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虫が減っている

今日は「世界ミツバチの日」だそうです。
虫が減ってるって良い事じゃないか!なんて思う方がたくさん居ると思いますが、本当にそれで良いのでしょうか?
と言っている私も以前は虫が大嫌いで、その中でもカマキリさんは近くにも寄れないほど恐ろしい生き物でした。この世からいなくなればいい。。。なんて思っていましたが、今は近くに居ても「こんにちは!」なんて挨拶するほどになりました('ω')ノ触れないけどね。
こんな感じになれたのは、一つの違和感に気づいた事が始まりでした。


私が最初に感じた違和感は、十数年前になります。

毎年、夏休みにはいる頃になるとやってくる生まれたてのトンボの大群が、その年にはやってこなかった。(田舎だけど、田舎でも町の方に住んでたので、住宅街を大群で飛ぶトンボを毎年見てました。)
それは子供の頃から見ていた光景だったので、何だか薄気味悪くて( ゚Д゚)

トンボは生まれて、その後に山に向かう習性があります。
一気に孵化したトンボたちは暑い夏場は山に居て暑さをしのぎ、涼しくなった秋に里に下りてきて子孫を残すのです。

それから次の年も、その次の年も、トンボの大群はやってきませんでした。

そしてそれからまた数年後、あまり里の方で見ていなかったオニヤンマやギンヤンマを見る頻度が増えたのです。

これって、何を意味しているんだろう?
そう考えた時、一つの答えにたどり着きました。

そうか、全体的に山の虫の数が減っているんだ!!
だから山に居るオニヤンマやギンヤンマが捕食の為に山を下りて来ているんだ。

虫が減るという事は、自然のバランスが崩れて、食物の生産にも害が及びます。
そして、減ってきているのは食物を育てる上で大事にされる「益虫」という虫たち。(益虫は害虫を捕食します。)
テントウムシやトンボ、カマキリ等。

益虫が減ると「害虫」が増えだします。(害虫は植物を食い荒らします)
テントウダマシやアブラムシ、コガネムシ、カミキリムシ等

そして、虫が減ると鳥が減るんです。(鳥にも好みがあるのか、害虫はあまり食べているのを見たことがないです)

生態系のピラミットの下が崩れ始めています。
いや、もう崩れているのか…

害虫が増えたせいで、殺虫剤を使う頻度が増え、益虫までも減ってしまう。
負の連鎖です(´;ω;`)ウッ…

数年前に街の住宅街から、少し田舎の住宅街に引っ越してきました。
(いや、田舎の田舎だからwww)
友人には「そんな田舎に引っ越してどうすんの」と突っ込まれました。
歳とって車を運転できなくなったらどうすんの?と。
それは歳を取ってから考えるとして、今をどう生きるかを考えました。

田舎の住宅街、まだまだ空き地が多くて、家の隣は畑だし、裏は薮だし(^-^;街灯も少ないし、虫はとんでもなく居るけど、何故か安心します。
朝、窓を開けた時の鳥たちのさえずり。
草や土の香り。
木々の揺れる音。
全てに安心する。
なにより、街灯が少ないおかげで晴れた夜は満天の星空!!

庭仕事をすると、たまーに顔を出すカマキリやテントウムシに、「今日も居てくれてありがとう」と思える毎日が幸せです。

そして、この幸せがいつまでも続くことを、いえ!続けていくことが今後の課題です!

今日は「世界ミツバチの日」。
虫なんか嫌だ!はちょっと置いておいて、少し虫さんたちの事を考えてみる良い機会ではないでしょうか?
それは、今後の人間の生活において大事なものになると思います。

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