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食べ塾46:調べて考えて、道を決める経営者が成功する時代です!

  私は飲食店を応援する人間です。
ですから、飲食店の経営者の方を例にご説明してみます。

■日々の実務だけをやっている経営者の方は、
 本当は経営をしていない、
 単に「従業員の代わり」をしているだけ!

   よくある赤字経営のお店の経営者の方は、1日の90%以上が
「従業員でできる仕事」を社長自ら行っています。

そして、一番大切なことに気が付いていないのです!

何よりも大切な「経営者の考える時間」を持たないのです

中には、考える時間を持たない、持てないのではなく

考えるのが嫌だから、
現場仕事に逃げ込んで経営者の役目を放棄している人
が多くいます

令和2年、3年そしておそらくは令和4年度も、
あらゆる面で時代の環境変化が目まぐるしい年であると思います。
こんな変化の大きい時代は、

『考えに考えて方向性を定める』ことが経営者に求めらる仕事
だと思います。(ドイツのメルケルさんのやり方)

1,見る
  
〇まず、自店のメニューを「お客様(消費者)」目線で見る。
   お客様が1度注文して食べてみてリピートしたくなる商品が
   どれくらいあるか、損得抜きでシビアにみる。

  〇同業飲食店のメニューを見る
   ・繁盛店のメニューを見る。どこが魅力なのかメニューを見る。
    出かけて行ってお店を見る。
    客層を見る。お店の雰囲気を見る。提供時間を計ってみる。

   ・儲かっていないお店のメニューを見る。どこがダメなのかを
    しっかり考えてみる。同じ欠点が自店にないかを考えてみる。
    ダメなお店も近くにあれば行ってみる。
    もっともダメな点を知り、そこそこ良い点も見つけ出す。

  〇他業種(他業態)飲食店のメニューを見る
   ・客層を見る。
    1番多い客層を見る、2番目に多い客層を見る、3番目に多い客層を
    見る。
    そしてメニュー価格や1人の客単価を比較して自店と比べる。

   ・どんな食材を使ったメニューが多いかを見る。
    鶏か豚かミンチか、魚か?野菜か?
    それぞれのメニュー数を集計してみる。

   ・売価設定を見る。
    客層の年齢と売価は正比例します。
    これも自店と比べてみます。ヒントが必ずあります。

2,聞く
  〇納品会社の担当者の方の話を聞く
  〇周りの同じ飲食店経営者の話を聞く
  〇周りの異業種の経営者の方の話を聞く
  〇支援関係者の話を聞く
  〇金融機関の方の話を聞く 

3,話す
  
実務にどっぷりつかった毎日を送る経営者の方は、この時間を
持てない方が多いのです。
いろいろ総合的に考えるためには、「元ネタ」の刺激が必要です。

  〇一番多く話をすべきなのは、腹心の部下や常勤社員、
   常勤パートの方たちです。
   組織の強さは、共感の存在と共感の強さだと思います。
   足元が弱かったら、他店とも不景気とも戦争はできません。

  〇金融機関さんの担当者や責任者の方たち。
   融資決済は決済担当者ですが、直接に面談する担当者の意見を
   尊重します。

  〇性別に関係なく、「公正な判断が下せる人」とたまには話す。
   知人でも、コンサルでも、商工会議所の方でも構いません。
   できるだけ利害関係のない人がいい。
   信頼できるこのような人が身近にいる人は、失敗しにくい環境を
   持っていると思います。

   *利害関係があると、取引リスクにつながる否定的意見は、
    口が裂けても言いませんから、丸呑みは判断ミスにつながります。

4,調べる
  
これも、特に時間がないとできないことですね。
 〇手っ取り早いのは、ネットで調べ尽くす。スクリーンショットで
  データ化する。

 〇テレビで見る 気になる言葉はメモる。
  後でネットで調べる。大切なことは、文章にしてファイル化する。

 〇雑誌で見る スマホで写メする。
  料理レシピ、料理のコツ、繁盛店の店名や連絡先、売れている料理の
  盛り付け画像など。まさに写メ三昧しましょう。
  時間のある時に、保存と削除をして整理をすればいいのですから。

 これからの飲食店づくりは、
「調べる→対策を決める」がとても大切になります。

なぜなら、食材も、人件費も、
光熱費も、内装費も、調理機器も

すべて値上がりして、その割には、値上げがしにくいから、

何を削ぎ落したら予算内にできるかを考えて
決めないといけないからです

これが経営者が、経営者としての「権限と義務」だと私は思います。
自分で決めるからこそ、
成功も失敗も自らの責任と受け止められるのです。

成功する経営者になるためには、
考えて最善と自覚できる道を選び取るしかありません。

でも、大まかでいいんです
大きな方向だけ決めれば、あとで微調整できます
スタッフや仲間が応援してくれます


やってみましょう!
(了)


  


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします