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芝生を囲んで 8/3

17km何も無い

今日は26km程ですが、町と町の感覚がかなり離れているので休憩を撮るのが難しい感じでした。

昨日泊まった町から次の町までなんと17.2kmも間が空いています。
5~6時間くらいひたすら歩くことになります。

こういう時に昨日買っておいたスナックとかが役に立つんですな。

朝焼け

今日も真っ暗の中スタートします。
しかし昨日のような獣道を歩くことはなく、割と開けた道を歩くことになります。

朝焼けが始まりました。
なんかふと気づくと始まってるもんです。

段々と広がっていきます。
燃えているみたいですね。

凄いですね。
まるで夕焼けみたいです。(昨日も言った)

これなんも編集したりしてないんですよ。iPhoneで撮ったのをそのまま貼ってます。

写真でこれだと、実物はもっと綺麗なわけですよ。
すっかり朝焼けファンです。

こんな綺麗に朝焼けが見れてたのはメセタの間だけだったかもしれません。
途中からいつの間にか見なくなっちゃったので。

自分の後ろから太陽が登ってくる感じ、なんか良いですよ。
足を止めてずっと見てられる景色です。
まぁちゃっちゃかすすんでしまうんですけどね。

変わらない景色の中を

いつの間にかこんなに明るく。
朝焼けはジワジワと広がってきいますが、明るくなるのは一瞬です。

青空は青空でまた違った良さがありますね。

9時くらいにはこのくらいの明るさになってたと思います。しかもだいぶ暑いです。
ほんとに遮るものがなんも無いので、直射日光めっちゃ当たります。

こまめに水を飲んで熱中症対策します。

どこまでも続くひまわり畑。
たしか、「黄色い絨毯や!!!」とか言いながら写真撮ってた気がします。

いやぁ果てしない。まじで先が見えない。
永遠に麦畑。麦畑しか見えん。

なんて言うかこういう砂の道は、轍(わだち)みたいなのができてるんですよね、うっすら。
おそらくみんな同じような場所を歩くから自然とできるんだと思います。

写真でもうっすら見えますよね。
そこを歩いた方がデコボコしてないので幾分かは楽です。

横道に逸れます。
まぁぶっちゃけそれなくても良いんですが、車とか危ないんでね。

コンクリート歩きたい人は直進しても平気だと思います。

長いですねぇ。とにかく歩き続けます。

こう見ると意外とひまわり多いですね。

ちなみに前日乾かなかった洗濯物はリュックの後ろにひっかけておけば気づいたら乾いてます。

リップクリーム持ってった方がいいかもしれませんね。
僕たしか持ってたんですが、唇が結構カッサカサになります。

景色が変わらん……。
ほんと永遠に変わらない景色の中を進みます。

ほんとに進んでるんでしょうか。

そう言えば言ってませんでしたが、今日も昨日と負けず劣らずの青空ですね。

あと細かいところを見ると植生が明らかに変わっているが分かるでしょうか。

ブルゴスより手前ではもっと植物の背が高かったと思います。だいぶ気候が違うことがわかりますね。

何やら色とりどり。ほぼ茶色ベースだけど。

右向いても左向いても前向いても後ろ向いても
こんな景色です。

記憶のない町

日記を見ると、この時点でめちゃくちゃ足痛くて引きずって歩いてたみたいです。

まぁ恐らく右足でしょうな。

おそらくこの見えている街はレディゴス。
スタート地点から23.4kmくらい歩いたところです。

17.2km先にあった町は記録が全く残ってないので印象も薄かったんだと思います。

日記の中の僕が言うにはそこで少し休んだみたいですが。

この街での記憶もほんと無いに等しいので、通り過ぎたんじゃないでしょうか。

記憶飛んでますね。

今日のゴール

レディゴスからあと2.8kmほど歩けば次の町
Terradillos de los Templarios (テラディージョス・デ・ロス・テンプラリオス)です。
今日はここに泊まります。

どうやらテンプル騎士団の支配下にあった村のようです。アルベルゲの旗にはテンプル騎士団のマークがありました。
街の名前も直訳すれば「テンプル騎士団のテラス」みたいな意味になると思います。

ラファ達が到着して、その五分後くらいに僕が到着したって感じだったと思います。

一緒にチェックインします。
ラファ達が宿主に何か言って同じ部屋にしてくれました。

だいたい8人でひとつの部屋なので、僕とアンドレアとスペイン御一行でちょうど8人です。

ジャパニーズカルチャー

お昼ご飯を食べようとアルベルゲに着いているバルに入ります。

お昼時だったのでちょっと混んでました。
以前から一緒だったチェコ人のヴォイチェと同じテーブルに座ります。
彼はめっちゃ物静かな人で、あんまり人と話してるところを見たことありません。

