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食べ塾:これから「利益の出やすい飲食業態」はコレ!自店を要チェックしてみよう!!

*上記の写真はnoteクリエイターの方からパクらせていただきました。
(理由)とってもおいしそうだからです。細麺でそば殻の混合具合が
    とても良いと思いました。意外とつるつる食感とか。


飲食店の生き残りのゴールがほぼ1年後と見えてきた昨今です。
こうなれば、持久戦を1年間行う覚悟と準備と変化が求められます。

売上げが下がっても粗利益額が、今までより30%増し~50%増しになる
考え方を、そんな馬鹿な!と思っても、
とりあえず本気で考えてみませんか?


■何といっても「人件費が重荷」だから、
店内の仕組みを見直ししてスタッフ半減する
位の覚悟で考えましょう!

  原点からお店のあり方を見直してみましょう。

経営者の自分が常駐しなくて良いための、代行者としての社員が店長を
含めて何人必要でしょうか?
私は、大型の店舗の場合は多くの社員さんとPA(パートアルバイト)さんを必要としますが、

これからの飲食店はおおむね「100席未満で最大売上効率を出す仕組み」

に順次切り替えてゆくべきと思います。
(寄り道のお話)
*中規模の飲食企業が左前になって傾く要因は3つあります。
●本社の建設で過大投資
●店長を育てずに店舗展開を続ける
●120席以上の大型店舗の連続出店(まして200席以上は極めつけ)
 *私は経営者が50歳を超えると超大型店を出して自己主張する
  傾向を、戦艦大和に倣って「大艦巨砲主義」と表現します。

例えば、きっちり100席であっても、来店客・テイクアウト客・デリバリー
売上げを加えれば、月商1500万円はクリアできると思います。

決算で、1000万円以下の赤字のお店は、
経営者の方の決心と実行により、

1、人件費の見直しと再構築 (社員1人で年間300万円は利益化する)
2、食材原価率の見直しと再構築(最大5%~10%の圧縮が可能)

→ 2年目から、黒字化できるのです。

今や最大の赤字の元は、人件費になります。
アフターコロナになったら「元通りのスタッフ数にする」のではなく、
スリム化した新しい飲食店の形で、次の店を新規出店するスタッフとして
再度採用されたたら良いかと思います。

(人件費を減らせる工夫)
●1店舗は社員1名で管理する
●パート店長、パートリーダーを社員と同等で活用する
 *能力を過小評価したり、先入観で限定したりしていませんか?
●教育を強化しながら、少数精鋭で働く人の恩恵を増やす


■安い食材で美味しく作り、普通の価格で
「買っていただける」仕組みを作って複数店舗化する


安い食材の候補は、
今までにお知らせしたことのある、鶏肉の身やホルモン、豚肉の赤身や
ホルモン、牛のホルモン、小麦粉利用、廃棄されている食べられる食材
(*業務用に加工して廃棄される食材・身の回りにきっとあります)

   1店の焼鳥屋さんがあったとします。ここは店内飲食主体です。
このお店が月商350万円だったとして、月商500万円以上にするには
どうしたらよいと思いますか?

(このお店の持ち味:例)
●鮮度が良く、焼き加減が絶妙(火は通っているがミディアムレア風)
●秘伝のたれも塩も美味しい
●価格がリーズナブルプライス
●提供が早い

私でしたら、
これまでは、「2店舗目出店ですね」という多店舗展開志向でしたが、

これからの飲食業のあり方では、
人件費のコストと教育の難しさなどから、

母店の知名度がある最大エリア内に、1店舗5坪程度のテイクアウト店を
2~3店舗出店します。


テイクアウト販売ということで、10%~20%母店よりも安く売っても、母店の食材原価率(酒込み35%)同等以下で、別の売上が確保できます。

●店舗家賃が安い
●多くのスタッフを必要としない
●調理技術の習得に1~2週間かかるだけ
●出店コストが最小限度で済む(下処理は母店で行い串うちは店舗で)



■ローカルは店舗家賃が10万円以下の店舗で
 営業する!

  売上高に余り縛られない店舗家賃となると、いろいろなケースから
判断できるのは、「家賃10万円以下」と思います。

もし都会立地であれば、10坪30万円とかでしょうけど。
30坪120万円とかの重圧よりはしのぎやすい経営になると思います。

経営者ご自身が「今のこの形の仕組みがベストか?」と
自問自答されないと答えは見えてきません。

  街中の店舗を脱して、住宅街にテイクアウトとデリバリーのお店
を出す方式に切り替えて、新たな営業を始める方も増えていると
感じております。
是非参考にして下さい。

●営業に必要な店舗の広さを再チェック
●立地の是非を再チェック
●求人の募集効率の是非を再チェック
してみたらいかがでしょうか?


■自店の「客席回転率が高いかどうか」
 チェックしてみる!

客席回転率=1日の総客数÷客席数  で出ます。
  (*100人の来店客÷客席数42席=2.38 が数値です)
●ランチで出す→開店時~17時までの来店人数÷客席数
●ディナーで出す→17時~閉店時までの来店人数÷客席数
ともっと傾向がわかります。

またこういう公式もあります。
売上高=客単価×客席数×客席回転数

(客席回転率に関する予備知識)
●客単価が高いほど、客席回転率は悪い
(*ランチ→高回転傾向、ディナー→低回転傾向)

●平日は低回転、週末は高回転の傾向
(*複雑な料理は平日限定が効率が良い)

●低回転率の条件の日は「平均客単価を引き上げる」メニュー
 づくりが効果的になります。


負けない気持ちだけは離さないようにして
ちょっとだけ! 今日だけ! 頑張ってみましょう。

(了)

 










飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします