前から来る人を上手に避けられない理由がやっとわかった話

街なか。駅。横断歩道。

ここ最近はこのような人ごみに行くことはまずないが、いつもなら外出すれば必ずと言っていいほど"自分の進む方向のちょうど延長上から人が来て、上手くよけて進まなければならない"というシチュエーションを体験する。

わたしはこれが、絶望的に下手だ。

いや、下手ってどういうこと?と思うかもしれない。どれくらい下手か説明すると、

・正面から人が来たら、1回でよけられることはまずない。

・なぜかわたしも相手も、むかいあって横幅跳びのような動きを必ずする羽目になる。横幅跳びとは、小学生の頃になぜかたくさんやらされた、いかにすばやく左右に体をうごかせるかを競う、あれである。

・そして大体、相手が"え?"というあきらかな困惑の表情をこちらに向け、横幅跳びが終わってやっとそれぞれが行きたかった方向に進む。

これくらい、下手。

ちなみに今日もスーパーに行く途中の道でお兄さんと軽めの横幅跳びをしてしまった。お兄さん、困惑。ごめんて。 

一体なんでいつもこんなことになるんだ、、と電車通学を始めた中学生の頃から疑問に思っていた。まあ、いつかは慣れるだろうと思っていたら気がつけばハタチになっていた。むしろひどくなっているようにすら感じる。

毎回気になっていたのは、相手が必ず"困惑"していることだった。怒りでもなく、いや、怒りも少しある人もいたが、大体が"困惑"なのだ。

このことから、人とすれ違うたびに横幅跳びをするハメになる原因は、私にあることはなんとなく確信していた。

まあほとんど毎回横幅跳びしてる時点でどう考えても原因は私やんけって今気づいたけどね。

だが、具体的に何がどう悪いのかが見当もつかなかった。自分には"人をよけるセンス"みたいなものが致命的に欠けているのだろうか?中学生の頃から、通学のたびに自分に対してこんな不安を漠然と感じていた。

しかしその原因が最近わかった。それは、、


"前から人が来たときに、よけるのではなく、むしろその人に向かって行っていたから"

(チコちゃんボイス)


そう、私はそもそもよけようとしていなかったのだ。え、意味わからんって?怖いって?まあまあ落ち着いて。私もこれに気づいたときすごく自分が怖かったいやサイコやんけ!!!って思った。けどこれわざとじゃないんです。ほんとに。ちょっと聞いていっておねがい。

まず、目の前にだれかが来たときに自分がどういう状態になるかっていうのを考えてみた。そして、わたしは最初にその相手に注目、(ここまでは良い)その注目した状態のままの状態で歩き出そうとしている(!??)ことに気づいたのだ。

これはちょっと上手によけられるタイプの方にお聞きしたいのだが、そのような方は前から人が来たときにあ、前から人が来てるな〜と認識はしつつも、けれど私はこっちの方向に向かいたいんです〜と、行きたい方向へ歩もうとする、のではないだろうか?

これは完全に推測、私にはわからない感覚なのでぜひ教えてほしい。

よけるのが上手な方タイプがこのような感じだと仮定して、よけられないタイプの私はあ、前から人が来てるな〜と思ったらその人に意識を集中、もちろん目線もその人にロックオン、そして歩こうとするが意識は今向き合っている人にいっているため、もちろんその人自身に向かってに進もうとする。

よって、相手が右側に避けて進もうとしたら私も右に、相手が左側に進もうとしたら私も左に、と。

お気づきだろうか。対面横幅跳びの完成である。そら、相手も困惑するわな、進みたい方向を妨げてくるんだもの。よくわたし、怒鳴られたりしなかったな。そして、今までわたしと横幅とびをぜざるを得なくなった人たちにシンプルに申し訳ない。怖かっただろうに。

わたしにはadhdとHSP気質の両方が見受けられるのだが、その影響もあるのではないかと推測している。よけなければいけない相手を逆に意識しすぎてしまう点は、adhdの過集中。相手の行きたい方向を敏感に感じとり、瞬時に食いとめられる点はHSPの共感性が関連してるのではないだろうか。あくまで推測だが。

こう書くと、私には横幅跳びゲリラー(?)の素質が備わりすぎていることがわかる。

ここまで分析してみた上で、改善策を考えてみようと思う。主な原因はやはり、"相手へ意識ロックオンしすぎ"だろう。そこで、"自分の意識を相手ではなく進みたい方向に向ける"ことから始めてみようと思った。

けどなんだか、そんな一筋縄ではいかないような予感もしている。なんせ中学から8年近く相手の行きたい方向を感じとり、さまたげる、というのをなんならほぼ毎日やってきたのだから。もう、もはやクセ、というか習慣みたいになってしまってるのではないだろうか。

まあ、気長に取り組んでみよう思う。次に外に出ることがあれば、ためしてみて結果をまたお話しできれば。

そして、もし私と同じようにうまく人をよけられないことで悩んでいる人になんらかの気づきを与えられれば、それほどうれしいことはない。



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