エッセイ『遂にゲットした憧れの、オニツカタイガー!』
6年振りの日本。6年前に欲しかったけど時間がなくて断念したもの。
こんなのも。
と、いうことは置いといて、あの日本のテレビにおける食べ物への執着はなんだろう? チャンネルをガチャガチャ回していると、必ずどこかの局で食べることをやっている。3つの局で同時に食べ物のことをやっていたこともある。
さっき海外取材ものを観ていたら、現地でみんなでレストランに入って食べていた。ドラマを観ていてもみんなで一緒に料理をしている。
今、現在は熱海の最新不動産物件みたいなのをやっているけど、やっぱり地元の特産品が出て来る。食べるものばかり。
日本人って、心が侘しいの? 淋しいから食べ物が観たいの? そうとしか思えない。出演者みんなで物を食べている場面を観ると安心するの? どんなに美しい女優さんだって、物を食べている口元は醜いものだと私は思う。
オニツカタイガーで靴を買うと、タイガー模様の屋台で肉まんを食べさせてくれる。
そこは表参道。日本のメーカーのランニングシューズを見付けるのは至難の業。
今のそれは食べることだったね、肉まん。でも、知らなかったからさ。食べさせてくれるなんて。
ここは北陸だから海の物が美味い。まだ本当に美味しい寿司を食べていない。
今のも食べる話だったね。食欲、睡眠欲、性欲。。。。
今、この瞬間はテレビで食べるところはやってない! と興奮したら、今度はコマーシャルで食べることをやっている。
これはね、日本に住んでいる人は気付いてないと思う。
それからね、両親の住んでいる家では、キッチンの水を出すレバーが、下に向けると水が出て、上に向けると水が止まる。普通逆だよね。同じ家の風呂場では、上に向けると水が出て、下に向けると水が止まる。
これにやっと慣れた頃、自分の家に帰ることになって、今度はあっちのに慣れるのに時間が掛かる。
それから、それから、お辞儀のこと。日本のお辞儀の文化。
今回は前回に続き全日空さんだったんだけど、乗り換え地点のバンクーバーで、搭乗口が開いた瞬間に、15人くらいいたスタッフ全員が揃って深々とお辞儀をした。
結構、私はびっくりして、後で黒人の女性スタッフに、さっきのお辞儀はグレートだったね、と褒めたら、あれはあなた達の文化でしょう、と笑われた。
そうなのかな、まあ、そうだよな。いつでもどこでも日本人はお辞儀をしている。そういうことはすっかり忘れていた。何度も何度もお辞儀する。私も随分やっている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?