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オープンAIに聞いてみた「開業のコツ」=飲食店の困った!を解決相談所大分

AIアシスタントというオープンAIに聞いてみました。
飲食店を成功させる条件はどんな条件か?」

🍊AIの答えを検証してみた

<AIの答え1>
店舗の場所:地元の人々に紹介される場所選びをして、多くの将来の利用
       客を集める可能性がある場所を探す必要がある。
<検証>
 まったく大正解の回答です。しかし現実は、このような好適地は家賃も高く、資本力のある飲食企業が店舗を出しており、「空き店舗」がない状態です。仮にあったとしても、なかなか素人の方では、手に入れるノウハウはありません。

<AIの答え2>
メニュー:訪問者から期待される価格、フレーバーパワー、量などを満た
      すように、適正なメニュー決定ができる必要がある。
<検証>
 これも差しさわりない原則論的な条件の提示です。
価格、フレーバーパワー(意訳すれば、美味しさか)、ボリュームの三拍子
揃ったメニューを開発する。・・・まさに完璧な理論派!の答え。

あと、手作り感とか、ローラルごとに違う味の好みを取り込むこととか
ありますね。


<AIの答え3>
サービス:お客様に対し適切なサービススキルを取得し、満足できる絶妙
      なサービスを提供できるようにする。
<検証>
 この答えも実に完璧です。しかし、これを実現させることは至難の技。
実務的には、「お店ごとの平均客単価の高低」に準じたおもてなしレベルで
あれば、お客様の不平は原則として起こりません。
(中には100円の商品を買っても”自分はお客だ”と言いたがる人はいます)


<AIの答え4>
社会性:企業価値観などを鮮明に伝えることで、期待通りのブランド像を
     醸成していく必要がある。
<検証>
 吹けば飛ぶような零細個人飲食店が多い日本の外食産業の世界では、大手でもない限り「社会性」や「ブランド力」を標ぼうすることは難しいが、
平たく言って、「地元の方々に役に立つお店になる」ことは、どんなお店でも、頑張れば、できることと思います。

お店の価値を伝えるには、資金力も知恵も必要であり、お客様の期待が
「リーズナブルプライス」に向くようであれば、首を絞める結果になります。
 提供する商品価値に見合った価格設定を「当たり前」と思っていただける
お客様づくりをする必要があると思います。


<AIの答え5>
Aha!体験:独特な経験を提供することで、顧客が再度訪れるようなハイで
      な値段設定さえ見合う良い価格感覚を持たせることができる。


<検証>
 これは勉強になりました。
アハ体験➡「あ、なるほど!というひらめきの体験」の意味でした。

考えてみれば、
★知っている食材で、今まで全く食べたことのない味わいの料理を体験
★今まで食べたことのない食材を使った未知の料理体験
★知っている動植物の食材で、今まで使っていなかった部位を活用した
 新しい料理の体験

こういう料理を出してくれる飲食店は「先進的」で素晴らしいと思います。
きっと、話題のお店になりますね。


🍊私が考えた開業が上手くゆかない条件
 「ダメ5」を公開

ダメ1:開業者本人 起業の発端はどこにあるか?
 一番多いのは、「趣味の延長でお店を始めること」。
心の中では、売上が生まれれば、経費も生まれて、それが事業として
成長する仕組みになってゆくことを思い描いていない。

 投資額が多いほど、やめるにやめられない。
こんなに大変なら開業しなければよかった」が多くの人の本音。

開業して成功する人は、最初から事業を行う考えをしており、
苦難があってももう折り込み済みです。

ダメ2:立地選び 開業の飲食業態と立地がマッチングしていない?
 多くの人は、「立地」は立地で選び、「開業したい飲食業態」は、
飲食業態として、全く別々に考えている。

★立地が先に決まれば、その立地の前を通行するお客様しか来店しない。
 まず、これがわかっていない。
★飲食業態が決まれば、その業態を利用してもらえる客層のいる場所に
 開業する方がいい。
 (魚が群れているところに釣り糸を垂らすのと同じ原理だ)

ダメ3:業者選び 一過性業者と継続業者がある
 素人で年齢が若いほど、この一過性の業者さんに騙されやすい。
今まで聞いた言葉。

★不動産業者さん・・・大半が開業までのお付き合い業者
 「この物件なら、お客様のお店にぴったりの物件ですよ」
 (不動産物件の70%はどこか欠陥がある。ブスでも美人として売るのが
  腕利きの業者です)

★内装工事会社・・・開業月までしかご縁がない場合が多い業者
 「繁盛するためには、坪〇〇万円くらいかけないといけませんね」
 「予算的にはこちらですが、少し高くなりますが、こちらにも変更
  できます」
 (内装予算が20%膨らむ原因は、口車に乗ることと、下げるコツを
  知らないことに尽きる)

★飲食店の開業コンサルには2種類あります。
 ・開業月までの支援契約で撤収するコンサル
 ・開業後の6か月先、1年先まで支援をするコンサル
 ふつう、開業までは契約料が高く、開業後は契約月額が下がる。
しかも、開業後は、開業前の支援の良し悪しが検証されるので、「自信」が
あるコンサルしか契約の継続をしない。

半数以上は、開業月で完了するところが多い。

本当は、開業月は、「飛行機が滑走を初めて離陸する月」であり、
上手く操縦しないと「墜落する恐れ」がある月です。

嘘をつけない継続業者は、
食品などの納入会社、金融機関、税理士、開業後もお世話をするコンサルや
内装業者、厨房設備業者、店舗を担当する不動産管理会社など。


ダメ4:メニュー作り 売りたいメニューで売上づくりできますか?
 開業される方は、こんな料理を「売って」皆さんに喜んでもらいたいと
純粋に思っています。

 でもほんとは逆。
「売る商品」が売れるとは限らない。
店舗の立地する周辺のお客様のニーズに合った「買いたい商品」を売って
いれば、「買う」だけの話です。

「『売りたい商品で、なおかつ買ってもらえる商品』を作って売る」
というのが一番正しい答えです。


ダメ5:価格が安くないとダメ いつか商品価値が乏しいと切られます
 食材の値上げがこの先も続きます。
開業が上手くゆくか不安だから、「価格は抑え気味にしよう」は間違い

 低い売価を、商品価値を変えずに10円でも値上げすれば、客数が減る
恐れが出ます。

 食材の値上げを100%クリア(完全吸収)できない値上げを繰り返せば、
値上げのたびに、収益性が悪化します。
収益性が悪化すると、「商品価値」を上げる見極めができなくなります。

行き詰まった時は、
一旦没メニューにして、新規で似たメニューを新価格でデビューさせるべきですね。


オープンAIの登場で、フレーバーパワーという言葉とアハ体験を
学ぶ事ができました。
あくまでAIの知恵は参考として利用して、あくまで生きてる人間の脳が
いっそう活躍する時代にしたいものです。

人間の脳も機械と同じで、「使わなければ錆びるだけ」でしょう。

(了)






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