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アフター・コロナの社会哲学(8)-社会のない世界は「無」に帰する-

おさらい

以前、次のように述べました。すなわち、「世界は社会を包摂する」。世界は全集合であり、社会はその部分集合である。ゆえに、世界と社会は、個別に存在しているように見えて、実は連続している。ちなみに、残る部分集合は「神秘」である。このような話をしました。

残る問題

さて、ここで残る問題があります。それは、「社会が消えた後でも、世界は残るのか」という問題です。答えは表題のとおり「否」です。社会という部分集合がなくなった全集合(世界)は、ただの「無」に帰します

なぜか

「世界を想像する想像力が、わたしたちから失われるから」です。

それでは、残りの部分である「神秘」は残るのか?

否です。「神秘を想像する想像力が、わたしたちから失われるから」です。

社会のない世界は存在しえない

というわけで、社会のない世界はただの「無」に帰します。社会という概念なくして、世界は存在しません

それでは、社会はどのように創生されるのか

これを次回のテーマにしたいと思います。それでは。

親愛なるあなた様へ あなた様のサポートを、ぜひ、お願い申し上げます。「スキ」や「サポート」は、大学院での研究の励みになります。研究成果は、論文や実務を通して、広く社会に還元したく存じます。「スキ」そしてサポートのほど、よろしくお願い申し上げます。三國雄峰 拝。