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2021大阪大学入試問題二次試験 化学第3問解答解説

大学入試 大阪大学二次試験 化学の解答解説です。といっても2次試験は量が多いので,解いたところを解説したいと思いますので比較的取り組みやすかった大問3を。

個人的暫定的なものですので,随時訂正します。

問題はこちら。


I 元素分析 芳香族

大阪大2021-3


結構オーソドックスな元素分析。mmol(ミリモル)をうまく使ったほうが早い。Aについてはスムーズにいく。Bは,炭素の環境という表現がわかりにくいが,要するに「周囲の様子が同じ」くらいの意味で考えてOK

問4は特に問題ないが,問5の配向性は少しわかりにくい。トルエンからのトリニトロトルエン(TNT)の流れなどを踏まえて考えるのがいいだろう。


II 鎖式化合物

大阪大2021-3_001

C=CかC≡Cが一つあり,不飽和度2ということで

環状かつC=C 若しくはC≡Cのものの中から探すことになる。

Fはストレートに行けるが,Gについては「不斉もない,不飽和もない」とくれば普通は環状アルケンからの誘導を考えるのでどうしても不斉炭素原子が出てしまい詰まってしまう。しかし,「環状かつC=C」はなにもシクロアルケンだけではない。環の外にC=Cがあるパターンが一つあり,これがおそらく政界になる。

Hも少し考えにくく,C=Cが強い酸化でブチ切れることを知っておかないとなかなか厳しい。五員環でそれをやるとどうしても枝分かれが発生するのでシクロアルケンと確定する。



という感じで,大問3は比較的簡単でしたが,それほどほかも極端に難しくはなかったような…

ほかの問題も気が向いたらやります笑

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