5.Bとの対決と決着

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こんにちは
上記の「1.初めまして」の記事を
必ず読んで同意の上で次にお進み下さい
この記事は2から9までの続きものとなります
↑の「1.初めまして」に記事一覧あります

5.Bとの対決と決着

二柱の神様が我が家に来られたが
来てくださった理由がわからなかった
護りに来てくださったようだった
その日からBは我が家にも来るようになった
窓の外の神様の結界のギリギリの外側から
此方を恨めしそうにみている
この頃は舐められないようにか
大人の女性の姿をしていて
長いボサボサの腰までの髪と赤いワンピースは
いつ見かけても濡れていた

神様の結界の中へは入れないけど
師匠の所には行きたい放題出来るBは
頻繁に私の部屋と師匠の病室を行き来していて
師匠の精神状態はまともに会話するのも難しかった

師匠が心配で思念を飛ばして病院に行った私を
今だ!とばかりに攻撃してきたB
神様の結界から出てしまって絶体絶命の私は
何を思ったんでしょうね?
右ストレートでBをぶっ飛ばしました
後にも先にも人型のモノにグーパンチなんて
した事がなかった
何故あの時にあんな勇気が出たのか
今でも謎である

風船が空気を抜きながら飛んでいくように
円を描いて飛んでいくB
次の瞬間…勿論ババ怒りで戻ってきた♪

怖いなんてもんじゃない
そもそもよく考えたら
人生で初めてみた幽霊なんだよ!?
しかも襲ってきてるんだよ!?
殴って本当にごめんなさい!!!
と思ったのに次の瞬間に何故だか
BはA君の一部なんだなってふと思った

必死になって自分の心を護ろうとして作り出されて
A君に知られる事もなく(A君は霊感なし)
今もただひたすらにA君を必死に護ろうと
殴られても向かってきている彼女を
憐れみ慈しむ気持ちが突然芽生えた

あぁそっか
この子は誰にも認められなくて
気付かれなくて寂しいんだ…

そう思ったら抱きしめていた
A君を護ってくれてありがとうね
友人として彼女にお礼を言ったのは
無意識に近かったと思う

その瞬間、光が満ちたBの姿は
可愛らしい幼女の姿となった…

5.Bとの対決と決着