狼少年源

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棺桶片足写真部参加者募集! 参加資格  空元気だけが取り柄の老若男女問わず ご興味をお持ちのお方は、コメントをお寄せください 差し当っての活動予定はございません、名ばかりの寄せ集め集団が理想でありんす。

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  • 掌編小説にチャレンジです。

    思いつきで気ままに不定期で、書いてまいります。お暇な時にでもお立ち寄りください。

最近の記事

ハイツ山手

受注伝票 マルゲリータ L 1、コールスロー3、チキンナゲット3、コーラ L 3 (お届け先) ○○区 ○○町 3丁目 15番地シャトー山手 103号    私がピザ屋で働き始めた理由は、単にその街の地理に詳しいだけの話である。  住所を見れば、殆んど何も頼らずにその場所へ行き着け、旧市街の迷路のような街並みも、原付バイクの利点を最大限に活かせる抜け道の一本一本までほぼ完全に把握していた。それはある意味、必要に駆られて身に付けた術なのだが。    「○○町 3丁目 ハ

      • ふんじょうけ

         この画像何だかおわかりですか?  井戸 ? いや違います。  肥溜めと呼ばれた肥壺です、最近とんと見かけませんね。  終戦後、GHQの占領下だった時代公衆衛生法に基づき下肥の肥料としての使用が禁止されたことで、日本の農家から肥溜めは消えました。  これは単に進駐軍が、自分達の食べるレタスや何やらに人糞を使った肥料が使われることを毛嫌いした結果の出来事とも言えます。  しかし一方で、赤痢などの伝染病、寄生虫問題がかなり改善されたという利点は見逃せません。    昔の子供は一年

        • 春告魚を、盛夏に頂く

           近くのスーパーで尾頭付きの春告魚を見つけた。 このスーパー、どちかというと一般消費者向けというより、業務用スーパーの部類に属する為、青果はもとより精肉鮮魚に至るまで、一品每の内容量がかなり多めで、独身者や核家族向きとは言い難い。  しかしその価格と鮮度は申し分なく、特に定休日明けの木曜日には、 他のスーパーでは切り身でしかお目にかからぬような、体長1メートル以上の太刀魚だったり、鯛、鰤、平目等の大型魚が、一匹なりで販売されることが珍しくない。    商店街で店を構えてい

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          16本

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          バイクで乗鞍 急ぎ旅

           残雪の乗鞍岳、今まで冬には何度か訪れたが、夏の盛りの訪問は初めてである。    乗鞍エコーラインという自動車専用道は、長野県側から乗鞍岳に望む乗鞍高原駅が起点となるが、2000年の初めから自然破壊を考慮してマイカー規制が引かれ、シャトルバスとタクシーのみの運行で、一般車の乗入れは全面禁止となっている。  実はこのエコーライン、日本一高所を走るとされる乗鞍スカイラインよりも更に上まで到達できる自動車専用道である。    この日現地入りしたのは午後1時過ぎ、帰りの時間を考慮して

          バイクで乗鞍 急ぎ旅

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          暁光 梅雨明けの知らせ

          暁光 梅雨明けの知らせ

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          映画のロケ地を巡ってみました 49日のレシピ

          映画「49日のレシピ」は、伊吹有喜の同名小説を映画化した作品です。  原作の舞台は愛知県でしたが、撮られた映画のロケ地は、殆どが岐阜県瑞浪市とその周辺、ほぼオールロケで作られた作品でもあります。   そしてこの映画に頻繁に登場する川があります。以前写真を投稿した土岐川、その少し上流域がロケとなった現場です。    永作博美演じるこの映画のヒロイン百合子の実家も土岐川堤防の眞下に建つ家という設定でした。     この写真の家が映画の舞台となった家です。当時は空き家でしたが今

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          中山道ぶらり旅 四

          伏見宿伏見宿は1694年木曽川の流れの変化により、それまであった土田宿が廃宿となることにより誕生した宿場町である。 土田宿のあった岐阜県可児市土田は、織田信長の生母土田御前の出生地でもある。 伏見宿の現在は、旧国道21号線開通の影響で当時の風情が殆ど喪われている。 わずかに残る当時を凌ぐ本陣跡の石碑が、以下の写真である。  そんな訳で今回も、自分勝手に伏見宿の話題から反れて、伏見と呼ばれる地名の色々や、近隣の名所旧跡にスポットを当てて進めてみたい。 (なんでもありのno

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          初めて映画館で見た映画覚えていますか?

