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「差別」じゃない、あなたが嫌いなだけ

どうか怒らないで欲しい。

わめかないで欲しい。

私はあなたを差別しているのではない。嫌いなだけです。

皮膚の色や国籍がなんであろうと、性的少数者だろうと、関係ありません。

あなたが隣りの席の松田さんが嫌いなように、私もあなたが嫌いなだけです。

受け入れてもらえない理由を自分の被差別的背景だと思わないでください。

あなたはどんな異性からの愛でも受け入れるのですか?

容姿や年収、振る舞い方や体臭に文句を言っていたじゃありませんか。

あなたがマイノリティだから理解できないのではありません。私はあなたを理解しています。ただ、その問題とは別のところで共感できないし、一緒にいると居心地悪いだけです。

それを表に出すことで謂われなき「差別者」の烙印を捺されるか、

もしくは表に出せず息苦しく過ごすことを強いられているか、

私は後者が耐えられず、前者を覚悟しただけです。

あなたが自分自身の意志によって、努力することで勝ち取ってきたものがあるように、あなたの欠点もまた、あなたの意志によって得てしまったものもあることを理解しなさい。

都合の悪いこと全てが、持って生まれた境遇や性格のせいにできる程あなたは恵まれていないわけじゃない。

時にはあなたの境遇を盾にしたって構わない。けれども、それを脊髄反射的に矛として他者を責めたとき、あなたとあなたの仲間の盾が将来的に役に立たなくなる危険性もある。

それだけは覚えておきなさい。


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