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「年長者」は「邪魔者」ですか! ~論語(学而第一(2)) 381(さわいち)ブログ vol.28

3/10(日) 晴れ☀
私が勤める会社の業績が伸び悩んでいます。かつての勢いを取り戻そうと必死です。

今から数年前に人事制度が改定されて、役職定年が早まりました。
年下の上司が年上の部下を率いる部署が増えてきました。
業績回復の担い手が若手に移っています。

私もチームリーダーです。
チーム員の約1/3が私よりも年上です。
仕事上、言いたくないことも言います。
仕方がありません。仕事ですから。
しかし、人は感情の生き物です。
年下に指示されるのは面白くありません。

年功序列と元々縁がない職場では、上司が年下で部下が年上でも自然と受け入れるのだと思います。
私が働いている会社は数年で急激に変化しました。かつては年功序列でした。
役職定年を迎えても会社に残る人が、かつて役職者であった頃と同じ態度で振る舞うことが多いのです。
急激な変化を受け入れることが出来ない軋轢が蔓延しています。

私はBOSSから「年長者を甘やかしている」と指導されたことがあります。
バランスをとってチームを運営していると自負していたのに残念です。

論語の中で有子は年長者を大事にすることを説いています。
これは農耕民族の思想であって、狩猟民族は仕事が出来て体力ある若者を称えます。
東アジアの国々は農耕民族です。

戦乱の世では、戦いに勝つため、強いものが先頭に立ちます。
しかし戦乱の世がいつまでも続くわけではなく、世を平定する必要が出てきます。
我が国では信長、秀吉、家康の時代から「論語」が学ばれてきたと言います。
世の中を平定した後のことを考えていたのだと思います。

会社が実績を伸ばすため、様々な改革が行われています。
やがて落ち着きを取り戻した時、今のやり方を振り返って、正しかったと思えるのでしょうか。
目先の利益に囚われないことが大切です。

思想を語り、何を目指しているのか、これを語らなければ人は納得しない気がします。

世の中が急激に変化をして、人生の先輩から学ぶ姿勢が、例え一時的であっても廃れているように感がします。
 
皆さんはどのように思うでしょうか。
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有子曰「其為人也孝弟、而好犯上者、鮮矣。不好犯上、而好作亂者、未之有也。君子務本、本立而道生。孝弟也者、其為仁之本與」
ゆうしいわく、「そのひととなりやこうていにし、しこうしてかみをおかすをこのむもの、すくなし。かみをおかすをこのまずし、しこうしてらんをおこすすをこのむものは、いまだこれあらずや。くんしはもとをつとめ、もとたてしこうしてみちなる。こうていなるものは、それじんをおこなうのもとか」
(訳)
有先生がおっしゃった。「父母や兄姉など、家庭の中の年長者を大事にする者が、社会で尊敬されている人や、よその年長者を軽んじることはめったにない。
目上の人を大事にする者が、社会の秩序を乱すようなふるまいを好むなど、いまだかつてあったことがない。
君子は重要な一点に力を注ごうと務め、根本を固めることで、つきない道を作り出し、大事な物事を発展させていくものだ。
家族を大事にすることを根本とし、その精神を発展させていくと、やがて世の人々全てに対し、仁愛に満ちた行いができるようになるのではないだろうか?」
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今日も素敵な一日でありますように✨


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