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妻が臨月の時の文章におけるセンスを言語化してみた話

どうも。3児のパパです。
嘘です。まだ2児のパパです。

10月中旬に妻さんが3女さんを出産予定で、長女さん(4歳半)と次女さん(2歳)を子育て中です。

最近コメントをいただけることが多くなり、物凄くうれしくて小躍りしている今日この頃なのですが、先日センスがいいとのお言葉をいただきました。

なんと、僕の投稿はセンスに溢れていたようです。これはうれしい。毎日職場の昼休みに、画面を後輩に覗かれるのに怯えながら、キーボード叩いてきたかいがありました。

ということで、今回は育児ネタではなく、センスとは何かについて考察したいと思います。note執筆にあたって僕の立ち位置や気を付けていることも、紹介したいのですが、長くなりそうなので、別投稿にします。

そうです。今回はセンス一本で勝負します!大丈夫です!溢れでるセンスが何とかしてくれます!

センスとは①ズレ幅の調整

僕の考えるセンスとは、他人の視点とのズレ幅を、意図的に調整し、言語化する能力です。わけわかんないですね。解説します。

【事例】
コップを落とした。割れた。

この場合、一般的には

「悲しい」→想い発信系
「新しいの買いに行こう」→情報発信系
「どうすれば落下を防げたのか」→How to系

という視点で、文章を書き始めます。
しかし、センスよく思われるためなら、腕が千切れても構わない僕のような人間は、

「割れ方が潔かったので、並べ替えてパンダの絵を描いてみた」
「コップの落下速度とか学校で習った物理を忘れたので、子供のお尻にマシュマロ落として実験してみた」
「コップを落としたので、妻さんにどう言い訳するか、長女さんとディベートしたら天使だった」

とか、無理やり変な視点で文章を書き始めます。この普通の視点と変な視点とのズレ幅があまりに空いてしまうと、スベッてる文章となります。実は、繊細な作業が行われています。ただし、原則実話に基づいて書くという足かせをはめているので、実話を面白くする裏の努力も必要です。

マシュマロ落としとディベート面白そうですね。今度やってみようかな。

センスとは②:比喩表現を暴れさせる

次に重要なポイントが比喩表現です。僕の文章ではとにかくよく分からない比喩表現を使うことが多いのですが、通常使われない言い回しを、意図的に使用しています。

リアルな執筆時の感情の起伏と共にお楽しみください。

【事例】
パンダのぬいぐるみを洗ったら、隣のウサギさんの赤い服が色落ちして、パンダも赤くなった。
A:赤く染まったパンダ
→弱い。却下。

B:紅のパンダ
→弱い。赤との差がわからない。却下。

C:紅の豚、パンダ
→いい感じ。個人的に好き。何となく却下。

D:大紅蓮パンダ丸
→酒が回ってきたもよう。絶対スベる。却下。

E:レッドホットチリパンダ
→ワードは強いが、景色が浮かばない。却下。

F:夕焼け色した黄昏パンダ
→悪くない。ほっこり。トンボとか居そう。保留。

G:返り血を浴びたパンダ
→怖い。でもこの表現が出た自分を褒めたい。採用。
 (実際に使ったので参照:さよならパパパンダさん

という風に色々こねくり回しています。ちなみにこのケースでの正解はFなのですが、酒を飲んで楽しくなっていたのでGになりました。選別は難しいです。

この作業はとにかく、自分のセンスは本当に正しいのか、スベるのではないかという恐怖との戦いです。僕の投稿ペースは基本2~3日に1回なのですが、1日目でほとんど書き上げた後、隙間時間を見つけては文章を見直し、表現を書き換えまくっています。

比喩はホントに読んでいただいている方との距離感が重要で、一番気を使います。カサンドラの衛士:ライガとフウガ(北斗の拳の超サブキャラ)を使ったときは、一人も分からなかったらどうしようという恐怖と、どうしても書きたいという自我とのせめぎ合いでした。結果自我が勝ちました。困ったやつです。

考えたら負けですね。投稿ボタンはノリと勢いで押すものです!

