生まれて初めてのブンデスリーガ(マインツ05vsシャルケ04) 〜9/14〜
※前回までのお話はこちら:フランクフルトをふらふらするよ〜9/14〜
いよいよサッカー観戦の日記が書けます!ここまで長かった…本当に文章が苦手。
(この旅行記録は2013年9月のものです)
ここからはマインツへシャルケとの試合を観に行ったお話。
今や俺達のよっちこと武藤嘉紀選手が在籍していますね。
東京サポの方がよっちを観に行く際の参考に少しでもなれるのであれば、サポーター冥利に尽きます。
いざ、コファスアレーナへ
道に迷ったおかげで結構時間がギリギリになってしまい、慌ててフランクフルトを後にする私。
フランクフルト中央駅からはSバーン(各停)のS8という電車に乗ってマインツ中央駅へ向かいます。
乗り換えなしで所要時間およそ30分。池袋から川越に行くような感じですね。
運良く中央駅からナイスタイミングで電車が来たのであまり待たずにすみました。(30分に1本くらい出てます)
やってきましたマインツ中央駅!
駅の外観が石造りでとても素敵!ぱっと見駅だとわからない位かわいい!
(あろうことか撮影し忘れた)
駅を出て右側に、スタジアム直行の無料シャトルバスがあります。
出てすぐのバスターミナルに最初並ぼうとしたら清掃員のお兄さんに「スタジアム行くならあっちのバスだよ!」と声をかけてもらえました。
なんでわかったんだろう。
日本人だからかな。いい人。
(おばあちゃんサポーターかわいい)
バスに揺られる事およそ15分。
畑だらけのだだっぴろいところに急に降ろされ、そこから土砂降りの中スタジアムまで10分くらいひたすら歩きます。一本道だし他に目立った建物もないので、とにかく人の流れについて行ってコファスアレーナへ向かいます。
途中ものすごく派手な色の建物がありました。調べてみたら学生寮らしく、なるほどモダン。
遠くに佇んでいたアレーナ。
近くまで来てみたら、とてつもなくでかい!周りに何も建物がないから尚更圧倒的存在感!なんだかひたすら歩くのも含めて埼スタみたい。
メインゲートはガラス張りの入り口で、奥の方にスタンドと緑色の芝生が見える!ウオオオオオオオ
大型カメラは持ち込めないよ
プリントアウトしてきたチケットを見せようとしたところで「ちょっとタンマ」と止められる。首からぶら下げたカメラを指差されました。
なるほど、コファスアレーナは大型のカメラの持ち込みは禁止らしいです。ちなみに私が所持していたのは望遠レンズ付の一眼レフでもなくCanonのPowerShot SX50 HSのコンデジでした。
カメラ女子のみなさん気をつけて!
入口手前にある窓口に申請してカメラを預け、いざ入場!
出迎えてくれた 「ユルネバ」
すでに会場は熱気溢れる声援に包まれています。聴こえてくるのはFC東京でもお馴染みのユルネバこと"You'll never walk alone"。マインツも試合前にこれ歌うんだね。
よっちはドイツでもユルネバに支えられているんだね。嬉しいね。
しかもこの日はシャルケとの試合だから、会場全体でユルネバを合唱。
味スタよりも大音量のユルネバに試合前から鳥肌立ちっぱなしでした。肌で感じるブンデスリーガの迫力。
スタグルも気になるけどとりあえず席に着かなくては、と私もユルネバを歌いながら座席へ。
購入した席はブロックEの前から6列目。メイン側ですね。
専用スタジアムなのでとても近くて観やすい。
(余談ですが、生まれて初めて海外のサッカーチケットを購入する際に不安だったため代理店に依頼して購入したのですが、手数料がチケット代より高くかかってしまいました。
昔と違って今は日本からでもオンラインでチケットが購入できますので、英語が難しくても自力でゲットすることをオススメします。)
↑
ただ、私がマインツのチケットを購入しようとフォームに入力をした際、「ドイツ国外からの注文フォームの送信ができません」というエラーが出てしまい、自力での購入を断念しました。
うーん、未だにエラーが出たのは謎現象です。私だけかも。
ゴール裏でなくともメイン側だったので、シャルケユニを着たい気持ちをグッと我慢をして、マインツサポに混ざって大人しく観戦をすることに。
でも、辺りを見回すとちょいちょいシャルケユニの人がいたの。なんだ、全然気を使わなくて良いんじゃん。メイン側はホームもアウェイも関係ないのかな。
