仕事とは、自分の人生の軸を探す旅。
私は34歳。3人の乳幼児の母であり、社会人です。
私自身子どもが生まれる前は、社会人=企業人という考え方を持っていたと思います。
教育関係の国家公務員として楽しく6年勤めましたが、あまり惹かれない仕事内容の部署(施設)への転勤を命じられたことを機に、それよりも興味のある業界で働きたいと思い転職しました。
今思うと、働き始めた頃から、ずっと同じところで働き続ければどんどん待遇は良くなり他の業界への転職は気持ち的に難しくなるのではないかと恐れていました。
大学生の頃からいくつもの種類のバイトをしていました。家庭教師、お煎餅屋さん、水族館、漫画喫茶、パン屋さん、ケーキ屋さん、イベントスタッフ、カフェなど。
それぞれの現場には必ずプロフェッショナルな人がいて、尊敬し、この人から吸収できることを全て吸い取ろう!と思わせてくれました。
一度しかない人生、とにかく色んな業界のことを知りたかったのと同時に、なるべく色んな人を見てみたかったのです。
国家公務員として勤めた後は、宿泊業、旅行関係の法人営業、ライターと次々とやりたいことをしてきました。
まちおこしのプランナーとして転職して1か月も経たないうちに長男を妊娠。つわりが酷くなり、車で1時間の会社には通えなくなり退職しました。
その後は年子を3人立て続けに出産、子育てに励む中で、子ども達に更に世界を広げてもらいました。
子どもの大好きな恐竜や虫。一緒に図鑑を見て、ほとんどの名前を覚えました。生息している地域や生態のことも詳しく知ることが出来ました。
子どもの大好きな電車。色んな地域に旅行して、実際に乗りに行きました。特に温かいローカル電車が大好きで、見に行きました。集客がうまくいっているエリアと苦戦しているエリアの違いに興味がわき、その地域での観光資源や特産物、まちおこしの活動について調べました。
子どもが喜びそうな公園や遊園地、児童館やテーマパークなどをひたすら調べて開拓していきました。引っ越ししたばかりですが、子どもが楽しそうな場所を中心に街を知っていくことができました。
子どもの大好きな動物。実際に一緒に触れてみたくて牧場に通いました。羊やヤギ、豚、カピバラ、ロバ、馬、牛、うさぎ、モルモット、ひよこに餌をあげるのが日課になりました。動物を育てる人たちに興味がわきました。
そして何より子ども達への興味と彼らの愛らしさが私の世界を広げてくれました。人がどんな風に成長していくか目の前で見ることができるなんて、とても幸せなことです。食べるものや、身体の成長、病気の事、感覚や心の成長に必要なもの、環境のこと、教育のこと、色んなことを必要に駆られて調べていきました。一から全て教えてもらいました。
私は育児書なども読みますが、一番参考にしているのは養老孟司先生の考え方です。「こういう教育をしたら、こう育つ。」というのは大変都会的な考え方で、子どもにはもっと意味のないこと(自然に近いこと)をたくさん経験させてあげるべきだと。
私は23年間自然のないところで育ち、大人になりました。子どもたちの興味と子どもたちへの興味が私と世界(自然)を繋げてくれることになったのです。
3人目を出産後に子育てに生かせる勉強をしたくて保育士の資格を取りました。そして、今は自然あふれるグランピング施設で働き始めました。
自然のことも知りたい。宿泊施設で働く人が大好き。人生を楽しむために訪れる人をおもてなししたい。なにより子どもが喜んでくれそうな仕事がしたい。そんな私には、学ぶことが多いのです。
私のキャリアにはほかの人から見たら一貫性がありません。
ただ、一つの企業に勤めていたら得ることのできない知識をたくさん持っていると思います。
数年のうちに「子ども×旅行×自然」をテーマに自分で事業を始めたいと考えています。それが私のキャリアです。
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