彼は日本のアニメのファンで、ナルトがめっちゃ好きらしいです。
私が日本人だって分かると、物静かなイメージから一転して目をキラキラと輝かせながら色々なことを聞いてきました。

なんかその様子が結構可愛かったの覚えてます。全然僕より年上なんですが。
こうやって日本に興味を持ってくれるのは嬉しいですね。

お肉の種類を選べて、うさぎか鶏か牛って言われて兎に挑戦しようかとおもったんですが、ちょっとチキって牛にしました。
うさぎ食べたことないので食べればよかったです。

そのあとは、ウルグアイのアントニオ、スペインのイングリー、ポーランドのヴィシャル(前も出てきましたね)が僕らのテーブルに参加して、なんだか賑やかな昼食になりました。

みんな英語が上手でしたね。僕が一番下手でした。

フレンチフレンド再び

洗濯物をしていると、昨日ベッドが隣だったフランス人のおじさんが部屋から出てきました。
「おお〜また会ったね!」みたいな感じで話してて、足が痛いんだよォ〜みたいなこと言ったらわざわざ自分の治療道具を私に分けてくれました。

ありがたすぎる。本当に親切な人で感動します。なんか助けられてばっかりですね。

恒例のやつ

その後は恒例の足冷やしタイム。

コーラ飲みながらぼーっとするのが最高です。
16時くらいですね。日向に出るとめっちゃ暑いのでパラソルの下に入ります。

みんな思い思いの過ごし方してますね。

ハンガリー人のクリストフが遅めの時間に到着したんですが、ベッドがもう埋まってしまってるらしい。
ラファ達が宿主に交渉して何とかしてましたね。ここでも助け合いが。

教会とミサ

こじんまりとした教会ですね。
しかしこういう方が僕は好きですね。

なんかミサに参加するのが日常となってきました。
以前登場したルーマニア人の女性も今日は参加してました。
以前、所作が違うからおそらく別の宗派だろうと僕が言った人です。

やはりよく見ていると、他の人と少しずつ所作が違うんですよね。なんか面白いです。

お別れ

ミサも終わったので宿に戻ります。
これが外見ですね。
テンプル騎士団の旗が風に揺れてますね。

今まで一緒に歩いてきてたスロヴァキア出身の親子が今日でお別れになると思うと伝えてきました。

ラファ達は割と歩くペースが早いので、彼女たちはもう少しゆっくり進むらしいです。

ここまで一緒だったので、せっかくなのでアンケートな答えて貰えないかと言ってみました。

快く引き受けてくれました。
新約聖書は読みやすいから研究の手がかりになると思うと助言もくれました。
またサンディアゴ(ゴール)で出会えることを祈りましょう。

芝生を囲んで

夜ご飯を食べ終わったあとはみんなで芝生に集まって歌います。

隣の人がワインを分けてくれました。

僕ワイン飲めなかったんですが、「高いやつだから飲んでみ」って感じで勧められます。
まぁ高いやつなら遠慮なく飲みましょう。自分じゃ頼みませんからね。

実際飲んでみるとめっちゃ上手い。
え?なんかめっちゃ美味いんだけど??
みたいになりましたね。
果実感がしっかり残っていてほんとに美味しかったです。
なんて名前のワインだったんでしょうか。
気になるばかりです。名前聞いとけばよかった。

お酒飲むとすぐ顔が赤くなっちゃうので、みんなに気づかれます。
めっちゃ赤くなってる!!みたいな感じでちょっと笑われます笑笑
まぁこのいじりこの後も鉄板みたいになるんですがね。

今日もこの歌うまコンビが活躍します。
青のTシャツの2人。
ハヴィとフランシスですね。この2人ほんとに歌美味い。

みんなで肩組んで歌ったりワイワイしながら夜はふけていきます。
スロヴァキア親子のお母さんはちょっと涙してましたね。
確かに感動的な感じでした。

僕はちょっと酔っ払ってたこともあり早めに離脱です。10時くらいには部屋に戻ります。

今日はこのまま眠ります。
みんなで沢山騒いで楽しい一日となりました。

一日を終えて

今日歩いた距離は26kmくらいです。
やはりスタートから次の街までの距離が他のところとは段違いですね。

今日はワインの美味しさを知った日でしたね。
それと僕の隣に座ってたフランス出身の女の子とも仲良くなりました。また会うことはないんですが、どこかでまた会えればなと思います。

明日は珍しく誰かと一緒に歩く日です。
前半と後半で一緒に歩く人が変わります。

それとまた違う出会いが訪れます。
どんどん友達が増えていきますね。


ここまで読んで頂いてありがとうございました。
いつも感想くれる方々ありがとうございます。

何か欲しい写真とかあれば差し上げるのでお気軽にどうぞ。

では、次回もよろしくお願いします。

次回予告的写真

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