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3つの和

3月に入ってから私の環境は以前より微妙に変化し、それから3か月が経過した。その間の自分と、それ以前のわたし、どちらも「じぶん」ではあるが、ここ数日「以前と以後」と「以前のまた以前」をしっかり復習した結果、また一歩進化した気分で軽やかな気持ちを持っている。


2020年3月以前の私を思い返してみると、2018年後半戦は想像を絶する苦しみの中にいたが、渦中の私を一つ一つ立て直し再生してから、2019年後半戦からは、自分が身をおく「今ここ」を幸せに感じるようになっていた。今年の3月時点では「おひとりさま」を満喫しながら、自分の感興に従って行動していた。そんな中で小さな変化が私の身に起こった。


今の私に至るまで私が執着していたもの、最後の最後までどうしても手放せなかったもの、それは、2018年後半から自分が歩いていく道の「灯り」となっていたものだった。私はそれを頼りにここまで歩いてきたが、実はそれが私の存在の自由を縛っていた最後のものだということにようやく気づくことができた。


それを手放した瞬間、私の中にある声が響いた。
「3つの和」
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一つ、今ここ

一つ、尊重

一つ、調和
ーーーーー☆

一つ目の「今ここ」とは、人間関係において互いの今ありのままを見ること。

二つ目の「尊重」とは、何かをしてあげる・してもらう、ではなく人が人を尊重しながら共に関係性をつくりあげていく意識をもつこと。

最後の三つ目、「調和」
これは、今ここから次のステージへ向かうための試練となるものでもある。


人間関係には、自分が存在、自分以外の他者が存在する中で成立している。この関係性には、各々の存在の中に様々なものがへばりついている。自分がまとっているその一つ一つをしっかり見つめ、自分にとって何が大事なことなのか、何が大切なのか、そういったこれから先の自分の存在を前提にしっかり考え、この先何を手離していくのか?自分から何を切り離すのか?それを選び取り、行動にうつしていく。
足し算ではなく引き算を行っていくということだ。逆の発想ともいえる。


このプロジェクトは、「今ここ」を見て尊重しあい、そして、「その先」へ向かっていくためのもの。自分が選択した人間関係をより心地よいもの、強固なものへ整えていくためには、そこに関係するすべての存在の自律や自立を促すためのモノであって、全ての人にとって試練となり、努力や忍耐、頑張りが必要となってくる。
それらをしてでも自分が大切にしたい人間関係なのかどうか?そこを見極め、それを決断するのは自分自身だ。


このプロジェクトを提案遂行するには大きな不安がある。その上決断と勇気も必要だ。なぜなら、自分が選ぶ人間関係の相手が、非常に大きな試練を背負ってまでこの関係を選ぶかどうか分からないからだ。下手したら相手はこの試練から目を背けるかもしれない。するとその時点で「はい、終わり」になってしまう。不安だからといって諦めるのか、逃げるのか?

自分自身に問う。次こそは逃げたくない。この提案をしない事は、自分が持つ不安や恐れから逃げる事であって、自分の成長をそこで止めてしまうことになる。不安を勇気に変え、数年かかって見つけた真実を信じ、己の道を前を向いて歩き続けていきたい。


こう思えたとき、一番大切なものを失うかもしれない不安を乗り越える事ができる。私の灯りは燃え続けるのか?消えていくのか?どちらに傾くかは分からない。それでも、一番大切なものを手離してもいいと思えたとき、私は真の自由を手に入れたことになるのだと思う。


ベースとなるものは、「おたがいさま」であって、「わたしはわたし。あなたはあなた。」だった。

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