センスとは③:1つの文の中で構成を変える

僕は意図的にヘンテコな構成で1文を作っているのですが、お気に入りだけ紹介させてもらいます。汎用性はないです。マネしないでください。

【極端に1文に詰め込む】
読みにくいです。ただ、リズム感というか、早口で読んでもらうようなイメージというか、なぜかスピード感が出るので、たまに使います。理由はよく分かりません。

- 例 -
そんな時、たまらなく愛おしさを感じると同時に、やべぇ、クソ暑いなとも感じるので、少なくとも愛情は僕の体温調節機能には影響を与えないし、目に入れたらきっと痛いので、目に入れるべきではないなと思いました。
【無理やり展開を変える】
読みにくいです。本来2つに分けるべきものを無理やり合わせてます。スパイス的な使い方ですね。読む人に気持ち悪さを与えることが出来ます。気持ち悪いですね。

- 例 -
結果、長女さんと次女さんが提供するネタだけを頼りに、表現をこねくり回すことで、人をニヤニヤさせる事に喜びを覚えているのですが、今3時半です。

たまに、こんな表現使うと雰囲気変わるので、面白いですよ。僕はこの違和感をセンスと名付けました。たぶん間違ってます。

センスとは④:文章全体の構成を変える

通常の文章は起承転結が基本です。学校ではそう習います。この構成を外したり、尺を変えたりします。学校行って寝てたんでしょうね。ちゃんと勉強しないとダメです。変な大人になります。

【本編が2行】
こういうのが書けると自分で嬉しいです。解説だけで話を進めたお気に入りの投稿です。疲れてたんでしょうね。センスが溢れでました。

- 例 -
参照:世界が一変した話

構成も、基本の展開をずっと外しつづけると、確実にスベるので、どこまで外すかを調整しないといけません。しんどいです。大人はちゃんと起承転結しましょう。

センスとは⑤:要するに

繰り返しになりますが、センスとは文章のふり幅調整能力だと僕は考えています。

面白い文言を思いつく能力ではないです。面白い文言やら構成をどれくらいの強さと頻度でちりばめるかを調整する能力です。

ただ、情報発信系やHow to系のnoteを書いている人は、綺麗な文章を書いたほうがいいと思います。読みやすいので。僕は、発信できるような専門性や情報がないので、普通の出来事を可能な限りいじってニヤニヤしてもらう、というスタイルを取っています。それしかないからしているだけです。ジリ貧です。

センスとは⑥:最重要ポイント書くの忘れてた

忘れてました。最後にですが、一番重要なのは場の空気を読むことです。

人はコンパの相手と会話する時、意識的に「自分ばっかり話してないかな」とか、「飽きてきてないかなぁ」とか、「早口すぎないかなぁ」とか考えながら喋ります。営業の人とかよく営業トークのロープレしますよね。

文章でもそんな感じです。相手は見えませんが、会話と同じことをします。

テンポを調整したりとか、ボケが続いてるから、そろそろ普通の話に戻そうとか、とりあえず、読んでる人がどれくらい文章に引き込まれているかを見ながら展開を変えます。

ウソつきました。すいません。そこまではできません。

ただ、なんとなく、読み手の心境をイメージできるかどうかが、センスだと思ってます。一度引き込んでしまえば、後は何書いても大丈夫です。引き込んでるので。妻さんが僕の前でおならするのと同じです。一度愛してしまえば、何をしても大丈夫なのです。

結論

えらそうに語ってみました。センスのせいです。困ったやつですね。今後も役立つ情報は一切配信しませんが、ニヤニヤしてもらえたら僕は幸せです。

僕なりのセンスの言語化でした。人には人の解釈があると思うので、これが正解ではないですが、言語化してみると面白いですね。無意識にこんなことしてたんですね。

今日も頑張りましょう!



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