           初めて映画館に行った記憶というのは、殆どの人が親か、親類縁者の大人と一緒に、でしょう。  皆さんには生まれて始めて映画館でみた映画はこれだ! という確かな記憶、ありますか?  残念ながら私には、ありません。 多分この中のどれかだろうと思い当たる何本かはあるのですが、実際にそうなのかは怪しい所です。  昭和30年代の終わりか40年代初頭、この時期が私の映画館デビューに違いないんですが、それが「わんわん忠臣蔵」という東映動画の長編アニメだったのか、ゴジラシリーズの「ゴジラ対

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          中仙道ぶらり旅 参

          中津川宿  中津川は地歌舞伎が今も盛んな地である。 しかし私は歌舞伎を全く知らない。どころか60年に及ぶ人生の中で劇場公演は言うまでもなくテレビの歌舞伎公演すら見たことがない。梨園という言葉が、歌舞伎を指す言葉であるという日本の常識でさえ、恥ずかしながらいい歳になるまで知らなかった。 中津川には3つもの芝居小屋(常(磐痤)(かしも明治座)(蛭子痤)があり今も定期公演が行われている。 らしい(笑) 大鹿村騒動記 しかし私には、「大鹿村騒動記」という映画で地歌舞伎に少しだけ

          中仙道ぶらり旅 参

          中仙道ぶらり旅 弐

          大井宿中仙道47番目の宿場町大井宿は、岐阜県恵那市にある。そしてここは美濃16宿のなかで1~2を争う大きさの宿場町でもある。その道幅は中仙道随一を誇り、敵の侵入を防ぐための枡形と呼ばれる直角に折れる道の作りは計6ヶ所にも及んだそうである。 全国的に見れば、恵那市と聞いてもピンとこない人がほとんどだろうが、日本百名山の一つ恵那山を有する町?、栗きんとんで有名な町? いやいやどちらも今一つ認知度に欠けるご当地自慢に他ならない。 ついでに付け加えるなら1957年度制作、映画「青

          中仙道ぶらり旅 弐

          中仙道ぶらり旅 壱

          岐阜県には江戸時代、中仙道69宿の内、17の宿場町があった。 今回はその中の御嵩、細久手、大湫の3宿を訪れた。実は御嵩宿までは家から車で20分ほどなのだが、灯台もと暗しというのか、ゆっくりと御嵩の宿を見て回る機会は、今までなかった。 御嵩宿 歌川広重の浮世絵に書かれた御嵩宿の絵のなかに、木賃宿の文字が見られるが、この木賃宿という言葉、食料寝具持参だった旅籠の宿賃が、炊事に使う薪代程度の料金だったことからこう呼ばれるようになったとされる。当時の最下層の人々が夜露をしのぐのに

          中仙道ぶらり旅 壱

          潮騒の歌

          波穏やかな知多の海です。人影疎らな初夏の海に響く音は、寄せては返す潮騒の歌だけ 誰もいない海 遠くに見える山並みは対岸の、三重県鈴鹿山系の山々でしょうか? 伊良湖水道を抜け、今日も世界各国から大型船が就航します。 海を見ていた午後 「お父さん待って待って、綺麗な貝殻何処かに落ちてないかな?」 目の前を行き過ぎる親子の、そんな会話が聞き取れそうな午後のひとときでした。 海は広いな大きいな~この海のサンセットがまたいいんです。

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          青葉繁れる

          青葉繁れる

          初夏を食す

          例年になく早い梅雨入りに少々うんざりですが、野山の緑は一雨ごとにその色合いを濃くしています。 この時期の自然界の植生は、数日で想像以上の変化を見せます。 2~3日前は食べ頃だったはずの蕨が、立派なシダに変化を遂げていたりするから驚きです。 今まで偉そうに何度か、山菜取りや栗拾い、その調理の様子まで含め挙げて参りましたが、はっきり申しまして未だ、山菜のなんたるかをなにもわかっておりません。 「あー多分これがYouTubeに出ていたうるいだわ」とか、「これがぜんまいとちゃうけ

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          Let's begin とにかく何かを始めよう

          1960年代終わりから80年代にかけて、学園ものと呼ばれた青春ドラマが隆盛を極めた。 リアルタイムで見ていたわけではないのだが、竜雷太が先生役の、「これが青春だ!」夏木陽介の「青春とはなんだ」など平日の夕方の再放送枠は、学園ものが目白押しだった。 他にも、長きにわたって千葉県知事を勤めた森田健作の「俺は男だ」などの作品は、主題歌と共に今なお心に刻まれ、色褪せることがない。 そんな数多ある青春ドラマのなかで一番思い入れの深い作品が、ヘッダー画像の「飛び出せ青春」である。 主人公

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