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出版社の中の人になって思うこと

こんにちは。メディア事業部の粕谷です。

すばる舎の公式ツイッター・アカウントを運営しています。つまり「出版社の中の人」です。

5年前、入社してすぐに担当になりました。ツイッターだけでなく、Facebook、インスタグラムも運営しています。公式アカウントは複数人で回すこともあれば、ひとりで担当することもありますが、弊社の場合は、後者でした。

全然フォロワーがいない

担当して驚いたのが、全然フォロワーが伸びないこと。インスタに関してはもともとほぼ稼働していませんでした。

個人でSNSをやっていたものの、公式アカウントの経験はなし。最初は「SNSでしょ? ま、気楽にやればいいか」なんて気持ちでした。個人でSNSをやると、投稿すればそこそこの「いいね」はつくし、たいして難しいものではないという認識があったからです。

前任が男性の担当者だったので、ツイッター上では「ボク」という一人称をそのまま引き継ぎました。

「ボク」のアカウント、全然伸びない

新刊の情報、セールのお知らせ、書籍の内容紹介など、出版社のアカウントはわりと多くの情報をSNSで流すことができるので、日々情報を投稿していましたが、これがまた全然「いいね」がつかない。

公式アカウントの難しさを思い知らされました。

公式とはいえ自分の「つぶやき」が完全に他のつぶやきに押しつぶされ、スルーされていくのを見るのは、悔しいものでした。

なんとかして、目にとめてもらえるようにならないか。

人気の公式アカウントを参考にしたり、SNSについての記事や書籍などを読みあさりました。「あ、こうすればいいのか!」と思うと、どんどん実践してみました。

とある公式アカウントが「お八ようございます(つ○八さん例)」など挨拶に企業名を入れていたのをみて、「おはようございますばる舎」というのもやってみました。だんだん恥ずかしくなって、やめました……。(他の公式アカウントから「いいですね、それ!」なんてお褒めの言葉はいただきましたが……)

ちょっとずつ見えてきた「やり方」

そんなこんなで、試行錯誤をしていくうちに、フォロワーさんが欲しい情報は「役に立つこと」「面白いこと」「親しみ(共感)がもてること」というのも、だんだんわかってきました。

「親しみ」を出すには、自分の言葉で、自分が思ったことを素直に書こうと思い、今まで使っていた「ボク」という一人称をやめました。

だって私、普段「ボク」なんて使わないから。

自分の言葉でつぶやかないとアカウントに「心がこもらない」。そして「いいね」もつかないんです。

不思議な世界、公式アカウント

ツイッターの公式アカウントは、公式同士でコメントをやりとりしたり、ツイートをシェアしあったり、はたまた共同でフォローキャンペーンを行ったり、ということがあります。

積極的に他の公式アカウントと絡むことが求められます。(たぶん)

公式アカウント同士でこっそりサークル、もしくは密会?があるんじゃないか、と思うくらい、皆さん仲良くされています。不思議な世界です。入れてもらいたくて、ちょっと頑張ってしまおうかと思う自分もいます。

人気公式アカウントのシャープ先輩やタニタ先輩は神のような存在で、絡んでもらえたら、それは奇跡のようなことなんだとか。

地味な中の人の仕事。だけど頑張る。

書籍をひとりでも多くの人に知ってもらうために、日々奮闘しているのですが、中の人の仕事は地味です。特に脚光も浴びません。

「面白い!」と思ってつぶやいたことが完全無視されることもあります。そんなときは、そっとツイートを消したりします。

そんな繰り返しですが、たまにフォロワーさんから「この本、気になります!」などコメントをいただいたり、社内の編集者から「投稿ありがとう」など言われると、俄然やる気が出たりします。

どこがゴールかもわからず、日々走っている状態ですが、ネット上で読者と一番近いところにいるという自負を持って、これからも中の人をやっていきたいと思います。

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