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【雑記】落語と私【沼】

社会人落語家の端くれの話

ということで、エッセイ?ま、本当に
雑記ですけど、
意外と♡をもらえたので
…10個以上は
もらえたことにしてる。ハードル低いね。

調子に乗って書いていこうかなーって
ま、そんなに長くは書けないです。
え?この前も言ったように
内容が薄いのです。

社会人落語家 中家すゞめ

落語&講談

良いでしょ、この羽織。
お召しなんです。想い屋さんの。
2021年春から秋
行きつけだった着物屋さんが軒並み撤退した。
後ろの荷物は私のじゃないんだよ。

というわけでね。
相変わらずの無駄話から始まりました。

第二回 沼

不倫というものは、
知らぬ間に身近な存在になるもんです。
会社の友だちが、
会社の友だちと不倫しまして。

(女友だち・彼氏あり)
「やっぱり彼氏が1番良いのに、
浮気しちゃうの。」
あー、この人には落語聞かせないとダメだな。

(男友だち・既婚)
「あっちが、言い寄ってきたから
付き合ったのに、突き放されて」
あー、この人にも落語聞かせないとダメだな。
つか、奥さんも子どもも居るのに。

とんだ権助提灯だぜ。

頭が確実におかしいのである。

あろうことかあるまいことか
女友だちを沼にハメようと決めた。

二子玉川の駅のカフェ。
仕事帰りに優雅にお茶をする。

「私を励ますために
どっか、遊びに行こう」
「そうだね…寄席に行こう」
沼の住人は沼に誰かを引きこみたいのだ。

「おもしろいの?」
「おもしろいよー落語ってさ
引きこもごもあってさ、大丈夫、安心して
イロモノって言ってマジックとか
漫才もあるから」
「漫才ってことはお笑いなの?
お笑い好き好きー。」
「そうそう、お笑いだよ」
言葉巧みに詐欺を働くのである。

なにせ、落語は1人喋りで
想像しなきゃならないし
世界観やサゲが理解できないと、
で?
ってなってしまうから。

お笑いでありながら理解しづらいのだ。
そのかわり、理解した時の爽快感は
何者にも変えられない。

だから、落語を
共有できる友だちであってほしかった。

「どう、寄席は楽しかった?」
「えー?わかんなかったー。
おじいちゃんだったしー。でも、
鏡仙三郎?ドキドキしたー。」
太神楽だけは理解したようだった。
靴だけ捕まえて、あとは逃げられた気分だった。


「最近、38さん、落語好きなの?」
男友だちが言ってきた。
不倫未遂の傷心はまだ癒えていない。
具体的には未遂ではないのかもしれない。
「あー、寄席行きますか?
今度、花形演芸会があるんで
チケット取りますよ。」
「行く行くー。」
飛んで火に入る夏の虫だ。

こうして落語犠牲者を増やす布教活動。

しかしながら、
友人の奇行に巻き込まれ、
私の心は次第に病んでいくことになる。

落語を平和に心の餌にしていた私が。
落語沼にハメてやろうと、
詐欺を働いていたバチが当たるのだ。

さあ、まだまだ序盤の序盤ではありますが、
お時間がいっぱいいっぱい!
この続きは、
また、気が向いたら!

落語初めてすぐの頃。
帯と帯の上のわしゃわしゃ、
想い屋さんです。
どんだけ好きなん…。

#エッセイ #エッセー #落語 #寄席
#不倫 #権助提灯 #二子玉川


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