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中日・福谷投手の発言から考える球団経営とは

(2020.11.28 21時ごろ 追記しました)

(2020.12.3 6時ごろ 再追記しました)

プロ野球もオフシーズンに入り、FAだの戦力外通告だの色々あるが、最も気になったのはこの2記事である。

現場の野球選手からこんな声が出るとは、と思ったと同時に、よく言った!と言ったのが、感想としてある。

今日はスマホからなので雑多に書き連ねる形で恐縮だが、この記事を受けて思ったことを書いていく。

本当に株式会社中日ドラゴンズは経営難なのか?

加藤球団代表はコロナ禍だからときっぱり経営難を主張したが、果たしてそうなのか?

実際に調査をしてみた。

日本のプロ野球球団は全部で12球団あるが、いずれも非上場である。

なので、原則は官報を見て経営状況を見ることとなる。

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出典: 官報決算データベース 

あれれ???

株式会社読売巨人軍と株式会社中日ドラゴンズありませんけど???

オリックス野球クラブ株式会社も今年は決算出していないのはともかく、データベースにないということは上記2球団は決算公告を公開していないこととなる。これは会社としてどうなのか?

もしかしたら有料のサービスならあるかも、と思い、日経テレコンに12400円を落とし、法人でもないのに帝国データバンクなどに決算がないかも見てみた。

有料サービスなので言葉を濁すが、

株式会社読売巨人軍→健全な経営をしていそう

株式会社中日ドラゴンズ→売上以外載っていなく、利益などは分からない

という結論になった。

福谷投手の発言から推測すると、株主や役員などは経営状況を見ることはできているかもしれないが、それ以外の人物(なんだったら選手やコーチなどの現場で働いている事業者や社員)にすら経営状況が不透明であるということになる。

本来、会社法で決算公告は義務となっているため、選手などにもわかる状況でなければいけないはずだ。しかし、それが不透明である。

こう言ったのもあり、福谷投手をはじめとした選手が「コロナ禍だから」と言って納得できる状況でないのは無理ないと言える。

じゃあ、どうすればいいの?

どういった経営状況であれ、経営状況を見ることができる状況にするのが最優先ではないのか、と。

というか本来決算公告は義務なので、それをしないということは株式会社中日ドラゴンズは罰せられるべきである。なので、いち早くその対応を取るべきである。

実際、楽天は選手に経営状況を見せて納得してもらっている。

中にはスポーツ選手に経営状況など見てもらう必要なんかないだろ、って思うかもしれないが、スポーツ選手だって一社会人である。

社会人であるなら、自社や所属しているチームの経営状況がどうなってるか知っておく必要があると思う。

私も社会人1年目でP/Lを見せられて勉強させられたが、最初は正直「なんで社会人1年目からこんなこと知る必要あるの?」って思っていた。だが、このおかげで自分の会社における立場がわかり、「会社の駒」ではなく、「経営に協力する1人」という意識を持てた。

経営状況を知らずに、スポーツに打ち込む、それもいいかもしれないが、それ故、自分の立場を見失ったら、本当に経営破綻してチーム解散なんて状況になったら自分の人生を揺るがすこととなる。

「ビジョンはありますか?」→「ありません。これから考えます。」

これを聞いて、なんとなく日本の闇だって思ってしまった。こんな会社が生き残ってるあたり日本はおかしい。と、真っ先に思ってしまった。

じゃあ、今まで株式会社中日ドラゴンズはどういう風に経営していたのか?場当たり的に話題になりそうなことをやっておけばいいや、くらいな感じだったのか。「ドラゴンズ」というブランドがあるから平気だろ、って思っていたのか。

こんなんじゃ、現場の人間はもちろん、ファンだって納得いかないだろう。なんのためにビジョンもない会社に貢献し、そして金を費やしたのか、ということになる。

そう言った意味では福谷投手のこの質問はある意味株式会社中日ドラゴンズにいい意味で刺激を与えたのではないかと思う。

実際加藤球団代表も「ないので、これから考える。」と正直に答えた。

安易に身売り身売りという人もいるが、今回の福谷投手の発言をきっかけに変わってくれることを願うしかない。

もしも変わらなかったら?

まあ、そう思うのも無理はないと思う。

今の日本野球界でできるかは分からないけど、IT業界で言うプレイングマネージャー的な存在で、福谷球団代表兼投手になってもいいんじゃないかと思ってる。

現場のことを把握した上で将来を見据えられる、こんな人材、多分なかなかいないと思うので、そう言った意味でも日本球界の歴史を変えて欲しいと思っている。

もちろんこの発言がぶっ飛んでる、と思われるのは覚悟の上だ。

でも最近だと、柔道の朝比奈選手が医者目指しつつ柔道に邁進してるように、福谷投手が引き続きピッチャーとして頑張りつつ、それこそ国家資格である中小企業診断士の資格取って経営コンサルタントになって球団経営していくのも面白いと思う。(ただ現実には中小企業診断士は試験科目が多く、勉強にも数年はかかると言われている)

まあ、中小企業診断士を取らなくても福谷投手自体には経営センスがありそうなのでこれからに期待したい。

追記: 選手会が動いた!

今回のこの問題で選手会が動いた。

日本の野球界も捨てたもんじゃないというべきか。

とにかくこれを機に野球界が変わることを期待しよう。

さらに追記: 選手にも決算見せるようになった!

発言はともかく、加藤球団代表は今回の件を深く反省した模様で、柳投手には概算の決算を見せたとのこと。

これでいいんだよ!ってことで、これからも続けていってほしい。



乱文で申し訳なかったが、私の書きたかったことは以上である。


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