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水引との出会いはこの本から!紙のいろんな楽しみ方を教えてくれた|読書記録2024

私は紙のにおいが好きです。
包装紙や印刷物を手にすると、くんくん嗅いでしまいます。

紙の手触りも好きです。
手帳やノートを買うときには、触って、どのような書き心地なんだろうと想像します。

そんな紙好きセンサーが反応して読み始め、紙の奥深さにどんどんハマり、シリーズ7冊全て読み終えた本のお話です。

#12 『紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所』 ほしお さなえ 著

「紙屋ふじさき」という老舗の紙の企業が運営している記念館を舞台に、いろいろな紙小物が出て来るお話です。

シリーズ7冊どれを読んでも、いつも「紙っていいなぁ。紙を触りたいなぁ。紙ってぬくもりがあるなぁ。」と感じました。


たくさん出て来た紙小物の中でも、一番印象に残っているのは、シリーズ3作目『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』に出て来た「水引」です。

水引とは和紙をこより状にして水糊で固めて作った日本の伝統工芸品。
最近ではいろいろな色の水引があり、百均にも売っています!


今まで水引というと、結婚のお祝いの祝儀袋や弔事用の香典袋の飾りというイメージで、あまり身近な存在ではありませんでした。

この本によると、水引はもともと結納の「結(ユイ)」のためのものだったそうです。

「結納の『ユイ』。ユイっていうのは、助け合いの心だったんだそうだよ。だれかが助けを求めたら、自分のことを置いても助ける。その心こそが『結』。贈り物にそういう気持ちをこめるために、水引で結んだんだよね」

『紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆』 第一話 結の里より

水引はただの飾りではなく、結の心を表したものなんだと知り、水引って素敵だなと興味を持ちました。

最近では、水引のアクセサリーが販売されていることを知り、この結の心を届けたい親友に、お揃いの水引のポニーフックをプレゼントしました。(もちろん本の言葉も添えて)

とても軽くて使いやすいです!洋服にも合うデザインがいっぱいでした。


そして、可愛い水引アクセサリーを見ていると、自分でも水引で何か作ってみたいと思いはじめ、体験レッスンにも参加しました。

初めて触る水引は思ったよりもかたくしっかりしていて、扱うのが難しかったです。

その日は、初心者でも簡単に作れる立体のお花に挑戦しました。

ラメっぽい水引や蛍光色の水引などもあり、
組み合わせを考えながら作るのが楽しかったです。


お花を小さくして茎も作ったら可愛いかもと思い浮かび、家に帰って作ってみました!ぬいぐるみに持たせてみると可愛かったです。

小さいお花は難易度がアップ。
練習して作れるようになりました!


よく見かける梅結びやあわじ結びを作るとなると、かなりの練習が必要だなと思いました。


このように『紙屋ふじさき記念館』のおかげで、私の紙の世界はどんどん広がっていきました。

和紙の産地に行ってみたい!
紙漉きを体験してみたい!
紙に活版印刷をしてみたい!


まだまだ紙に関するやりたいことがたくさん。
私の紙好きはまだまだ止まりそうにありません!

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