15.ある雨の日

https://note.com/3ayako/n/n438b5ed22d96

こんにちは
上記の「1.初めまして」の記事を
必ず読んで同意の上で次にお進み下さい
↑の「1.初めまして」に記事一覧あります

15.ある雨の日

神様方は私がお出掛けする時も
雲のお座敷ふわふわさせて付いてきて下さいます
お座敷がない時は周辺にふわふわ…
豊様と彦様はもうお一柱のアルト様と
三柱はいつも仲良く子供のお姿でいる事が多いので
私の少し前を楽しそうに駆けまわっています

当時の私は雪国で一人暮らしをしていまして
関西出身で雪道に縁が無かった身としては
震える産まれたての子鹿の様な歩みでした
お恥ずかしいばかりです…

雪国でも都会に住んでいたので
平日でも道行く人々は結構居るのですが
その日は雪の次の日の曇りで
時折りパラパラと小雨の降る寒い冬の日
私の歩く道には2m程前を行く女性だけでした

大きな水溜りを囲う様に雪が硬く氷になり
平坦なはずの歩道は足下が不確かな状態
気づけば女性に追い付いてしまいそうなその時

見事に滑り雨水でグダグダと
シャーベット状の雪の上にお尻が丸ごとダイブ
私の大きな叫び声に驚いた女性も振り返りました

出先の道で着替えも持ち合わせていないと
沈んだ気持ちでいる所に
「濡れたんじゃない?大丈夫?」と優しい女性の声
ありがたさを感じながらも違和感

ふとお尻を確かめてみると全く濡れていないんです
女性に返事をしながら濡れていないことを告げると
地面と私を交互にみて信じられないという表情

雨の日の雪の残る道で尻餅をついて
濡れていないなんてありえないんです

女性に別れを告げて
ふと背後を見ると気づいたのは
私の後ろに灰色に濡れて座っているシロコ様のお姿
そう尻餅をついた時に身を挺して護ってくれたのです

鼠色でビショビショなのに
ブルブルと毛を振るのを我慢して
家まで帰ってくれました
急いで出かける用意をして銭湯へ行きました

そういえば尻餅をついた瞬間も
痛みは全くなく地面は
バランスボールのような弾力がありました

他にも神様方に触れる機会はありましたが
目に見えて触れたと実感が強かったのは
この出来事だけです

護ってくださった感謝もありますが
何よりも私が視えているのが
まやかしや妄想ではないと実感した出来事です

今でもこれだけご縁があるにも関わらず
不安に思う日もあるんです
私の妄想なんじゃないか?
幻覚なのではないか?

自分への自信の無さからくる不安は
消し去るのが難しくて
規則正しく正確に不安は押し寄せるけれど
そんな不安から護ってくれるのは
今も護って下さる存在と多くのご縁
そしてこの雨の日の出来事なんです

15.ある雨の日