私が「いまの会社に入った理由」を聞かれたら答えていること

written by 病院建築note@医療機器出身のゼネコン社員

「数あるゼネコンの中で、当社を選んだ理由は何ですか?」
「当社でなければならない理由は何ですか?」
この質問は採用面接で必ず聞かれると思います。自分が面接官だとしたら、応募者に聞いてみたい質問です。

入社してからも上司や同僚から度々聞かれるのですが、私はいつも下記のように答えています。採用面接のときからいままで内容はほぼ変わりません。

私の転職理由についてはこちらをご覧ください。面接ではもっと具体的に話していますが、話したことをほぼそのまま書いています。


■数あるゼネコンの中でも、当社でなければならなかった理由

大きな理由は2つありました。

①業界内では病院建築におけるブランドイメージを確立しているから


当社は40年以上も前から他社に先駆けて病院建築専門の部署を設立して成果を上げてきました。またその技術を世界に輸出するという成果もあげています。

そういった会社で私の転職理由である「より多くの方の健康に関わりたい」という思いをこの会社で実現したいと思いました。

「業界内では」と書いたのには理由があります。
私は医療業界にいましたが、選考を受けるまでは当社が病院建築においてブランドあることは全く知りませんでした。仲の良い先生や事務の方も当社の実績を認識していませんでした。

私が医療機器メーカー時代に担当した病院は他社の施工ばかりでした。

大学病院の理事長など発注権限のある方は当社のブランドを知っているのかもしれませんが、一般の医者、看護師からの認知度はまだまだ低いと思います。

私は医療機器メーカーで複数診療科に渡り病院組織全体に関わってきたので、当社の良さをそのまま病院に持ち込むことができると思いました。

②求める人物像やミッションに他社と決定的な違いを感じたから


ゼネコンへの転職を意識してから、全てのゼネコンの求人を調べました。
その中で当社だけが「病院建築の営業担当」を「医療施設への営業経験」を条件に募集していました。

ほかのゼネコンは単に「建築営業」だけを募集しており、条件は「プラント営業経験者」「サブコンでの営業経験がある方」「一級建築士」等でした。

これはゼネコンの中で当社だけが、病院の現場に寄り添い、病院のための提案ができるゼネコンだからだと思います。求められている仕事やミッションに他のゼネコンとは決定的な違いを感じました。

施工している病院の見ても「医療機器の稼働効率を上げる診察室」や「看護師の移動距離が少ない効率的な病棟」を現場の方々とと一緒に作り上げており、これまでの医療機器営業としての経験を最も活かせる会社だと思いました。

■入ってみて実際どうだったのか?


私の場合、最初の半年は勉強のために一般建築の部署に配属されました。オフィスビル、店舗、工場などを担当する部署です。ここでは建築業界の社風にどっぷり浸かりました。

会社全体の受注額に占める病院の割合は数パーセントしかなく、一般建築と大きな差があります。あくまで会社のメイン事業は一般建築です。

この期間は会社の事業や伝統を理解する貴重な時間でした。大変な経験もありましたが、これを経験できたことは財産です。

いまの病院建築の部署に来てからは、大きなギャップはありませんでした。建物を作るだけではなく、移転候補地の市場調査や事業計画の策定から病院建築に関わることができます。

また現場に何回も足を運んで、看護師の方の意見を取り入れた病院作りをしているのは想像以上でした。

私の上司は元々病院の設計経験が長い方なので、色々な側面から病院を知ることができます。

予想と少し違ったのは、医療業界からの転職者が私だけだたということ。割と大きな会社なので、MRや医療機器、医療コンサル出身者の中途入社仲間がいるかな?思っていたのですが、いまのところ医療業界出身者は私だけです。

もっと医療業界出身の様々はスキルを持つ仲間が増えて、これまで以上に「病院で働く人々や患者様のための病院作り」ができるとよいです。

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hospital architecture note
mail:07jp1080@gmail.com
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同じように病院建築に関わっている方、ご質問がある方がいましたら、是非メールで情報交換させて下さい。ご返信させて頂きます。

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