たべものコンサル日記Ｒ44：時代の変わり目に必要な「経営者の心構え」とは？

経営者を長年やってきていると、
自分の生活レベルそのものや、付き合う友人知人たちの生活感やレベルが、
その人のもつ「スタンダード」になっていて、とても驚かされます。

先日も上級の役員歴のいっぱいある人から、毎月の遊興費（小遣い）は
10万円ほどと聞いて、（おれの3倍やん！）と心で叫びました。

あらゆる情報源を垣間見ても、

「これからのアフターコロナの時代が、完全に元に戻るのではなく、
　全く違う時代の幕開けになり、新たなページの展開になる」

という考えが希薄なことに気づかされます。

＜時代の変化の予兆要因＞
１，食料不足寸前
　　食料の輸出入を見ると、実に世界はち密につながっています。
そこに、アメリカ主導の孤立化政策が強化されてきています。
アメリカから見ても中国は多くのＵＳ産牛肉を買う国です。
いがみ合えば合うほど、食料不足が食料高騰につながります。

２，リアル銀行の半減と系列化が進む
　　明治から150年続いた銀行システムが、デジタル銀行が普及し
コスト最低限で済む利便性で急速に普及拡大するとみています。
壁は、65歳以上の高齢者の現金好きとスマホ不慣れですが、
これは、
ｐａｙｐａｙ銀行などの利用先がもっと増えたり、新たな
高齢者向けアプリの開発が進めばもっと広がるとみています。

銀行も、利ざや稼ぎや手数料にしがみつく金貸し根性を一掃して
融資先企業とワンチームで収益を上げる金融機関に、
自らをバージョンアップさせる必要があると感じています。

３，デリバリーシステムは全商品で拡大普及する
　　飲食店主の方の動画を見ても、アフターコロナは「元に戻る」
「デリバリーは一過性」「居酒屋は不滅」などどいっていますが、
私は、
令和の時代は「配送を制する者がすべてを制する」と思っています。

我田引水といいますか、
「自分の都合の良い方向になることのほうがむしろ少ない」
と考えて手を打つべきです。

経営者の方に、こういう時代だからこそ、変化で苦境に立つ前に
気づいて頂きたく、以下の文章を献上します！

■経営者は65歳を超えたらアンテナ感度５０％と
　悟るべし

　　会社の長でも、組織の長でも同じですが、
高齢者のあなたがそこにいる限り、「後の人がそこに座れない」って、
知ってますか？と言いたい！

端的に言って、
”あなたの会社の業績が悪いのは、あなたがそこにいるから”
と言う会社や組織が実に多くあるのです。

優秀な経営者ほど、
後継者の決定や移行に要する期間、その間に何をすべきかが
よくわかられています。
この思慮の差が経営力の差にも表れます。

■自分のしてきたことを「全部肯定」すれば、
　進歩は全くないと気づいていません！

　　後継者には後継者の想いや、やり方があります。
多少は失敗しても最終的に会社をつぶさずに維持できれば成功です。

経営者は後継者に対してつぶさないことだけを約束させれば
良いのではと思います。

時代の変化で、大切なものを捨てて新たに別のもので生きながらえた
企業も数多くあります。何よりも成功のためには柔軟性が必要です。

■自分の得意なところだけ集めて「おれは優秀！」
　ってそれはないでしょ！

●思いつくが実行に結び付かない
　アイデアはそこそこいいものを出されます。
　でもいつまで経っても「実行せず」に、また同じことを提案してきます。
　半年～１年たったらもう古ネタですよ、と言いたいくらいです。

●パソコンの使いこなしができない
　スマホのＬＩＮＥ止まりやショートメール止まり。
　事業計画書や資金繰り表や売上管理表、料理レシピはエクセルで
　作れるようになりましょう。

●決算書や試算表の意味が読み取れないまま
　会社の健康診断書と同じと思います。
　どこが良くて、どこを変えないともっと良くならないか
　教えてくれている「極秘文書」のようなものです。
　自分でわかればもっとやる気になれます。

■自らを時代遅れと悟ったら、
　他人の意見に聞く耳を持ち、
　事業承継スイッチを入れてロードマップを作る！

　　　優秀な経営者とは、
引け際までの手順が完璧な人だと思います。
ただ一人、松下幸之助氏が一番印象に残ります。

たしか、当時上位から8番目くらいの平取締役を後継指名したと
記憶しています。

●経営者だからこそ、
　助言者の意見を素直に聞くフトコロの深さが大切です！

　　恥ずかしいとか、カッコ悪いとか、プライドにかかわるとか
一切関係ありません。
自分が自分の弱さに妥協しているだけです。是非勇気を！

令和の荒波に勝てる人生をもっと手に入れましょう！
（了）