格闘家が通信制美大に。武蔵美通信の先輩、斉藤俊一さんーその3
前回の記事では、斉藤さんが武蔵美通信に行くまでの経歴を書いていただきました。
今回は、武蔵美通信に行って学んだことや、体験談を書いていただきましたよ!
・武蔵美通信の体験談ー斉藤さんの場合ー
今は、地元の特別支援学校で働いてる。教員免許を持たず助手である。
ムサビに入ったのは美術免許取るため。卒業したけどまだ単位足らず科目履修生。
美大に入るのはかなり抵抗があった。絵画やもの作りは大好きだが、特定の思想や技術を強要されそうで自分が変わってしまいそうで。それなら技術のみを得られる学校の方がいいなと。それにそもそも美術なんて人から教わったり教えたりするものじゃないでしょ、という考えがあった。
が、年齢的にも切羽詰まってきて、佛教大学通信課程からムサビに転校。
結果、別人になりました。少なくても絵画においては。
正直、卒制があまり評価されなかったことなど、少々ムサビにはわだかまりがあるので、誉めたくないが、カリキュラムは凄く合理的。着々と腕を上げた。
但し、カリキュラムをただなぞるだけでは駄目。自分のテーマを加味すること。となると、求められていることから逸脱してるように見られる場合もある。しかし信念もってプレゼンすれは必ず理解者は得られる。
また、選択科目で古典技法を幾つか学んだことも大きい。
絵画コースでは「自分の表現」を求められる。しかし技術が無ければ表現しようがない。稚拙さを前面に出す方法もあるが、範囲が狭くなってしまう。
そこで幾つかの技術、技法を知ることで表現手段の範囲は広くなるわけだが、私にとって、絵画の歴史を学べたのと、技法ありきでなく、表現手段の過程で技法(技法の中で生まれた概念と言った方が正確)を学んだことがとても大きかった。
それによって、私は画家になれた。仕事や用事に追われロクに制作してないが、揺るぎない自信を得ることができた。ので、ムサビには感謝なんだよなぁ。笑
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美大に入る葛藤があったものの、結果的に「武蔵美には感謝している」という斉藤さん。
確かに、美大に入ることで先生ウケする絵を描くことになり苦しい、という声は、現役の美大生からよく聞きます。
逆に教える側の先生にとっても葛藤する部分だそうで、難しい部分ですよね…。
他にも色々な学生の声を聞いているのですが、
通学生より直接指導の時間が少ない分、自分の絵が描きやすいのが通信制の特性でもあるのかな、ということを感じました。
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H30年12月13日~H31年2月3日まで、
千葉県東総文化会館ギャラリーで、斉藤さんの個展が開催されます。 http://www.cbs.or.jp/toso/gallery/index.html
私たちの展示は、石川県金沢市ですが、こちらは千葉県。
もし千葉県近郊の方々がいれば、ぜひ。
金沢市では、12月22日(土)に、ワークショップも開いていただきます。
もしよろしければ、こちらもどうぞ!
【イベント申込フォーム】
https://goo.gl/forms/AItVwolV5947SicB3
【webサイト】
https://sites.google.com/view/3bidai2018
【fecebookページ】
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