44.心が荒れると三途の川も

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こんにちは
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44.心が荒れると三途の川も

私の記事の2から9で書いたお話は
間で別の出来事が何個か重なっていました
その内の一つが自殺したい彼女を探しに
三途の川へ迎えに行った事です

三途の川のイメージは
穏やかな川で対岸に花が咲き誇り
今は亡き人が懐かしそうに手を振る
晴れて穏やかな川をイメージしませんか?

三途の川へ人を探しに三回思念を飛ばしましたが
川はいつでも違う表情でした

1度目は師匠が死に掛けてしまった時
体が弱く持病を持っていたので
霊と関わる上で体への負担が大き過ぎて
救急車で運ばれる事態も何度かありました
また霊感が強すぎる為に影響も受け過ぎる
次の記事で詳しく祓師の祓いのリスクについて話ます

そして命の危機を迎えてしまった師匠を
呼びに行ったのが初めての三途の川体験でした
上で書いたように川はその時は穏やかで
師匠はまだ此方の岸辺にぼんやりと佇んでおり
声を掛けると嫌がる事もなくすんなり付いてきました

そして2度目は記事の2から9の出来事の最中に
A君と仲の良かったCさんと知り合いました
人生が上手くいかず生きる希望も無くて
自分の人生の終わりの年をもう決めていると言い
それを聞いたA君は大層氣に病んでいました

A君が氣を病むと
絶賛大暴れ中のBに力を与えてしまう
本来なら手を出す所ではないのですが
A君の氣持ちを下げない為に仕方がないので
三途の川へCさんを迎えに行きました

※この時はBが暴れていて
師匠がそのせいで命の危機にあり
まだ役目のある師匠を死なせる訳にはいかないので
神様の許可を得て行ったのです
本来は手出しをしてはいけません
本人が決めて本人が望む未来を見守らないと
いけないところなのです

1度目はまだ三途の川の岸辺に居たCさん
帰るよと手を引く私に素直に従いましたが
名残惜しそうに川を振り返ります
紫色に澱んだ空に茶色く濁った泥水の川が荒れて
以前見た川幅の2倍程に膨れ上がっていました
その日のCさんは錠剤による自殺未遂をしていました

そして迎えた彼女が最後と決めた日
私はまた彼女を探す為に三途の川へ思念を飛ばし
対岸の向こう側を光の方へ歩く彼女を見つけました

名前を呼び声を掛けると
死に掛けている人とは思えない程に無邪氣で元氣に
手を振りながら川を渡って此方に来ます
川幅は前回の2倍程あり
人が渡り切るなんて到底不可能なのに
澱んだ空や濁った泥水を吹き飛ばす勢いの笑顔

あっちに行ったら帰れるからね
と、伝えると素直に其方へ向かって行きました

私も帰ろうと思った時に視野の端に黒い影
今までは迎えに行った相手と私以外には
誰かの姿を見た事が無かったのにと
目を凝らしてよく視ると
師匠が真っ黒の靄を纏って岸辺に佇んでいる

声を掛けても聞こえていなさそうで無反応
その日の師匠は体調が頗る悪くて入院中
Bの影響を受けて死に掛けていました

これはいけないと浄化しようと思うものの
金の帯は持ち合わせていない
取りに戻る間に川へ飛び込んでしまいそう…
一か八かで抱きしめて
心の底から感謝を告げたら
なんとか靄は晴れて声が届いたので
事なきを得て戻る事が出来ました

しかしそこから私の体調がおかしい
氣力は湧かないし
暖かくしていてもひたすらに寒い
やる氣は出ないし共感覚も消えていました

消えた事で初めて自分が
共感覚を持っていると気づけました
それまではその感覚は誰しもが持つものだと思ってた

その時は師匠の穢れを引き受けてしまったと
思っていたのですが
実は癒しをするのに自分の氣が底をついて
体調不良を引き起こしていたと後日にわかりました

その直後にBとの決着も付いて
師匠の命の危機も越える事ができました

敢えてCさんの様子はその後を聞いていませんが
あの様子だと自分を気にかけて欲しい気持ちは
無意識下とはいえ少しは満たされたと思うので
後はご自身でどうするかを委ねる事となりました
これ以上は彼女の意思を阻害するのを
神様方も良しとなさいませんでした

こうして三途の川へは三度行く事となったのですが
三途の川を必要として其処に行く者の心情が
川の様子を表しているんだと知る事ができました

自分が渡る時には穏やかで美しい川を
視れるようありたいものです

44.心が荒れると三途の川も