雨が降っていたのでカッパを羽織る。初めてのブンデスリーガ観戦が雨の中っていうのは少し残念だったけど、ユルネバに包まれた瞬間はなんかこう、グッとくるものがあったから試合が始まっちゃえば雨なんか気にならなかったよ。
やっと会えたね。
目の前にはいつも夜中にモニター越しに観戦していた光景が。
あ、岡崎選手がいる。代表じゃない、赤いユニを着た岡ちゃんだ。
そして、
内田選手だ。
遂に、シャルケの選手としての内田篤人を目の前で拝むことができたのである。
この日はアウェイなので青ではなく、3rdの緑色、通称スイカユニ。
過去のどどめ色ユニに続いて好きな色のアウェイユニ。
テレビ画面で見てきた人達が、目の前に。
目の前に走ってきたり、スライディングする度にスパイクが地面とぶつかる音が聞こえてくるし、なんなら選手の息遣い、声の掛け合いまで聞こえてくる。
35分に遂にボアテングがゴールを決めてシャルケの先制。
あ、プリンス君だ。テレビで見てたプリンス君だ。
本当にいるんだ。
なんかすごいぼーっとしてしまって、気付けば前半が終わっていました。
感動というか、信じられないというか、やっとドイツに来たんだっていう実感もはっきりと湧いてきたし、周りを見回すと日本人じゃなくてドイツ人がたくさんいるし、聞こえてくる言葉がドイツ語だし。
なんだこれ、私一人でとんでもない所に来てしまったな。
と呆気にとられていたのです。
スタジアムグルメ食べよう
気が付いたらお腹が空いていました。
どんなに気持ちがフワフワしている時でも、減るもんは減るんです。
ハーフタイムなのでスタグル買いに行こうと思い売店へ。
ドイツのスタジアムでは食べ物を購入する際、現金ではなくfan karteというプリペイドカードで全て支払います。
そのカードを手に入れ、チャージをする為にまずはカードの販売所へ並ぶことに。
柱の陰に受付がちょこんとあってちょっと分かりにくかったです。
「わからなかったら積極的に聞く」を旅のモットーにしていたので、その辺のサポーターのおじちゃんにカードどこで買えるの?と訪ねて教えてもらいました。
チャージしたい金額を受付のお兄さんに告げ、カードを発行してもらうと、いよいよ食べ物が買えます。
発行したのがこのカード!真っ赤!
(今思うと持ち帰ればよかったのに「私はシャルケ観に来たんだから!」という謎のこだわりから試合後払い戻しとともに返却してしまいました…もったいない…)
そしてドイツといえば!プレッツェル!固い!ぎっしり!おいしい!
あと、肌寒かったのでホットココアを買いました。
他にもたくさん食べ物があったんですが、どれがなんだかサッパリで、食べ物の予習はしておくべきだったなぁと。
でも、日本のスタジアムでいうスタグルのようなガッツリとした食事や、ご当地ならではの食べ物は見た感じなさそうでした。軽食程度のものが販売していて、あくまでもメインは試合観戦のようです。
買い終わって席に着いたと同時くらいに後半が始まりました。
この頃になるともうホワホワする事もなく、試合観戦を私なりに楽しむ事ができました。
100年なんてとっくに過ぎた
どんな人たちが試合を観に来ているのかなぁと周りを見回してみると、老若男女、本当赤ちゃんからお年寄りまで観に来ていました。
日本でも探せば赤ちゃんを連れてきていたり、老夫婦のサポーターもいるけど、軽く見渡しただけで目に入るくらい年齢性別幅広い客層なのは、やっぱり歴史の長さが長さだからかなぁと感心。そしてみんな楽しそう。
ふと、隣の人がスマートフォンで試合を撮影していました。よく見ると色んな人がスマホ撮影している。
デジカメを取り上げられたのでてっきり写真撮影自体が禁止なのかと思ったら、どうやら簡易カメラなら撮影OKくさいぞ。なんだビクビクしちゃった。(実際OKなのかどうかは不明)
ということで私もこっそりちょっぴり。
目の前で日本人選手同士が競り合っているのを見ると、やはり感動しますね。
試合は最後まで0-1のまま終了。ホームのマインツはアウェイのシャルケに負けてしまいました(内心勝利を喜ぶ私)
カメラを受け取りバスに乗り、コファスアレーナを後に。
車で会場まで来ている人が多いらしく、シャトルバスはそこまで並ばずに済みました。単にタイミングがよかっただけかもですが。
同じ日本人として鼻が高いよね
駅に着いてからの光景がこれまた楽しくて。
駅前の広場の至る所にマインツサポやシャルケサポの集団がビールを飲みながらワイワイガヤガヤ。
駅の中ではシャルケサポーターが勝利の歌を大声で歌っていました。
