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ブックレビュー:『ライフピボット』キャリア迷子ワーママの勇気づけられポイント

黒田悠介さんの『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』を読みました。
今後の働き方どうしようかな?と悩む、迷子な私を勇気づけてくれる一冊でした。

●「もっと気楽に考えていい」と思えた

産後、今までと同じような働き方ができなくなった頃から、今後の働き方について考えるようになりました。

これからずっと同じ会社で働くってどうかな?
転職しようかな?
いや、今から転職は厳しいかな?
今の会社の中でもでできることってまだまだあるよね?
そもそも、自分のやりたいこと・得意なことってなんだろう?

ぐるぐるぐるぐる悩んでいました。


それ以降、キャリアや転職に関する書籍を探していろいろ読んでいました。
そこで出会ったのが『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』。
はじめて著者の黒田さんを知ったのは、実は本当に最近で、noteのイベントで対談を拝見したときでした。
(この対談もめっちゃ良かったので、タイトルにピンと方は必見です!)


この対談で黒田さんがおっしゃっていたことにとても共感しました。
そしてすぐに本もポチリました。

この本を読んで一番強く感じたのは、「もっと気楽に考えていいんだ」ということ。
私自身、今後どうしていくか色々悩みすぎていました。
自分のやりたいことやできることを分析して、どう計画を立ててやっていくのか…
何かしたいけど、どう動いたらいいかわからない…
とにかく混乱していました。

過去の経験が偶然繋がって未来の可能性が拓かれる
目の前の仕事に真剣にとりくみ、自分の経験を分析し、必要な資産を自覚的に蓄積していくことが重要

必要以上にどんな方向に進めばいいのかを決めようとしすぎていたことに気がつきました。
ざっくりした方向性だけ決めて、あとは目の前のことをしっかりやればいい。
そう思えたことによって、少し気が楽になりました。

●悩めるワーママにオススメしたい発想

VUCAの時代といわれるように、様々な環境の変化が激しく加速しています。
それに加え、ワーキングマザー(ファザーも)は自分だけでなく、こどもや家族の事情で人生が変わっていく可能性だってあります。

若いうちから柔軟にキャリアを転換し続け、老後も柔軟に新しい可能性を切り拓けるようになっておく

産休・育休と復職(制約のある労働状況)に置かれ、困難なこともありましたが、30代の時点で一旦立ち止まることができて、本当に良い機会に恵まれたと思います。
もし今までの通り働き続けていたら、おそらく一度立ち止まって今後のキャリアを考えるタイミングはなかったのではないかと思います。(あったとしても定年の頃とか?)

20〜30代のうちから柔軟にキャリアを転換し、次なる可能性のために「蓄積」を繰り返していくことが重要だと思います。
環境変化にさらされる可能性の高いワーママこそ、軸足を持ちつつ、反対の足はあらゆる可能性を視野に入れて、転換していく”かろやかさ”が必要だと、強く感じました。

●次のアクションが明確

スティーブ・ジョブズのスピーチ「Connect the Dots」やクランボルツの「計画的偶発性理論」の考え方は以前から知っていたし、とても共感もしていました。
でも具体的にどうしたらいいのかが、いまいちピンときていませんでした。
この本では次にどんなアクションにしていけばいいのかを具体的に示してくれています。


人生100年時代、あと何十年も働くと考えたとき、先が長すぎてちょっとゲンナリしていました。
『ライフピボット』という考え方を知り、この先のキャリアも柔軟に転換していくことで新しい道を模索していくことができると感じました。
軸足を残してもう片方の足を自由に動かすことによって、自由にかろやかに人生の舵を切っていくことができる。

同じことを何十年もずっとやっていくと思うとちょっとうんざりしますが、少しずつピボットを繰り返していくことで、変化しながら自分なりのキャリアを築いていくことができます。
この先、何十年の人生が楽しみになりました。

育休コミュニティ”MIRAIS”の中で現在図書委員として、本を読む喜びや学ぶ楽しさをメンバーに広める活動をしています。
先日、月1の定例読書会として、この『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』を課題図書に、イベントを開催しました。
もちろん私一人ではなく、チームメンバーと一緒に企画・運営に取り組んだのですが、とても学ぶことが多くありました。
同じく今後のキャリアに悩むメンバーも多かったようで、グループトークは盛り上がりました。
これも6つのアクションのうちの「イベントを主催する」にあたるのかなと思います。

●読者コミュニティがおもしろい

この本は、Facebook上の読者コミュニティがあります。
ここでは、読書中の感想をシェアしたり、本にでてくる「ハニカムマップ」というワークをシェアするスレッドがあります。
今後、読者交流会も定期的に開催されるようです。

コミュニティには、様々な経歴をたどってきた方がたくさんいるので、投稿を見ているだけでもとても面白いです。
感想を投稿することによって、自分のアウトプットの機会にもなります。
黒田さんから直接コメント返してくださいます。
(お忙しいはずなのにすごい…!)

●次の課題:ハニカムマップのブラッシュアップ

本に出てくる「ハニカムマップ」というワークに取り組んでみました。
自分の現在持っている「スキルセット」「人的ネットワーク」「自己理解」の3つの「蓄積」を活かし、どんなピボット可能性があるかを考えていくワークです。
自分でもやってみたのですが、想像できる範囲が狭くて、正直「こんな感じかなぁ?」とちょっと疑問が残っています。

前述した通り、読者コミュニティ内ではこのハニカムマップをお互いにシェアするイベントなども開催されています。
次はイベントに参加して、他者のハニカムマップを見たり、自分のハニカムマップにフィードバックをもらったりして、ブラッシュアップしていきたいと考えています。

これからも定期的に読んでいきたい一冊

本の帯の言葉に勇気づけられます。

いつだってやり直せる
かろやかに転換を繰り返し自分だけのキャリアを描こう

黒田さんのnoteで「はじめに」を全文公開していますので、気になった方は読んでみてください。


今後のキャリア指針として、次の行動に迷ったとき、繰り返し読みたい一冊になりました。
「蓄積のためのアクション」繰り返していこう!




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