 足音はドアの前を通り過ぎ、廊下を奥に向かった。黒い人影が磨りガラスの向こうを通り過ぎていく。奥の部屋に住んでいるお爺さんにお客さんなのだろう。 すぐに次の足音が階段を上ってきた。また人影が奥