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保育士さん、ありがとう。

今朝、
いつものように3姉妹を保育園に連れていくときのこと。

保育園の隣の敷地に、作業中のショベルカーがあった。
「あっ!BlueのExcavatorだ!」
最近、自宅での英語教育の成果が
少しずつ出始めている1歳次女。
素晴らしい発音で、
その青緑色のショベルカーを指差し、嬉しそうに言う。
動くショベルカーをこんなに間近で見るのが初めてで、
とてもはしゃいでいた。

少しの間その光景を眺めた後、
「さぁ、先生とお友だちが待ってるよ。
ショベルカーにバイバイして。」
と、保育園に向かおうとした。

すると、
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と叫び出す
イヤイヤ期真っ只中の1歳次女。
いつものごとく、私は
抱っこ紐に0歳の三女、
左肩に荷物を担ぎ、その手で3歳の長女と手を繋ぎ、
そして右腕で次女を抱っこの状態。
この状況でのイヤイヤは、非常に辛い。
ここ数日の疲労が抜けず、
私の首から腰にかけての背面は砕けそう。
体力的にイヤイヤを諭す余地なしと判断し、
駆け込むように保育園に入った。

「いやぁぁぁぁぁぁーーー!」
と、恐ろしいほど大声を張り上げ、
保育園の玄関に寝そべる次女。
登園の時間帯のため、
他の園児や親たちの邪魔になってはいけないと、
もう一度次女を腕に抱き、2階の次女のクラスまで急いだ。
そこでもまたひっくり返って泣く次女。
長女と三女と荷物とともに、疲れと困惑と苛立ちで立ちすくむ私。

「いつも甘やかすから、言うこと聞かないんだよ」
「泣いたら構うから調子に乗るんだよ」
「ちゃんと叱らないからワガママに育つんだよ」
夫や義母から言われた言葉が頭をよぎる。
私を責める為の言葉じゃない。
私のためのアドバイスだとわかってる。
わかってるけど、泣きたくなる。
私、やっぱり子育て間違えてるのかな…。

その時、
保育室の中から次女の担任の先生が出てきた。
私と離されるとわかり、さらに大声をあげて泣く次女。
先生は次女の目線にしゃがみ込んで、
ゆっくり落ち着いた口調で次女に話しかける。
「次女ちゃん、先生が抱っこする?それともおんぶがいい?」
相変わらず叫ぶ次女。
次に先生は、ポケットからキャラクターの絵のハンカチを取り出した。
「この子、お水飲みたいんだって。一緒に行ってくれる?」
それでも次女は泣き止まない。
今度は先生が、次女の水玉模様の洋服を軽く摘んで言う。
「あれ?今日の次女ちゃんのお洋服、大きな白い丸がたくさんだね!これ何?」
「…Eggだよっ!」
キレ気味に次女が言う。
「エッグ?たまごかぁ!」と先生が言うと、続けて、
「たーまご、たまご、中身はなぁに?
…あっ!次女ちゃんのおへそだぁー!」
と歌いながら次女の洋服の裾をまくる。
すると、次女はさっきのイヤイヤが嘘のようにキャッキャと笑い出した。

さすが、先生。

気持ちを切り替えさせるのが大事。
と、わかっていても、
イヤイヤを目の当たりにすると
自分の気持ちすら切り替えられない私。
情けない。

「今の時期だけです。大丈夫。」
「お母さん、年子で3人は大変ですよ。
私たちも協力しますから、一緒に頑張りましょう。」

先生方からの言葉に涙が止まらない。

子どもを保育する場所のはずの保育園が、
こんなにも親に寄り添ってくれるのだというのを、
次女のイヤイヤを通して知った。
頼りないばかりに、私まで支えてもらって申し訳ない。
けれども、もうしばらく…
私にもう少し余裕が生まれるまでの間、
保育のプロの先生方の力を貸してほしい。

先生方、いつもありがとう。

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