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意志力には限界があります。「やる気スイッチ」を自分で作ってみましょう

ダイエットに限らず、目標を立てた後に「やる気」を維持するのはなかなか困難なことです。その時の状況に反応して自然とわいてくる「感情」がそう簡単にコントロールできないように、都合よくいつどんな時でも意のままに「やる気」が現れてくれることなんてありません。「やる気スイッチ」なんて、そもそも存在していないようです。


😉「やる気スイッチ」は探さなくても自分で作れます。

車を例に考えてみると、人間でいう「やる気」にあたる「エンジン」は、車のキーを回さないとかかりません。(高級車は指でボタンを押しただけでかかるようですが、この場合も指で押すという動作が必要ですね)

つまり人間にも、「エンジン」をかけるために「キーを回す」と同じような「しくみ」を作る必要があります。これが「やる気スイッチ」です。

この「しくみ」は、「きわめて簡単、もしくは好んでする行動」にしておくとしくみが習慣化されやすくなります。

あらかじめ決めておいた目標を実行するために都合の良い「しくみ」を、「今日はやろうかな、どうしようかな」と迷い始める前に行動に移し習慣化させます。

例えば、「毎朝、英単語を10個覚える」という目標を立てたとしましょう。

次の日から、朝起きたらすぐに机に向かいます。これが「車のキーを回す」にあたる「しくみ」であり、この目標を実行するための「やる気スイッチ」です。

ベッドから机までの距離が近ければ近いほど、この「しくみ」は心理的・物理的ハードルの低い「きわめて簡単な行動」となります。

そこには、寝る前に用意した単語カードと筆記用具があらかじめ用意してあります。あらかじめ用意しておくこと。これも「しくみ」の一つです。この程度の「しくみ」に意志力や感情は必要ありません。ただ忘れないように毎日同じタスクをこなすだけですからね。

机に向かい、なんだかまだ頭がすっきりしないけれど、とりあえず今日は1個だけでもいいからと覚え始めます。(車のアクセルを最初にひと踏みします)

すると、はじめは1個だけのつもりだったのに、せっかくだからもうちょっとやってみようかなという気になって、結局10個覚えてしまいます。(アクセルを踏めば、車は勝手にスピードが出てきます)

時には、本当に体調がすぐれず、1個がやっとの場合もあるでしょう。

それでも、ゼロ個より全然「マシ」ですし、なにより、体調が悪いのにもかかわらず、朝イチで机に向かったのですからすごいことです。それを、布団の中で「今日は気分がイマイチだなぁ。やるのやめようかな。どうしようかな」と考え始めたら、100%なにもやりません。

😍朗報 「やる気スイッチ」は、自分だけの「しくみ作り」によって手に入れられます。


そして、その「やる気」を維持せさせるのが「意志力」だとしましょう。

😩 悲報 「意志力」ってものすごくエネルギーが必要なんですよね。

この、ものすごくエネルギーが必要な「意志力」を自分ひとりの力だけで強靭なものにできるのは、前にも登場した「ほんの一握りの超人」だけです。

なので、凡人である私たちはせっせと「しくみ作り」に専念し、「やる気スイッチ」を手に入れ、その「しくみ」にそってたんたんと行動することにします。しくみ作りにはもちろん他人も協力してもらいます。

例えば、健康維持のために週2回のウォーキングをするという目標を立てたとします。そもそもウォーキングが好きな人以外は、続いても2~3週間で外が寒くなれば今年はもう終わりとなります。

そこで、あまり外にでたくない人は、ウォーキングに「歩きながらのおしゃべり」と「1キロ先のスーパーで好きな銘柄のビールを一本買う」をセットにしてみます。「おしゃべり」も「ビールを買う」も「好んでする行動」です。

「友達としゃべりながら」だけでは「しくみ」としては弱いので、もう一つ「ビール」もセットにします。ビールを買ったのだから、気合いを入れでウォーキングからジョギングに切り換える必要もありません(帰ってすぐにビールを開けられなくなります)

友達も一人だけではその人が都合悪くなったとき、絶対に「今日はやーめた」になるので、欠員が出ないように何人かに声をかけましょう。

私はビールを飲まないので、家族全員分のメルカリ便を一駅先のコンビニまで出しに行きます。メルカリ便が無ければ、明日のパンかスイーツを買いに行きます。一つの行動に対して「しくみ」は必ず2つ以上作るとよいでしょう。

友達5人と従妹と娘に協力してもらっていて、これだけいれば何とか週2で回せます。ちなみに、私はウォーキングもジョギングも全く好きではありません。なので続けるために「意志力」はほとんどあてにならず「しくみ」だけが頼りです。

しかし!だいぶ習慣になってきたところでコロナがやってきたので、友達と会うのは控え「しくみ」を根本から見直し、生協をやめ、お客さんが少なくなる夜の8時以降にリュックを背負ってスーパーに買い出しに行くことにしました。私にとってスーパーの中をうろうろすることは「好んでする行動」です。

距離は短くなりましたが、背中にかなりの負荷がかかるので、消費エネルギー量は以前と変わらないということにしてあります。

何度も車を使いたくなる衝動にかられましたが、「しくみ」の一つに「部屋着は全てトレーニングウェア、ランニングシューズは常に玄関の目立つところに出しっぱなし」というのを作りましたので、いかにもこれからジョギングします的な上下とナイキのシューズで玄関を出たら車に乗り込む気にはなれず、結局そのまま歩いてしまうことになります。


😘今日のまとめ 

「やる気スイッチ」は「しくみ作り」によって手に入れられます。また「しくみ作り」によって「意志力」に頼らない習慣を身に付けることができます。


あてにならない「意志力」を頼りにしても、好きでないことは続きません。

それに「しくみ作り」って、やってみるとけっこう楽しいものなんですよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


 ではでは また。みなさんの健康を願って。


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