見出し画像

芥川賞受賞作・候補作全部読む(適宜更新)

2023年12月14日から開始。
読んだ作品を書いていきます。
・は受賞作。読み終わった作品には一言感想を書きます。

156/2016/下
・山下澄人『しんせかい』
パーっと読めてしまうのだけれど、胸に残るものがある。でも、それはうまく説明できない。

加藤秀行『キャピタル』
岸政彦『ビニール傘』
古川真人『縫わんばならん』
宮内悠介『カブールの園』

162/2019/下
・古川真人『背高泡立草』
木村友祐『幼な子の聖戦』
高尾長良『音に聞く』

千葉雅也『デッドライン』
大学院生が自分のことについて悩み、かつそこに何か意味を見出そうとするのはよくあることなのかもしれない。

乗代雄介『最高の任務』

165/2021/上
・石沢麻依『貝に続く場所にて』
・李琴峰『彼岸花が咲く島』
くどうれいん『氷柱の声』
高瀬隼子『水たまりで息をする』
千葉雅也『オーバーヒート』

166/2021/下
・砂川文次『ブラックボックス』

石田夏穂『我が友、スミス』
主人公が決勝のステージでどんな景色を見て何を感じたのかを知りたいと思った。
女性的女性という「別の生き物」に擬態することはできても、成ることはできなかった主人公に共感した。

九段理江『Schoolgirl』
島口大樹『オン・ザ・プラネット』
乗代雄介『皆のあらばしり』

167/2022/上
・高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』
労働によってすり減っていく心を埋めるピースとして、芦川さんが作用していた。芦川さんみたいなタイプの人が身近にいたことがあったので、そこまで芦川さんを怖いとは思わなかった。こういう人いるよねという感じ。

小砂川チト『家庭用安心坑夫』
主人公の切実さが丁寧に描かれていた。色々な読み方ができると思うけれど、この小説は主人公が家に帰る途中で坑夫に会いに行く妄想をしていたら、家のドアの前まで来ていた(そこで現実に気づく)みたいな体験を描いたのではないかと思った。

鈴木涼美『ギフテッド』
年森瑛『N/A』
山下紘加『あくてえ』

168/2022/下
・井戸川射子『この世の喜びよ』
・佐藤厚志『荒地の家族』

安堂ホセ『ジャクソンひとり』
ジャクソンを探すのではなく、ジャクソンが集結して集合体を形成していくのが面白かった。

グレゴリー・ケズナジャット『開墾地』
鈴木涼美『グレイスレス』

169/2023/上
・市川沙央『ハンチバック』
 あのラストシーンはあった方が良いと思う。あのラストによって、「当事者」という立場が一気に相対化された。

石田夏穂『我が手の太陽』
児玉雨子『##NAME##』

千葉雅也『エレクトリック』
 ストーリーが面白いというより、文章が読みやすい小説だった。

乗代雄介『それは誠』

170/2023/下
安堂ホセ『迷彩色の男』
川野芽生『Blue』
九段理江『東京都同情塔』
小砂川チト『猿の戴冠式』
三木三奈『アイスネルワイゼン』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?