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【Schooでの学び】日本の子ども全員が平等に教育が受けられますように。

〇はじめに

日本は、いまだに教育格差が存在する状況です。家庭の経済事情により大学に進学したくてもできない子や塾・予備校に行けない子もいます。全ての子どもたちが平等に教育を受けられる為には非認知能力と第三者の支援が必要になってきます。

1.教育格差の実態

日本にも貧困家庭が多く存在し、教育や生活で格差が生じています。
大学進学率でみると、全世帯で70%。内訳として、ひとり親家庭が40%、生活保護世帯が30%、児童養護施設に通う家庭が20%です。
このように、大学進学率に格差があることが言えるのではないかと思います。
年収面からすると、高校卒業後、就職する人が低所得者家庭に多く、高所得者家庭だと少ないのが現状です。

2.子どもの貧困の現状

日本では7人に1人の子どもが相対的貧困(外の目から見えずらい貧困状況)です。ひとり親家庭の場合、2家庭に1家庭が貧困であり、OECD(経済協力開発機構)加盟国ではワーストレベルの状況です。
教育面では自然体験活動や部活動等の課外授業が少ないです。
生活面でも親が子どもと過ごす時間が少ないです。親は生活・お金の為にたくさん働くことに手がいっぱいだと考えます。
このように、家庭環境が良くない状況にあると子どもの成長に格差が激しくなってきます。さらに、「悩みを相談できない」や「得意なことがない」等の人間力の面が低いと、格差が生じます。これに対して、やり抜く力がある、自制心がある等の人間力が高いと学歴や年収も高くなると言われています。

3.教育格差をなくすための6つの非認知能力のトリセツ。

自己肯定感、好奇心、自己効力感、やり抜く力、自制心、社会的適正が6つの非認知能力です。家庭でも実践できるのでご紹介します。

〇教育格差をなくすことができる6つの非認知能力について
①自己肯定感
<方法>:親の愛情を受けること。虐待はダメ。
<例>:抱っこする。
②好奇心を持つ
<効果>何かに興味関心を持って没頭するようになる。言い換えれば、勉強や仕事に前向きに取り組めるようになる。
<方法>:遊びや旅行等の体験機会を得ること。
③自己効力感
<方法と効果>:小さな達成体験を積み重ねれば、「やればできる」と思えるようになる。
<例>:成功体験として自転車を補助輪なしで乗れるようになったことで達成感を味わえる。
④やり抜く力
<方法>:目標に向かって諦めずにやり抜く経験をする。
<例>:習い事
そろばんの暗算や珠算に合格できた。水泳を早期に辞めずに泳げるようになった。
<効果>:習い事で得た達成感は勉強にもつながる。
⑤自制心
<方法>:自らルールを決めて守る。
<例>:ゲームを○○時までやったら勉強する。
⑥社会的適正
<方法>:いろんな人と会話する。
<効果>:社会人になったらコミュニケーション力が向上している。
<例>:夕食時、家族と会話しながら食事する。



4.家庭・学校だけでなく第3者の支援も必要

児童館のような居場所やSNS等のようなコミュニティが必要です。放課後や学校外で子どもたちが自由にアクセスでき、楽しみながら成長できる場所や環境にしてあげることです。
一番良い方法は子育てを社会化していくことです。家庭の役割を補充しながら社会全体で子どもを育てていきます。「子育ての社会化をどう充実させていくか」を考えることが重要です。


例示として具体的な支援策を2つ挙げておきます。
①日本財団による「子ども第3の居場所」
非認知能力と基本的な生活習慣の2つに力を入れている。ボランティアに勉強を教わったり、おやつ作りする等の活動をしている。
②子どものためのSNS「オンラインサードプレイス」
オンライン上で子どもたちが安心安全に過ごせて非認知能力を伸ばせるコミュニティ。メリットは子どもたちの様子もわかるとも言える。
③コメダ珈琲では学生を対象にした勉強会を行っている。
④大学生が先生として小中高生に勉強を教えたり相談に乗れる施設もあるらしい。


〇さいごに

教育格差をなくすには前者で取り上げた6つの非認知能力で子育ての社会化をすることです。企業や団体等の多くの機関の支援が必要です。自分自身でできることはボランティアで社会貢献をすることです。家庭だけでなく皆さんの力が必要です。








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