これで喧嘩にならないんだからびっくり。きっといつもの光景なんだと思います。
アウェイの地でも堂々と勝利を口にできるのってすごい。
すれ違うシャルケサポーターに「ウ・シーダ!ウ・シーダ!」と内田選手コールをかけられる私。日本人はみんな内田だと思ってるのかなってくらい目が合うと「ウシー!」と叫んできます。
なんだか仲間に入れたみたいな気分にちょっとなってニヤニヤ。
電車まで時間があったのでちょっとばかし広場をウロウロしてみることに。
すると、酔っ払ったマインツサポのグループの前を通った時に
「シンジオカザ〜キ!シンジ〜!」と声をかけられました。日本人選手の名前叫べば日本人なら反応しちゃうもんね。
(やべぇ酔っ払いに絡まれる怖っ)とまだ警戒心むき出しだった私ですが、グループの中にいた素面な女性サポーターの方に「ごめんねこの人酔っ払ってて」と笑顔で謝られたから許す私。甘い。
そのままの流れで「日本から来たの?シンジを見に?」と聞かれたので、殴られてもいいやーと思いながら正直に
「実は内田選手が好きで、シャルケの試合を観に日本から来たのだけど、同じ日本人の岡崎選手と戦うのを知ってマインツ戦を観に来ました」と答えました。
すると、なんと陽気な酔っ払い達でしょう
「ウシダは良い選手だよね!わかるよ!」
と言いながら私の肩をポンポン。
なんと敵チームの選手を褒め、さらには敵チームを応援しに来た私にも気さくに接してくれるではないですか。なんだドイツ人優しいぞ!?
しかしやっぱりマインツサポ。
「でもね、うちのシンジの方がもっと良い選手だよ」
「彼は本当に素晴らしい。私は選手の中でオカザキが一番好きなの」
「日本には良い選手がいるんだね」
私が日本人だから言ってくれたのか、それとも本当に一番好きな選手なのか、わからないですが、本当に岡崎選手のことを大切にしてくれているサポーターさん達でした。
日本から離れたドイツで、同じ日本人選手が現地の人に認められているっていうことにえらく感動をしてしまって
「これからも岡崎選手をよろしくお願いします!」と言葉を返す私。母か。
最後に一緒に記念写真を撮ってもらい、「良いドイツ旅行を」と声をかけてもらいながら彼らと別れました。やー良い出会いだ。
異文化交流後は駅ナカにある売店にマインツグッズを見に入りました。
そこでアヒルちゃんをゲット。かわいい。
スーパーマーケット楽しい
行きと同じくSバーンに乗りのんびりとホテルの最寄駅へ帰ってしました。
ホテルの近くにお店がないことは昨日学んだのでバス停のそばにあるスーパーへ。
バスが1時間に1〜2本という私の地元のような運行具合だったので、ゆっくり店内を物色。
どでかいサイズの野菜や冷凍食品、かわいい形のヨーグルトや謎の飲み物を物色しながら本日の夕食を購入。
伝わりにくいかもですが、どでかいチョコ味のプリン。
ハート型の容器に入ったヨーグルトで、左右の半円部分にはトッピングが、中央の菱形部分にヨーグルトが入った素晴らしいデザイン。
日本でも海外でも不審者はいる
レジに並んでる時に、ちょーーーっと嫌な予感のする不審なおじさんがこっちをずっと見て、同じ間隔をあけて歩いてきたので、レジを出た後お店を出るふりをしてもう一度店内へ。うまくまけたかな…
ついでにシャンプーやら歯磨き粉やらを購入してバスが来たと同時に滑り込むようにバスへ。
勘違いだと良いんだけど、ちょっとヒヤッとしたので念の為にね。。
恵まれた環境に感謝の気持ちを忘れない
部屋についてさて腹ごしらえ。
バナナ味の牛乳はとても甘かったけどゴクゴク飲めて美味しかったです。
カラフルな粒が入ったヨーグルトは明日の朝ごはん用。
本日のお夕飯、サラダとライスポリッジ(青りんご味のミルク粥)を開けたところで気付く。
スプーンとかフォークがない…
日本ではレジで貰えるのが当たり前だからてっきりそのつもりだったけど、そうか、そういうサービス、日本だけなのかな…それかレジの人うっかり入れ忘れたかな…?
試行錯誤の結果、ミルク粥のアルミの蓋を四つ折りにして、それですくって食べました…なんという…
(今思えばフロントに相談すればスプーンくらい貸してくれた気がする)
ちなみにミネラルウォーターはフロントに言ったら好きなだけ持ってって良いよーとペットボトルをたくさんくれました。
観光中の飲み物はこのホテルの水がほとんどでした。助かる〜!
この日購入したサッカーグッズ。雑誌は読めないけど記念に。
明日は丸1日観光!
カッセルという町に行くよ!
/グーテ・ナハト!\