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タイ一人旅小話 #2 初日から事件発生

初日、三大寺院を巡る途中でお腹が空いたのでそこら辺で見つけたカフェに立ち寄った。私は一人旅では食べたいものだけ決めておき、店はリサーチしすぎず見つけたとこに入る派である。そんなふらっと立ち寄ったカフェでの記念すべきタイ旅行1食目はパッタイとマンゴースムージーとなった。

そして美味しいご飯を黙々と食べていた時に事件は起きた。店員が茶色くてドロドロとした謎のドリンクを運んでいる途中、私の後ろを通る際に椅子につまずき転んだのである。彼はバランスを崩し、お盆にのっていた謎のドリンクは私が着ていた真っ白のカーディガンにぶちまけられた。店員が呆然と立ち尽くす中、店長的な女性が出てきて「sorry!sorry!」と連呼し、カーディガンは回収されどこかに持っていかれた。
この時の私は寺院巡りで疲れていたし、異国の地で慣れない英語(タイ語に関してはコップンカーしか知らないし)で怒るほどのエネルギッシュさは持っていなかったので、まぁいいかという謎の余裕で普通にご飯を食べ続けた。今思えば落ち着きすぎている。

ご飯を食べ終わって改めてカーディガンの行方を聞いてみたら、急いで洗濯しているという。洗濯が終わるまで待つことになったが、こういう予定通りにいかない感じもなんだかんだ好きだし、計画が破綻しても気楽でいられるところが一人旅の良さだと思う。
この時かなり歩き疲れていたし休憩にちょうど良いなとさえ感じていたので、正直そんなに怒っていなかったのだが、店長的な女性は足止めしてしまい申し訳ないと思ったのだろうか、洗濯中に私の肩をひたすらマッサージしてきた。「これがタイ式マッサージだ、HAHAHA」と笑っていたが、ドリンクをぶちまけたにしてはフレンドリーすぎやしないか?

そうして肩がいい感じにほぐれた頃、若干湿った状態でカーディガンが返ってきた。カーディガンの汚れは綺麗に無くなっていたし、もう待つのも飽きたので若干湿った状態でも妥協し店を出たが、今思い返してみると洗濯後に何故か得意げだったあの転んだ店員にはモヤッとボールを投げたい。

そんな波乱の幕開けで始まったタイ旅行。正直、海外一人旅に多少の不安を感じていたが、いきなりこのハプニングに遭遇したおかげで「まぁこの先もなんとかなるかな」というポジティブ感情が芽生えた気がする。

あと、ここで食べたパッタイは初パッタイにしていきなり好きな食べ物ランキングにランクインしそうなくらい美味しかったのでこの店に入ったことに後悔はない。

激うまパッタイ

※ちなみに私はしょっちゅう好きな食べ物が変わるので、好きな食べ物ランキングなどあってないようなものである(詳しくはこちら↓)



続く。

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